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あなたはまだ「アンチフェミニスト」を知らない。

こんにちは、フェミニスト・トーキョーです。

この名前での始動から1年ちょっと経ち、おかげさまでnoteもTwitterもフォロワーさんが順調に増え続けているのですが、Twitterの方では正直なところ、少々面倒な議論に巻き込まれることも多くなりました。
まぁ、自分から絡みに行くこともあるのですけれどもw

ただ気になるのが、その議論の中で「アンチフェミニスト」と呼ばれることが少なからずあるのですよね。

アンチフェミニストとは、言葉どおりフェミニズムやフェミニストに否定的な立場の人間を指すのだと思いますが、私はフェミニストを自称する方々に「それって本当にフェミニズムですか?」とお聞きすることはあっても、フェミニズムそのものを否定した覚えがありません。

が、その自称フェミニストの方々はよく、アンチフェミニストという呼び名を「フェミニストを自称する自分に反論してくる者すべて」に対して、実に軽々しく使っているように思います。

前述の通り、フェミニズム自体を否定しているわけではない人間に「アンチ」という言葉を使うのは妥当ではなく、反論に対して対抗する言葉を持たないことを隠すために使っているケースも散見され、さすがにいかがなものかと思っています。

・・・と、言いますか。

そのように簡単に「アンチフェミニスト」という言葉を使う人は、おそらくですが、「真のアンチフェミニスト」に遭遇したことがないのだと思っております。

本物のアンチフェミって何?と思われる方が多いと思いますので、今回は、私が遭遇した「真のアンチフェミニスト」についてお話ししようと思います。


ちょうど一年くらい前ですかね。Twitterのフォロワーさんも500人を超えたあたりで、まだnoteもやっておらず、自分のサイトにブログみたいな形でこうした記事を書いていた頃でした。

いくつかの記事で好評価をいただいたのち、その後にnoteで「あなた達がツイフェミと呼ばれる理由」と題して発表することになる記事を書きました。

この記事なのですが、ブログで最初に発表した時は、
「ツイフェミをやめてフェミニストになろう」
という、なかなか扇動的なタイトルを付けていました。

noteに移した以後も、タイトル以外の記事内容は変えていませんので、言いたかったことはそのままにしてあります。
本当に自信を持ってフェミニストを名乗りたいのなら、きちんとフェミニズムを勉強して、ツイフェミなどと揶揄されないようにしましょうよ、という話です。

プロフィールに「フェミニストです」と書くことで、何らかの連帯感や安心感を得たいですとか、その程度のことであれば、わざわざ書くのはやめることをオススメします。
むしろ不要ないざこざや、アンチフェミニストとの争いを呼び込むだけで、面白くないことが起きる可能性の方が高いです。

フェミニズムを信奉するならば、社会を変えたいと本気で思うならば、そんな小さな居場所で収まって満足しないでください。

そういう人こそが、実際にこの社会をより良いものへと変えてゆくはずですから。

あなた達がツイフェミと呼ばれる理由」より抜粋

自分としてはまぁまぁ良く書けたと思いつつ、扇動的な、と言った通り、いわゆるツイフェミさん達からは反感を買いそうだなとも思いつつで、まだ駆け出しだった頃でしたので少々ビクビクしながら公開しました。

結果としては、自称フェミニストさん達からの批判はほぼ皆無でした。
エアリプなどで話題になっているのを見た、という話を若干聞いた程度で、直接絡みに来た人は記憶にないほどで、記事自体もまずまずの評価をいただいていました。

が。

この記事、まったく想定していなかった方面から多数のバッシングを受けることになるのです。

それが、「真のアンチフェミニスト集団」の方々でした。


記事を公開してしばし経った頃です。
まっすぐな反論とも異なる、ちょっと毛色の違うリプで、

「アンチフェミニストは、フェミニストとツイフェミを区別しないし、まして理解などしない。どちらも世に害をなす者たちだ」

という意見と、それより若干多めに、

「お前は『正しいフェミニスト』を求めている。危険だ」

といった意見がちらほらと届くようになりました。
意見を寄せてくる方が最も問題視していたのは、先の記事にある、

■アンチと言われる意見にも耳を傾ける
最初の方でも書いたのですけれども、アンチ・フェミニストと呼ばれる人の中でも、フェミニズムを真面目に勉強している人はかなりいます。

そうした人の中には、揶揄が目的ではなく、真摯に議論や意見交換をしたいと考えている人がいるとまず信じ、相手がよほど無礼でない限りはリプに応じる余裕を持ちましょう。

あなた達がツイフェミと呼ばれる理由」より抜粋

この部分らしく、ニュアンスとしては、「お前にアンチフェミニストの何がわかる」みたいなことを言いたいようでもありました。

私は最初、単に保守的な考えの人達くらいなのかな?と思って、

「フェミニズムの意見でも、女性の主張として聞き入れられる部分には真摯に耳を傾けていってもいいのではないでしょうか?」

といった回答をしたところ、さらにヒートアップして、

「やはりそうだ。お前はツイフェミを馬鹿にしつつ、自分こそが『真のフェミニスト』だと名乗ろうとしているのだろう!」

「フェミニズムを美しいもののように語るな!フェミニズムに美しいも醜いもない!フェミと付くものはすべて害悪だ!」

「お前の魂胆はわかっている!ツイフェミなどよりも、お前のような奴が一番危険なのだ!」

みたいなことを大真面目にぶつけてくる人達が多数現れまして、待って待って、何の話??と混乱しました。

なんとなく意見に統一感がある気がしたので、その人達のTLやらフォロワーをまとめて確認していったところ、どうやら一人のアルファアカウントが私の記事を問題視して、そのフォロワーさん達が駆けつけた、という流れのようでした。

