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解剖学実習(2004年)日記:5日目

アメリカ解剖学実習5日目
実習は3日目、あっという間に折り返しです。

実習2日目はこちら

水曜日。この日もまた雨のスタートでした。

Wed. 25th August, 2004
小雨。
実習が終わる頃には少し晴れてきた。
嬉しい。

今日のターゲットは肩甲帯~上腕と殿部~大腿後面~下腿だった。

私の担当は右の肩甲帯。
まずは三角m. 肩甲棘~肩峰に沿って切断、次に棘下m. を翻転
棘上m. を翻転すると、肩甲切痕が!
肩甲横l. の下をn. 上をa. が通っていた。
(ちなみに、左はn. もa. もl. の下を通っていた。)
かなりコーフンした。すごーい。

あとは上腕三頭m. 長頭が肩甲窩の下の結節に付着しているとか。
ローテーターカフが上腕b. 頭に付着しているところとか…を確かめた。

殿部の方は、梨状m. が2つに分かれていて、坐b. n. も半分に分かれていて通っていた。これもけっこうめずらしいみたい。

今日もう一つ感動したのは、すでに解剖されていた献体で、腸脛l. をさわったこと。すごいバンド状でかなり頑丈だとおもった。

それとすでに解剖ずみで肩の部分だけのデモをみせてもらったので、やっと肩のしくみがちょっとは理解できた。うれしい。

金曜日にMさんにおねがいしてクリニックで患者としてみてもらうことができそうだ。うれしい。これはTRUSSの記事にしなくては…

この日は解剖のことばかり書いていました。
肩甲骨まわりと、殿部は、わりと不調がでやすい部位なので実習の対象にいれてもらったようです。

事前にテキストで勉強していた内容を実際の人体で確認させてもらうという、まさにこれが見たかったの!というコーフンの1日でした。
この日のハイライトは、
「肩甲上神経」と「肩甲上動脈
肩甲骨の上方に「肩甲切痕」という小さなくぼみ(切り込みのようなもの)があって、そこを「上肩甲横靭帯」という靭帯が走っています。
その靭帯の
「下」を「神経」が
「上」を「動脈」が走っているということで、それを実物で確かめた、というものです。(ここに図解があるとわかりやすいのですが…)

イラストで描いてみました。

わたしが担当した右は、教科書通りになっていたけれど
どうやら左は「神経」も「動脈」も靭帯の下を通っていた…と。左は血流障害があったのかもしれませんね、この方。

人の身体はつくづく不思議なものだなぁと思います。
教科書通りになっている場合もあれば、変則的になっていることもあり。興味深い。

肩甲骨まわり、はわたし自身が不調を抱えている場所だったので興味津々でした。(もうだいぶ忘れていたことはさておき。)

こづかい帳

lunch $2.50
おみやげ(ほん) $27.51

昼食しか出てこなかったけど、晩ごはんはどうしたんだろう??

実習は残り2日間。
最終日には、カレッジ内のクリニックで治療を受けさせてもらえるという。貴重な経験。自分で手をあげたのかな、ワタシ。
たぶん、そうだろう。確か、治療を受けたのはわたしひとり。
他の人は希望しなかったのかな、それともわたしが一番押しが強かったとか。。忘れました。

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