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絵を飾るということ

私は画家をしている。絵を描いてそれを売っている。

たまにご購入いただいた方から飾った写真を頂くことがある。作品を送付するとき、無事に届いたかしらといつも思っているので報告をもらえるとありがたい(強制ではないので頂かなくても大丈夫ですよ)。

私の絵は「額なし」で販売している。理由は額をつけるつもりで描いてないからだ。でも、7割ぐらいの人は額をつけてくださっているようだ。
絵は額で決まるというような言葉を聞いたことがある。そのぐらい額縁は重要だという話だ。そもそも私がなぜ額をつけない前提で描いているかというと、額をつけるような絵を飾る自室ではないからだ(もし、額も作品の一部として取り入れたいと思ったらちゃんと額ありで販売すると思う)。なので、自分が飾る際に額をつけるつもりがないので、額なしで販売している。

しかし、今回「Murmuring」という絵を購入した方から写真が送られてきたのだが、それが本当に絵の見え方や部屋への馴染みかたに額が重要だということが分かる画像だったので記事を書きたいと思った。額の模様、雰囲気、そもそもつけるかつけないか、は本当に絵の印象を変えるのだなと感じたのだ。


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「Murmuring」F4号/2019年8月/油彩、カンバス

この絵です。
福岡に移住体験した時に描いたもので、絵も描かず自然の中であそびまくっていたら「本当に画家か?」と言われてしまったので本気を出すぜ!括目せよ!!!と思って描いた1枚です、笑。



まず、私が展示していた風景がこちら。

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こちらは2019年末に行った家族3世代展の様子です。陶芸は祖父の作品。


そして今回いただいたお写真がこちら。

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絵の印象が全然違う!すごい。

いただいたお写真はもっと部屋を引きで撮ったものだったので、この方のお部屋にはこの額をつけたほうがこの絵の力が最大限に発揮出来ているんだろうなと感じました。本当に上品な額をつけていただいて感激しました。元々とてもお気に入りの絵だったのですが、また違った雰囲気のこんな姿がみれるなんて幸福…!と思いました。

描いた絵がご購入頂いたそれぞれの方の生活にお邪魔させて頂いてる様子を見ると、とても幸せな気持ちになります。私は額なしを想定して描いていますが、皆さんのお部屋に合った額を纏っておめかしした姿を見るのも新鮮で楽しいです。もちろん額なしでそのまま飾ってくださったり、購入者さんのお気に入りの他の作家さんの作品に囲まれてたり、玄関やお手洗いのちょっとしたスペースに飾ってくださったり、本当に人それぞれで良くて、それぞれの楽しみ方をしてくださるのが一番ですし、私は空間に合っていればよいという考えなので、飾り方は特に今のところ指定していません。一度わたしの元を離れた作品は購入してくださった方に好きなようにしていただいて構わないという考えです。(もちろん良識の範囲でですよ!これは私と購入者さんの信頼関係で成り立っていると思っています。このへんは作家によっていろいろですよね。)なので、額縁も、つけたい場合はお手数ですがご購入者さんで選んでいただいています。近くのホームセンターや画材屋さんで専門の方が予算や雰囲気に合った素敵な額縁を選んでくださると思うので、そこも楽しんでいただけたらなと思います…!

とても興味深かったのでブログを書いてみました。

みなさまに支えられて活動が続けられているなと感じる日々です。

そして!この記事で私の絵が気になった方は!!!!
ぜひ下の販売サイトをご覧ください〜!


※こちらの記事に掲載しているお写真は掲載許可を頂いてます。

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