そしてさらに調べていった結果、そのアルファアカウントと、賛同する方々こそが、「真のアンチフェミニスト」だと分かったのです。


「真のアンチフェミニスト」の思想は、いたってシンプルです。

・フェミニズムはこの世に混乱を来たす悪である
・よって、フェミニストも悪である

基本的にはこれだけです。

サンサーラ・ゴンさんが以前に解説されていた文章に登場する、「アンチ真フェミ教徒」とされるグループが、私が遭遇した方々に最も近いです。
ご興味のある方は、こちらの記事を別途にご覧ください。

私の場合は、

「いや、別に自分は真実のフェミニストとか思っていないですし、そもそも自分がフェミニストだと名乗ろうというわけでもないです」

といくら説明しても、

「でもお前はフェミニズムに可能性を求めているのだろう?」
「ええ、まぁ…それはそうですね」
「では立派なフェミニストだ。しかもそれを広めようとしている。許せん」

といった感じで、教徒と申し上げた通り、もはや狂信としかいえない頑固さでした。

どうやら説得は無理そうでしたが、そこでふと、2つの疑問が私の中に浮かびました。

1つは、私はこのアカウントで活動する前から、別のアカウントでツイフェミ界隈の動向をつぶさに観察したりしていたのですが、この「アンチ真フェミ教徒」とそれに類する方は、全然見かけた覚えがなかったのです。
前述のアルファアカウントさんだけ、名前を見たことがあるかな?くらいでした。

2つ目は、1つ目にも関係するのですが、当時まだフォロワーも3桁で弱小でしかなかった私には集団で襲い掛かってきたのに、いわゆるツイフェミやビジフェミのアルファアカウントに、そのような絡み方をしている人達を見たことが無かった、ということでした。

そこで、一応コミュニケーションが取れない方々ではなかったので、私は2つ目の疑問をぶつけてみました。

「なんで大手のツイフェミさん達のところには行かずに、駆け出しの私などをわざわざ攻撃しに来るのですか?」

と。

そうしたらですね。
なんて言ったと思います?

「あいつら(ツイフェミのアルファアカウント達)が、まともなフェミニズムを語っていないことは理解している。だからこそ、あいつらが暴れてくれるとフェミニズムやフェミニストの評判が下がる。それが我々には好都合だから泳がせているのだ。敵としてわざわざ倒すまでもない。

……だそうで。

先のゴンさんの記事を引用しますが、

アンチ真フェミ教徒側の一番の問題点として、拡散力が低すぎ+プロモーションが下手すぎです。「真フェミ教徒」という言葉すら全然浸透していません。
アンチ真フェミ教徒の皆さんは、「フェミニスト問題を解決するために、もっと真面目にアンチフェミニストをやれよ」というスタンスのはずです。
それなのに、内輪でキャッキャと冷笑してるだけで、全然真面目に問題を解決しようとしてるように見えません。
気に食わないツイートをリツイートして、その後に空ツイートでボソボソと冷笑したって相手に伝わりません。ただでさえフォロワーも少なくて拡散力がない人が多いのに、そんなことをやってても誰にも気づかれないんですよ。

真実のフェミニスト問題、最終回答より抜粋|サンサーラ・ゴン

まさにこれが正鵠を射ていると思うのですが。
自滅を待つとは、なんとも気の長い話ですし、随分と消極的な活動だなぁと…。

要は、大手には一切手を出さない代わりに、その裏では、フェミニズムの可能性を語ろうとする真面目な弱小フェミニストや、リベラル系フェミニストを潰して回っているのか…と想像したら、なんだか頭がクラクラしてきました。

それで、もうこの人達と会話する意味は無いなと思って、片っ端からブロックしました

その中のお一人がブロック前に仰っていた、

「いずれお前が、真のフェミニズムを語りだして、馬脚を現すのを楽しみにしているよ」

という、悪の組織幹部の捨て台詞みたいな言葉が、今でも私の心の中にあり、思い出す度にクスッと小さく笑わせていただいております。


結論として、何が言いたいかと申しますと。

フェミニストを自称したり、フェミニスト勉強中、の看板を掲げて、

「このアンフェどもめが!」

と、息巻いている方。
我こそがフェミニストだ、と思われている方で。

もし、前述のような人達には絡まれたことがない、ということでしたら。

それはつまり、

「真のアンチフェミニストからは、まともなフェミニストだと思われていないし、そもそも敵認定すらされていない」

ということです。

ですのでせめて、本物のアンチさん達から認められるように頑張ってください。

というのと、

あなたへの反論は、あなたへの反論です。
ですからそれは、「アンチフェミニスト」ではなく、「アンチあなた」でしかありません。

を、どうかお忘れなきように。

「そんなことはない!私はフェミニストだから、私への反論はフェミニストへのアンチだ!」

と仰っしゃりたければ、繰り返しになりますが、それは真のアンチな方々からあなたが真っ当なフェミニストだと認められてからにしてください。

それまでは、ご自身への批判は、あくまでご自身個人への批判であると、どうか現実から逃げずに真摯に受け止めてください。

よろしくお願いいたします。

(了)


最後までご清覧いただき、誠にありがとうございました。

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