お別れ行脚の旅
何とか遠出に…
昨年の12月の肺腺癌による右肺上葉切除手術からこれまで、ほとんど東京と神奈川以外にでていない状態でした…
一つは入退院を繰り返していたこともあるけど、点滴の抗がん剤治療も4サイクル(1サイクルは3週間)完結で終了し、今は同じ抗がん剤ですが、分子標的薬タグリッソの1錠2万円弱の薬を毎日1錠、これを3年間飲み続ける状態です。
数々の副作用はありましたが、今残っているのは両足と両手の親指、人差し指、中指の痺れがありますが、特に両足の痺れが酷くて、長く歩いたり暖かくなると痺れが酷くなり、その範囲も足裏からくるぶし、ふくらはぎと広くなってしまいます…
先日、お仕事で都内のデータセンターに見学に行きましたが、何とか都内だったら行き来出来るくらいには落ち着きました…
これで都内の大型書店などにも行けるかも知れません。
自分の命に先がないとなると、何とか行けるものなら挨拶まわりをしておきたいと思い、たまたまわたしがお世話になっている日本経営倫理学会の関西研究部会で、本当に初学者としてスタートした自分に励ましをいただき、しかも何故かわたしが英国のウェールズのMBAの修了式に、福岡から関空経由でヒースローに向かう便でも、ご一緒した不思議な縁のある桃山学院大学名誉教授の谷口照三先生の発表とあって、是非大阪まで行かねばと思ってました。
あっ、そうそう先生が何故ヒースローに行ったのかというのは、息子さんが英国に留学していたので会いに行ったとのことでした。
以下は、先生が昨年にお出しになられた本です。
また、ちょっと古いですが、この本も、わたしは何度も読みました。
先生は、山本安次郎先生のお弟子さんで、わたしも経営学の学位は、経営学の古典的な原理を扱っていたので、大変参考になるご意見をいただき、感謝しています。
さて、話は戻って、今回、大阪に行ったのも、年末年始に福岡に帰省できるか否かの判断ができると思ってのこと。
つまりは、抗がん剤の副作用の足の痺れが、大阪に1泊2日の行程で耐えられるか判断しようと思ったからでした。
結果的には、新幹線の中では靴を脱ぎ、できるだけ足に刺激を与えず、歩くのもそんなに長距離にならなければ、何とか耐えられることが理解出来ました。
足の痺れ対策さえ、しっかりできていれば、国内の旅行は可能と思います…
学術学会聴講
今回の日本経営倫理学会の関西研究部会は、大阪の茨木市にある立命館大学茨木キャンパスのB棟515という部屋で行われました。
昨今の大学のキャンパスは、おしゃれな造りになっていますね~♫
店舗も完備していて、このキャンパスは地域に開かれているようで、子供を連れた人も沢山キャンパス内におられました。
旧ビール工場の跡地に建てられたキャンパスらしいです。
発表の方は、わたしの研究分野と同じですが、久しぶりに経営学の発表を聞くと、何となく自分の学習熱が蘇ってくるようで、新たな研究分野へのイメージが湧き出てくる、そのヒントが沢山散りばまれているように感じました。
研究部会の聴講が終わり、飲み会ですが、わたしは現在アルコールが飲めない身体なので、ソフトドリンクのジンジャーエールばかり飲んでいました…
横に座っていたお年寄りの会員の方の話し相手になる羽目となり、色々な過去の自慢話をされていましたが、睡眠時間が少なくて年配になって勉強したとか、色々と話を聞かされましたが、多分、その人よりもわたしの方が睡眠時間でいうともっと少なかったかと思いますが、人の自慢話を遮る理由もないので、ずっとうなずきながら応対した次第で…
肝心の谷口先生とは、あまり話せずにいましたが、お元気な姿を拝見でき、大阪まで足を伸ばして本当に良かったと思った次第で…
また、谷口先生と、現在は名古屋の南山大学におられる若手の高田先生とは、以前大阪での研究会の折、明け方までの飲み友達状態でしたが、今回はわたしがリタイアで流石に二次会は無理でした…
ソフトドリンク恐るべし…
先週も、早めに退職される同僚の飲み会に参加して、ひたすらソフトドリンクを飲みましたが、ソフトドリンクも糖分だらけで危険ですね…
日頃、糖尿病にならないように健康に気遣っていますが、ソフトドリンクもその危険性があるので、お茶や烏龍茶などがなければ、次回からは水だけにしようかと…
ソフトドリンクを飲みすぎると、足がむくみますからご用心ですね…
兎に角、入院中に糖尿病との合併症の人を多く見てきたので、自分はそうなりたくない思いが強く、やっぱり糖分は当分控えようかと… 糖分だけに…(^_^;)
さて、生きてる間にもう1本論文を書かねば…
今回の大阪行きで、わたし自身は新たな課題を見つけ、その研究がしたくなったのは事実。
これを進めて、完成させないと…
そう思って、新大阪から新横浜までの帰りの新幹線で、読まないと行けない本を、多数ポチってしまいました…
しばらく郵便受けは送られてくる本だらけで溢れ返るかも…
個人的には研究者の道もぐらつくけど、今は現状が精一杯かも…
そうこうしているうちに、世の中の3連休が終わってしまう…
また、明日から仕事を頑張ろう… 給与のほとんどが抗がん剤の薬代と家賃に消えてしまいますが、これも人生…
年末には実家に帰省しないと、あと何回親の顔が見られるのかもわからないし、何か親孝行できるものはないだろうか…
もう幾つ寝ると、お正月~♫
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?