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「いつか辞めて良かったと思える日が来るよ」と言ってくれる先輩たちのありがたさ

今年3月でお仕事辞められた方も多いのか、じわりとスキがつくこの記事。
意外とnoteユーザー以外の方からのスキがつくこともあり、日本にはこういうお母さんがたくさんいるのかと思うと、書いている本人が書くのもあれだけれど、切ない気持ちに。

私はといえば、3月は節目となる月だった。
まずは失業給付期間の8カ月を満了したこと。(給付は全部もらうことを初めから決めていたので)少なくとも働けない期間が終わった。
そして、長かったアイデンティティクライシスの終わりがようやく見えた一か月だった。

頭でわかっていても、稼いでいる金額や大きな会社に勤めていることによる安心感や満足感というのは想像以上に自分のアイデンティティに影響を与えていて、稼いでいることが自分の価値だと思っている部分は大きかったんだなと嫌でも思わされる期間だったような。
あんまり人にいえる話じゃないけれど、これが現実だと思う。

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3月は前の会社の同僚と飲みに行ったり、会社員を卒業された素敵な女性に多くお会いすることができ、心なしかたくさん応援されたような気がする。

飲み会では前の会社で私が目をかけていた後輩が急成長している話を聞き(彼女の成長は1月に別の人と飲んだ時にも聞いた)、こうして辞めてから後輩の活躍を聞けたこともとっても嬉しかった。
私が辞めることを決めたときボロボロ泣いていた彼女は、しっかり成長してくれていて、私がいなくても十分にやっていけている。

時は確実に流れている。

他にも個別にお会いした、4人の女性のそれぞれのトランジションの物語を聞けたのは、とても幸運だった。

みんなそれぞれで(ママさんが多かったけれど、独身の方もいればステップマザーの方もいて属性はバラバラ。業界も違う。だいたい50歳前後だと思います。)、学生さんもいれば個人事業主の方もいるし、会社の業務委託と個人半々の方もいる。
その人らしい歩みを進められているのがとても印象深かったし、トランジション期は本当にきつかったよ~、たくさん迷走したよ!と今はまたバリバリお仕事されている方から本音を聞けたのは本当に良かった。

冒頭の「momomiちゃんも、いつか辞めて良かったと思える日が来るよ!」と言ってくれたのは、元外資系最大手銀行のハイパフォーマーの方。

彼女が仕事を辞める話を聞いたとき、えーーと驚いたけれど(もう10年以上前の話)、今は自分の家庭とお仕事にとっても満足されている。彼女がこれからもっとやりたいと思っている仕事の話を聞くのはとっても楽しかった。
そして、彼女の事業の話をしていると聞いている私もどんどん楽しくなってたくさんアイディアが出てくるので、やっぱり私も仕事好きなんだろうなとぼんやり思いながら公園を散歩した。

ちょうど桜が咲き始めたころで、新宿御苑はお花見でにぎわっていました

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会社員時代は私は学ぶことが好きで、いろんなセミナーやらコミュニティに顔を出していました。別に当時は起業を考えていたわけでもなくて(ぼんやりと憧れはあったけれど、会社員をずっとやるものだと思いつつ)、私はこんなにお金を使って何やっているのだろうと。

でも、そんなご縁からつながった素敵な方がたくさんいらして、気づけば年単位のお付き合いの方もいて、今になって、なかなか人には聞けない人生の深い話をしてくれる。
ご縁に感謝です。

夫は夫で、相変わらず大して動けない私にのんびりすればと言ってくれて(あ、でもずっと働かないのはなしね、と言われたけれど)、焦らせることもなく、ただそばにいてくれる。
仕事をしていた私も、していない私も、応援してくれている気がする。

退職して8か月が過ぎて振り返ってみれば、私は大きく思い残すことなく前の会社を卒業することができ(キャリアも目標としていたところまでやり、後輩の昇格サポートも出来、大きな仕事もできたし、良い条件で退職した)、今もつながる人とはつながっていてよい関係を築いている。

そう考えたら私は何も失っていないような気がしてきた。
ただ、新しい旅に出ただけのこと。
先はわからないのはどんな人生でも一緒である。

大して寄り添ってもいないが、息子と一緒に過ごせる今に感謝して、
自分の大切なものを大切に
マイペースに自分の人生を歩んでいきたいと思う春でした。


読んでくださってありがとうございます。


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