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田舎から塾なし英語も中学受験体験記Vol.0「中学受験に向かうまで」

2024年の中学受験を終え、とても大変だったので記録に残しておこうと思い立ち、ダラダラと書き連ねていこうと思っています。

我が家はかなり特殊な受験をしています。特殊な状況を簡単に示すと、

  • 「田舎の山の中」から

  • 「5年生末」から受験勉強を始め

  • 「塾なし」「オンライン家庭教師」のみ

  • 「首都圏」「関西」「東海」「広島」と全国を受験対象に

  • 「女子校」を目指し

  • 「英語受験」「4科目受験」の両方へ

  • とはいえ基本は「ゆる受験」

  • 偏差値日能研(N)40ちょっとから始め

  • 最終的にはN55前後の中堅校へ合格

このような特殊な受験をされた過去の情報がほとんど見当たらず、手探りで進めなければならなかった経験があるので、もう少し事前にいろいろとわかっていたらよかったと思いました。もしかしたら私たちのように情報を欲している方がいればと思い、書いてみようと思ったまでです。

中学受験は特に正解があるわけではないと思いますし、ここに書くことも、ほんの一例に過ぎません。5年後、10年後の受験状況は大きく変わっていることも想像されます。ので、今後の中学受験の一助にでもなればと思っています。

Vol.0の最初は、受験することになった経緯をお話ししたいと思います。


田舎の山の中から

まず家の環境のお話をしたいと思います。

「田舎の山の中」に住んでいます。「首都圏」にも、「関西」にも、「東海」にも、「広島」にも近くない、塾はあっても大学受験対策の小さな塾しかありません。
当然、中学受験は誰もしませんし、小学校も1学年1クラスです。そのまま中学校へ、そして地元の高校へ行くような田舎です。

中学受験をしようと思ったのは、そういった環境が嫌だからではありません。それではなぜ中学受験に至ったのかの話をしていきたいと思います。

実は私たちは都市から田舎へ移住しており、好きでこのような山の中で暮らしています。都市は暮らしやすいし、情報や習い事なども多く、良い面もあることは承知しています。しかし、子どもたちに原体験してもらいたいし、都市と田舎の両方を知ってもらう中で、日本を俯瞰的に見てもらいたいと思い、小学校入学時からこの田舎へ移住しました。

田舎の良さを簡単に言うと、1学年1クラスしかないので、6年間同じ友達と濃密に関係することと、小学校全体で150人くらいなので、学年に関係なく互いに支え合う関係となります。そして小学校をベースとして、地域との関係も密接になり、都市にはない近所で子どもを見守る体制というか、近所付き合いのあるところが良いと思っています。また少子高齢化が進んでいるため、地域で子どもを大事にしてくれます。もちろん自然豊かで、川や山や農業など、簡単に自然の中で遊べるのも良いところです。ですから、都市に不満があるとか、田舎に不満があるとかではなく、どのように子どもたちが生きるのかの選択肢の一つとして中学受験があったということです。

英語にふれる

2020年から小学3年生より英語の必修化がはじまりました。ちょうど感染症と被り、オンラインなどの不自由な授業であったと思います。近所に住んでいるイギリスの方が小学校で先生として教えてくれていました。

その後、その先生が小学校だけでなく、英語教室を個別にはじめられました。子どもが英語に興味を持ち、英語をやってみたいというので、その英語教室へ3年生の秋頃から通い始めることとなりました。

実はこの出来事から中学受験につながっていきます。受験勉強をはじめる5年生末まで、この英語教室に通いました。

感染症もあり、自宅学習や、オンライン授業など、つまらない日々が続き、暇を持て余していました。一方で、英語教室は楽しく、子どもの知的好奇心をくすぐったようで、英語をどんどん話せるようになりたいと思うようになりました。また放課後友達と遊んではいけなかったので、暇だったこともあり、Youtubeなどで海外の旅行記や生活などの動画を多く見たことも影響しているのかもしれません。

