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西岡壱誠著(2023)『偏差値35から東大に合格してわかった 頭がいい人は○○が違う』日経BP

社会人に成り立てでも読んでみると良いのでは…

病院外来での待ち時間に、あまり重くなく、それでいて簡単に理解できそうなものを読んでみた。

本書は随所に『ドラゴン桜』の漫画の引用が挿入されている。わたしは漫画はあまり読まないけど、こういう本のスタイルは面白いと思い購入した次第である。

どうやって東大に合格するのかという視点で、勉強法から考え方まで網羅されているが、この「東大に合格する」という目標を「会社のプロジェクトが上手くいく」に置き換えて読むと、そのまま新入社員や従業員に対するテキスト的な内容に様変わりするように受け止めることもできる。

例えば、わからないところをわからないままにさせないという点。思考停止は、社会人ほど前例主義などで陥っている人が多いのでは無いだろうか。「何故?」の重要性は、この本にも書かれているが、社会人では5回の何故で、ある程度の本質に近づけることは周知の事実になっていることだろう…

人間の多くが面倒臭がりであるため、創意工夫をするという観点も面白い。また言い訳にも「敗者の言い訳」と「強者の言い訳」があることや、最後に解説されている、自分の限界突破に対して、自らが境界線を引いてしまうという「なれま線」という内容も実に面白い発想だった。

簡単に読める内容なので、東大を目指す人に限らず、社会人に成り立ての人も読んでみると参考になると思う。もちろんベテランの人も、教える立場として一読しても面白いかも知れない。

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