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させていただきます症候群の現状と対策

若いメンバーのメール添削をしていて

「させていただきます」は書きすぎないようにね、

なんてことをお話しました。

ただ、私自身、ときどき使い方を誤ることがあるため

備忘として記事を書くことにしました。

社会人になって15年以上経つというのに・・

敬語というのは奥が深く、

きちんと身につけないと損します。

それでは見ていきましょう。

させていただきますの使い方

webを開いてみると、本来は

目上の人間から許可をもらって行うこと

に対して使うとの記述があります。

「させていただく」は「自分の行為や動作を、相手の許可を得たうえで、遠慮しながら行う」といった意味合いを持たせることができる謙譲表現です。trans.biz

自分の行為・動作に対して「させていただく」が使えるのは、以下の2つの条件を満たしたときが適切とされています。それは「第三者や相手から許可を受けている場合」と「自分が恩恵を受ける場合」です。https://chewy.jp/businessmanner/6768/

(齋藤孝先生の本にも同様のことが書いてありました。)

すなわち、

相手からの許可が不要な状況で使うのは誤り

ということです。

私が誤りがちなのは、事務連絡の際に

へりくだった表現として「対応させていただきます」と

使ってしまうこと。

厳密には対応も許可を要するので良いのでしょうが

この場合「対応いたします」で充分です。

実際、例えば提出物をもらう立場になった時のメールで

「不備等ございましたら迅速に対応させていただきます」

などという表現をちらほら見かけますので

もしかすると勘違いしている人の方が多いかも・・とも思います。

「さ」が要らない場合があります

これも個人的には気になる、謙譲表現。

誤)帰らさせていただきます
正)帰らせていただきます

誤)頑張らさせていただきます
正)頑張ります

「ら抜き言葉」ならぬ「さ入れ言葉」

だそうです。

具体的な使い方

❶ 使い方OKの例
○ 会議は欠席させていただきたいのですが・・
○ 日程を変更させていただきます。

❷ 使い方NGの例
× 事務を務めさせていただくことになりました。
× 理解させていただきました。

敬語は、適切に使えば好印象を与え

不適切に使うと信頼感を落としかねません。

させていただきます、を使うときは

その動詞が相手に許可をもらう事柄かどうか

を意識しましょう。

仕事上、しばしば見聞きする表現ですので

コミュニケーションをスマートに進めるためにも

うまく使いこなしたいですね。


読んで下さりありがとうございます。読みやすいコラムを目指します。