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ことばの集め方|ミツバチから学んでいること

どんな風に、ことばや文章を育てていったら良いか?
こういう問いは、常に自分のなかにあるような気がしています。

多読したり、多様な文を綴ったりするなかで、
文章を豊かにしてゆくヒントは身近にありました

私が関わっている養蜂業界。
ミツバチは「畜産」の扱いになり、「ミツバチ・人・自然(蜜源)」が大きなポイントとなります。

1 よいミツバチの群れをつくる

ハチミツを採る以前の問題として、病気のない強いミツバチの群れを管理する力量が求められます。

文章力でたとえるなら、「語彙(ボキャブラリー)」を豊かにしておくこと。
多様な立場の人と合って、話すこと。
多読。

2 その群れを、開花時期に合わせて蜜源の近くへ移動させる

蜜を出す草花や樹が開花する時期を見定めます。
まず、場所を確保すること。
自分で確認するのが難しい場合、開花の様子を現地の人に尋ねる必要もあります。

1でどんなに良い群れを作っても、場所や時期が良くなければ、収穫は見込めません。

年によって場所によって、気候・温度も少しずつ違うので、
集めた情報や自分で見たことを元にして、計画を練り直します

文章でたとえるなら、人づてに取材を取りつけるようなものかもしれません。
ふと気になった場所に、実際に足を運んでみる等。

3 ハチミツを収穫後、濃縮する

ミツバチが花の蜜を採ってきた段階では、まだ水分が多く含まれています。
ミツバチたちは、巣箱のなかで羽で仰いで水分をとばします

文章でたとえるなら、推敲
自分でチェックするだけでなく、他者・編集者などにコメントをもらうこともあるでしょう。

ざっと三段階で、ミツバチのあり方や養蜂から学べる、文章の育て方を書いてみました。
簡単なように見えて、意外とこの3つの過程をきちんと押さえられた文章は、そう多くないかもしれません。

まずは自分自身が、養蜂のあり方からインスピレーションを受けて、文章を少しずつ豊かにしてゆきたいと思います。

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