英語がもっと勉強したい

英語とは関係なく、算数の計算練習のため、4年の秋ころから公文に通っていました。最近の公文は算数だけではなく、いろいろな教科もあって、ついでに英語もやりたいという子どもからの要望もあり、英語もやることになりました。

英語の進みが早かったようで、先生から英検を受けてみませんか、とお誘いを受けました。5年生になって5級、4級、3級と順に合格していきました。

3級まで合格するとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。また、小学校の英語の授業や、中学校の英語の授業を想像すると、物足りなく思っていたようで、もっと英語が勉強したい、英語がちゃんと勉強できる学校に通いたい、と言うようになりました。

この田舎を離れることや、場合によってはひとりで寮に入ることになることなど、話し合ったり、調べたりして行きました。

そこで、いろいろと調べたり、紆余曲折ありながら、最終的に検討した結果、中学受験して英語の勉強のできる学校に行こう、ということになりました。5年生の秋頃の話です。

英語入試と英検取得を目指して

問題は、このような田舎から、果たして中学受験できるのか。中学受験と言えば、4年生から塾で勉強するものだと思っていましたし、すでにもう5年生の終わり。塾もないし、合格できるのか不安でした。

調べる中で、英語受験のできる学校が増えていることを知りました。なるほど、英語受験なら1年でなんとか対応できるかもしれないと考えました。

英語の勉強や、英語入試に関してはまた別にまとめることにしますので、詳しくはそちらをお読みください。

英語受験は、英検の級に応じて入試が有利になるので、まずは英検の対策をしていこう、ということになりました。
5年生の第3回英検で3級に合格できましたが、3級では英語入試はなかなか厳しいということがわかりました。そこで準2級と2級を目指すことにしました。さらに、英語入試では国算の2科目の必要な場合が多いため、まずは2科目を勉強していこうということになりました。

以上の経緯から、中学受験へ舵を切りました。しかしまだ中学受験の詳細はわかっておらず、もちろん志望校も決まっておらず、ここから勉強と同時に情報収集していきながら、悪戦苦闘して進めていくことになったのです。

やっぱり田舎で通塾は無理

5年生12月から1月にかけて、つまり冬季講習と、その前後に、塾に通う試みをしました。家から高速道路を使って、車で1時間くらいのところにある、地方都市の中学受験の個別指導塾に相談しました。首都圏への受験も対応するとのことで、週2日(土日)通い、冬季講習は毎日通ってみたのです。ところが、宿題も少なく簡単で、何を勉強するのか計画も示されませんでした。子どもから聞くには、問題を解いて答え合わせをして、間違えの直しを自分でして、時間を余らしているけど、先生はほとんど対応してくれないから暇、と言っている状況。そもそもその個別指導塾は、大手塾のサポートを目的とした塾であったようで(その辺りは説明されませんでした)、対応がイマイチでした。他の塾も探しましたが、首都圏へ対応してくれるところは少なく、地方なので選択肢はありませんでした。

時間も少ないので、ちょっとこのペースではまずいのではないかと思いましたし、そもそも、送り迎えがかなりの労力と時間を要します。やはり田舎で塾通いは難しいと考え、別な方法をとることになりました。

ちなみに大手の塾もありますが、ウィークデイに通わなければなりません。学校から帰ってきてから塾まで通うのに、高速道路を使っても、時間的に授業に間に合わないですし、帰りも夜10時以降になりますから、健康的な面も含め、不可能だと判断しました。「睡眠大事」。

最初から躓いてしまいましたが、ここから良い出会いがあり、5年生の2月から本格的に勉強を始めることになります。今思えば、この最初の2ヶ月をもう少し効果的に使えていたら、より良かったのかもしれません。首都圏への受験まで1年、関西などは1年も無い11ヶ月、間に合うのか、という不安いっぱいの出発でした。

ということで、需要あるかわかりませんが、次回から具体的な体制、勉強などについて、お話を書こうと思います。

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