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マルコス政権 vs ドゥテルテ家

■サラ・ドゥテルテ氏、教育相および国家タスクフォース共同議長辞任を発表。

・最近のニュース、「サラ・ドゥテルテ副大統領が教育相を辞任し、閣僚から外れることを発表」。
・サラ氏は19日、兼任していた教育相と国家タスクフォース(NTF-ELCAC)の共同議長を辞任することを発表。副大統領の辞任は表明していないものの、マルコス現政権との関係が冷え込む中での決断。辞任の理由について、サラ氏は「弱さ故に辞めるのではなく、教員と児童・生徒の福祉を懸念しての決断であり、今後もフィリピンの教育の質向上に取り組む」とのこと。

・サラ氏の今後の動向については、2025年の中間選挙に向けて国会議員初当選を目指すか、またはダバオ州の知事職を目指すかに注目。弟のセバスチャン氏とパオロ下院議員は来年任期を迎えるため、その後任として立候補する可能性が高い。

■マルコス政権とドゥテルテ家の対立激化

・2022年の統一選挙では、マルコス氏がサラ氏の人気を背景に圧勝したが、昨年から両者の関係に亀裂が生じ始めた。特に、副大統領室・教育省の多額の機密費問題やサラ氏の「後見役」だったアロヨ議員の解任などが影響。サラ氏は最大与党ラカスCMDを離党し、マルコス氏との対立が深まっている。

・最近では、父のドゥテルテ前大統領や弟のセバスチャン市長が現政権への批判を強め、マルコス氏とドゥテルテ家の関係はさらに冷え込む。サラ氏も公の場に姿を見せることが減り、両者の関係は決定的なものに。

・マルコス大統領は、自身を中心に与党の再編を進めており、マニー・パッキャオ元上院議員を引き入れるなど、新たな支持基盤を固めている。

■サラ氏の動向に注目

両者の関係悪化は今後の政局に大きな影響を与える可能性があります。特にドゥテルテ家の影響力が強いフィリピン政治において、サラ氏の動向は注目すべきポイントです。

2025年の中間選挙に向けてどのような展開が見られるか、またマルコス大統領がどのように新たな支持基盤を築いていくかが、今後のフィリピンの政治を左右する重要な要素となるでしょう。

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