技術爺さんのお話
未だに日本の技術を自画自賛するような論調の方々もいらっしゃいますが、個人的には、もうそんな時代ではないと思いますね♫
以前は、要求される技術基準を上回るようなものを誇りとしていた技術者像というものが確かにあった。
でも同じように、和を乱すことを限りなく嫌がる組織風土を持つがゆえに、その技術水準を上回ることが出来ない、ないしそもそも技術基準をクリアしていないにも関わらず、クリアしているように装い、不正をもみ消していたのも、その誇り高き技術者だったわけで…
ここ数年、それらのほころびが、数多くの企業のデータ不正などで発覚しており、その調査で現れるのは10年そこらの不正ではなく、20年や30年以上、不正を隠し通してきた企業の実態であり、それが事実でもあるわけだ… しかもここ数年、毎年発覚している事実…しかも名のしれた大きな企業名が躍る…
つまり僕らが希望をもって技術を志してきた、その技術は、片や称賛されてきたけれど、そのなかで、もう片方で黒いドロドロとした不正行為もまた隠蔽され続けてきた…
既にベテランの域に達している僕らの世代が、次代を担う人達に、日本の技術は素晴らしいと本当に言うことが今できるだろうか?
僕らの世代は、自分で築いた技術力でさえも、自画自賛は慎まなければならない、そんな時期にあるのかもしれない…
その上で、次代を担う人たちに、不正があれば即正せと、その告発で、その告発者側に大きな負担を強いるような組織なのであれば、それは貴方の属するべき組織ではない。堂々と去るべき。そう堂々と語る必要があるのだろう…
僕らの先人たちは、自分の生活や出世のため、家族のため、生きるために、職業としていちばん重要な、専門職倫理というものを時代の中に落としてしまい、それを再び身につけようと思わなかった世代なのだろう…
生きるためには仕方ないという人もいるけれど、そのために日本の技術者にとって一番重要な何かを無くしたのだろう…
その意味において、日本の技術は自画自賛されるべきではなく、もっと
謙虚に不正を正す勇気を持ち、コツコツと技術を磨き、要求される技術レベルを超える技術を提供できるように進むしかないのだろう… いや、そうあって欲しい…
自画自賛世代は、地が爺さん…
…地が爺さんの世代は、もう終わって良いはずだ…
あっ、そうそう、わたしはまだまだ精神年齢17歳、まだまだ成長まっさかり… ※年齢データ不正でした(^^)v