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一億円を捨てて選んだ今【momomiのワーママ人生 振り返りnote】

私は今年、家族との生活や今後の自分の人生を考えて、新卒から勤めた会社を早期退職する、という決断をしました。

私にとって、とても大きな意思決定でした。
大学時代から、もっと言えば大学受験の時から、ずっと頑張ってきたものをすべて投げ出す、という決断。

そして、今のところ後悔はしていません。

ただ、この間ふと掃除機をかけているときに、私がこれから稼げたはずの金額を冷静に考えると、仮に55歳まで勤めるとして1億円以上の金額をぽんっと捨てたのだ、ということに気づいて改めてショックを受ける、ということがありました。

迷いましたが、自分の整理のためにこの記事を書くことにします。

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世の中には確実に稼げる仕事なんてない。

でも、その中でいえば、私はかなり確実に稼げる部類の仕事をビジネスパーソンとしてしてきた(当然、全く楽な仕事ではない)。
自分でもわかっていたけれど、ほぼ確実に稼げる一億円をまるまる捨てた、という事実はなかなかインパクトがある。

あんまりこういうことは言うべきではないのかもしれないが、40代が近くなってからの私の年収は大台を突破し、ありえないほど順調に年収は上がっていった。何ならきれいに右肩上がりだった。
管理職に登用され、基本的にはクビにはならない会社に勤めていた私は、仮にマネージャー職を降りたとしてもびっくりするようなことをしでかさなければ管理職は維持できたはずなので、額面の金額にはなるが、この金額はかなりコンサバに見積もっている。退職金や年金は含んでいない。

道理で「辞めます」と言ったときに、おじさまがたが『え、おまえ何を言っているんだ』という顔をしたわけだ。

本当に、は?何言ってるの??という顔を、何人かにされた。
人間本当に驚くとこんな顔(鳩が豆鉄砲を食ったような)をするんだな、と私は思った。
上司である部長には、これからというときに何を言ってるの?全く理解できない、と面と向かってはっきり言われた。

そして誰もがmomomiは転職するものだ、と思って疑わなかったのである。

辞めていったん主婦になる、という決断は周囲にはなかなか受け入れられなかったように感じる。もちろん、表面上は「momomiさんの決断を尊重します」なんだけれど、全然納得されていない顔。
お世話になった役員や、とっても仲良しだった人事部長(前の職場で一緒だったので、よくサボって一緒にコーヒーを飲んでいた)には「もったいないと思わない?」とたくさん聞かれた。

私だってもったいないと思っている。もちろん。

でも、それ以上に譲れないものがあったのだ。

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2ヵ月経った頃、辞めて精神的には楽になったけれど、やっぱりどこかスッキリしない自分を持て余してnoteを書き始めました。

辞めたくて辞めたんだけど、でもどこかで釈然としない自分、そして何で子どもは小学生とはいえ高学年になっているのにmomomiちゃんが会社を辞めないといけないの?と何人もに聞かれ、私の想いを吐き出した記事。

意外とnote以外の人からのスキもあるので、私みたいな方はいっぱいいるんじゃないかと想像。

もしかして、管理職にならなければ仕事を続けられた?と時々ふっと魔がさしたりもした時期に書いた、それでも管理職になってよかったと思う理由。

個人的には管理職にならずにだらだら会社員をやるよりは、やって辞めた方が良かったというのは本音です。
私の性格の問題か?

たくさんの犠牲を払いながら続けたワーママ生活を振り返り、会社員で良かったことをまとめた、会社員をやってよかったこと5選。

意外と男性からのスキが多いのが興味深かったです。

やっと生活も落ち着き、私の心も落ち着きつつある時期に、息子から『パパが仕事を減らしてママが働けばいいのに』と言われて、こころの底から叫びたい気持ちを抱えて書いた記事。

いや、もう、マジでやってられない、と思いました。

ほかのワーママnoteクリエーターの皆さんの記事を読みながら、何でこんなにワーママ生活はつらかったんだろう、という思いを改めて振り返る。
今思えば、トレードオフがきつかったんだなぁと思います。

仕事を辞めた理由の一つに、子どもがいなければもっとやれたんじゃないか、と思ってしまう自分がどうしてもいやだった、ということもあります。

キャリアについては、私はいつも自分で切り開くことで乗り切ってきました。

夫は新幹線通勤で、両方の親は県外、会社までは通勤1時間以上、自分の部署には誰一人もママがいない状況から始まったワーママ生活。
決して恵まれた条件ではありませんでした。
夜にやらざるを得ない仕事もあったし、回数は少ないけれど海外出張もあった。異動直後で、仕事を覚えるタイミングで妊娠し、出てきた子どもはどう考えても手がかかる、甘えん坊の敏感系。

だからロールモデルがほしいな、という気持ちは途中で投げ捨て、走ってきちゃった私が「ロールモデルがいなくて困る」という後輩の相談につきあい、でもいなくても何とかなるよ、と言いたくて書いた記事。

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なんで今更こんなことを蒸し返しちゃうんだろ、と自分でも思いながら、やっぱりそれだけ私にとって会社員を辞めるとか、仕事をがんばるということが大事だったんだろうな、と思います。

これから先も仕事ができないわけじゃないし、積み上げてきた経験はきっと何かしらの形で役に立つはず、そう信じています。

今日は冬至。
一年で一番日が短い一日。
一陽来復、の言葉の通り、ここから光がさしてきますように。


読んでくださって、ありがとうございます。

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