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【北陸歴史探訪①】勧進帳の舞台・安宅の関と「光る君へ」越前大河ドラマ館

所用で北陸地方に出かけたついでに、周辺を観光してきた。

勧進帳の舞台、安宅の関

午後から雨の予報だったため、まずは石川県小松市、安宅の関へ。
有名な歌舞伎十八番の演目、「勧進帳」の舞台である。


勧進帳のあらすじはざっくりこんな感じ。(間違いがあればお許しを)

鎌倉時代、兄の源頼朝に追われ奥州へ落ちのびようとした義経と弁慶一行が、安宅の関で正体を見破られそうになる。
弁慶は主君義経を助けるため機転を利かせあれやこれやと芝居を打つも、疑いは晴れない。
しかし弁慶の忠義に強く胸を打たれた関守は、義経一行であると確信しつつも敢えて騙されたフリをして一行を見逃してやる。

勧進帳あらすじ

この危機一髪の伝説から、安宅の関にある安宅住吉神社は全国で唯一「難関突破」のご利益があるという。

私はTV番組(歴史探偵だったかな?)でその由来を知って以来是非一度訪ねてみたいと思っており、娘トラの高校受験となる年に訪問が叶ったのはラッキーだった。

ちなみにトラは勧進帳を音楽の授業で習ったそうで、内容を知っていたのには驚いた。
一方、文化資本度ゼロの夫は全く聞いたこともないと言う。
毎日地方紙とスポーツ紙を1時間もかけて読んでいるのに、一体どこを読んでいるのやら😓

安宅住吉神社

朝だったせいか参拝客はちらほら。
静寂がパワースポット感を引き立てる。

安宅住吉神社

入り口付近の灯篭が倒れていて痛々しい。
能登半島地震が起きたのは元旦の夕方だったが、参拝客に怪我などは無かったのだろうか。

能登半島地震の爪痕
鳥居
ここにも爪痕が…
塩谷紅果句碑
実は白紙の勧進帳を読み上げる弁慶
弁慶が読み上げた
実は創作の勧進帳の内容


こちらの巫女さんはガイド役もされているようで、神社所蔵の宝物などを丁寧に説明してくれた。(中は撮影禁止)

説明によると、安宅の関は元々あった関所ではなく、義経一行を捕らえるため頼朝の命で臨時に設けられた関所だったそう。
義経一行は関守の人情で無事奥州に落ちのびることができたものの、逃避行の結末は悲劇に終わる。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では義経を菅田将暉さんが熱演していたが、こうして改めて歴史に触れると、なるほど本当に義経は頼朝が恐れ弁慶が心酔するほど才気あふれる人物だったのだなぁと感慨深い。

神社ではトラの合格祈願をして、難関突破の護符を授かった。

難関突破の護符
毎度の御朱印

安宅の関跡

神社からすぐの安宅の関跡は、日本海に面した松林の中にあった。

安宅の関(石碑)
安宅の関跡
鎌倉時代にタイムスリップしたかのような風景
勧進帳の一場面
周辺は公園になっている

海岸にはパブリックアート。

安宅のA?

逆植えの松。
伝説では、剛力の弁慶が松を逆さに植えたとか。

弁慶逆植えの松

公園には日本海が一望できるカフェがあったが、まだ開店時間が来ておらず残念。

平安沼の聖地、越前市へ

安宅の関まで来たからには、福井県の大河ドラマ館に寄らないわけにはいかない。
合戦シーンの無い大河はつまらないと言う夫はともかく、私とトラは「光る君へ」沼にすっかりハマっているのだ。

そこで金沢観光をしたいと言う夫を説き伏せ、一路福井県越前市へと向かったのだった。
(長くなったので次回②に続きます)

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