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それでも管理職になってよかったと思う理由

今日は私が会社を辞めることになってしまったけれども、それでも管理職を経験して良かったと思う理由を書きたいと思います。タイトルに『それでも』と入っているのは結局やめてしまったからです(笑)

というのも、私が前にいた会社では管理職/グループマネージャーになりたくないという人が非常に多く、もったいないなと思っていました。
激務と言われるマネージャを引き受け、結局やめることになってしまったけれども、なぜ良い経験をしたと思ってるのかが今日のテーマです。

管理職になって良かった理由


やってよかった理由はシンプルで、マネージャーなることによって図地反転が起こったから。
図地反転??
耳慣れない言葉かもしれないですが、要はあのだまし絵のどこを見ているかと言う話です。

今までずっと盃の絵を見ていたけれど、地に着目してみると別の絵が見えてくる。盃なのか人の顔なのかどちらか一方しか見えないということが普通だと思うのですが、両方見えるって全然違いますよね。

一般職だった間はなんで会社がこんなことを言うのかわからなかったし、なんて給料もらってこんな嫌な思いをしなくてはいけないのかみたいなことをぐるぐると考えてた時期もあります。
特に子供が小さいころ、同じ仕事を効率的にやっているのになぜ時短で給料カットされているのかとか、そういうつまらないこといろいろ考えていました。つまり不満はあったわけです。
ただ管理職になって視点変わることで、労働の原理が透けて見えるようになり、変えられることと変えられないことが自分の中で区別がつくようになることで悩みは減った気がします。

例えば会社が1人を雇うのにどれぐらいコスト払ってるのか、時短だろうがシニアだろうが人員カウント1とされる現実や、会社員として働くということは何とトレードオフになっているのか。
そういう世界が見えるようになったことで、徐々に自分が変えられることにフォーカスできるようになりました。

今まで図だと思っていたことが地になった瞬間です。

給与とはどういう意味があるのかとか、年収はどう決まるのか見えてくると世界が広がったっように感じました。今まで不満に思っていたものが市場原理なら仕方ないよね、とか。
働くとはどういうことか、価値を提供してお金をもらうとはどういうことか、会社の仕組み、そういった裏の側面がわかったことで納得できたことというのはたくさんあって、それは今後もし働かなかったとしても、私の物の見方をすごく変えてくれたという意味ですごく良い経験をしたしたなと思っています。

結果的にそこが見えたから、私は会社員を辞めてもいいかなっていうふうに思ったところがあります。
といってもまた会社員になる可能性はゼロではないと思いますが。。。

一般論で恐縮ですが、転職する時もマネジメント経験があることはプラスに働くと言われますし、もし個人事業主を始める上でもそういう経験があるとないとは違うと皆さん口を揃えておっしゃるので、おそらく事実なんだろうなと思います。やはり物事ってどちらか一方の面しか見えないより表も裏も見えて選択できた方が、本人の自由度というのか選べる度合いは大きくなりますよね。

私は自由に選べるって言う事は生きていく上ですごく大事なことだと思っているので、やめた今でもやっぱり管理職にチャレンジして物事の見え方が変わったことは良かったと思っています。
本人が絶対にやりたくないと思っていてまでやる必要はないと思いますが。。。

人生は一度きり。

知ったことで得られたものは大きかったと今でも思っています。

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