させていただきます症候群の現状と対策
若いメンバーのメール添削をしていて
「させていただきます」は書きすぎないようにね、
なんてことをお話しました。
ただ、私自身、ときどき使い方を誤ることがあるため
備忘として記事を書くことにしました。
社会人になって15年以上経つというのに・・
敬語というのは奥が深く、
きちんと身につけないと損します。
それでは見ていきましょう。
させていただきますの使い方
webを開いてみると、本来は
目上の人間から許可をもらって行うこと
に対して使うとの記述があります。
(齋藤孝先生の本にも同様のことが書いてありました。)
すなわち、
相手からの許可が不要な状況で使うのは誤り
ということです。
私が誤りがちなのは、事務連絡の際に
へりくだった表現として「対応させていただきます」と
使ってしまうこと。
厳密には対応も許可を要するので良いのでしょうが
この場合「対応いたします」で充分です。
実際、例えば提出物をもらう立場になった時のメールで
「不備等ございましたら迅速に対応させていただきます」
などという表現をちらほら見かけますので
もしかすると勘違いしている人の方が多いかも・・とも思います。
「さ」が要らない場合があります
これも個人的には気になる、謙譲表現。
誤)帰らさせていただきます
正)帰らせていただきます
誤)頑張らさせていただきます
正)頑張ります
「ら抜き言葉」ならぬ「さ入れ言葉」
だそうです。
具体的な使い方
❶ 使い方OKの例
○ 会議は欠席させていただきたいのですが・・
○ 日程を変更させていただきます。
❷ 使い方NGの例
× 事務を務めさせていただくことになりました。
× 理解させていただきました。
敬語は、適切に使えば好印象を与え
不適切に使うと信頼感を落としかねません。
させていただきます、を使うときは
その動詞が相手に許可をもらう事柄かどうか
を意識しましょう。
仕事上、しばしば見聞きする表現ですので
コミュニケーションをスマートに進めるためにも
うまく使いこなしたいですね。
読んで下さりありがとうございます。読みやすいコラムを目指します。