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警察官時代の食生活

ゆっくり食事をしている時間はない!

警察官はとにかく年功序列、階級社会です。一番下っぱはもちろん一番朝早く出勤し、掃除や準備をします。始業時間の1時間〜1時間半前、場合によっては2時間前(今思うと本当に、、、)には出勤しています。寮であれば近いのでまだ良いのですが、私は途中から実家から通勤をしていたのでとにかく朝が早い。私はギリギリまで寝ていたかったので5時に起きて5時20分の電車に乗るというような生活、行事があれば4時代の電車に乗ることもよくありました。もちろん朝ごはんを食べている時間も用意している時間も気力もありませんでした。でも、年数が経てば先輩になるんだから少しの間の辛抱では?と思うかもしれませんが、警察内というのはとても異動が多いのです。所属異動もありますし、所属内でも異動があります。つまり異動する度毎回一番下っ端ということです。少し上の立場になってきたりすると家で準備してお弁当を持って行ったりも出来ていましたが、それも束の間、、。ほとんどは朝に寄って急いで選んで買った適当なコンビニ弁当生活でした。

休憩時間の過ごし方は部署によって一概には言えませんが、事件、事案が入ればもちろんそちらが優先なので食べれる時に食べれるものをかきこむしかありません。たまに今日は大丈夫と思って出前で麺を頼んだ時に限って長引く案件が入り、戻ってきてのびきった麺を悲しくすするというのは警察官あるあるだと思います。勤務が終わって帰ったらご飯を食べずに電気をつけたまま寝てしまうこともよくありましたし、泊まりの時は一睡も出来ない日があるのは当たり前なので終わったら適当に外食で済ましてとにかく早く寝たい!!睡眠させて!!という毎日でした。おまけに人間というのはずっと起きているとその分エネルギーを消費しているので高カロリーなものが食べたくなります。ファストフードや甘いスイーツ、ラーメンなどがものすごく食べたくなりその本能のまま食べたいものを食べていました。勤務中夜中起きている間も物凄くお腹が空くので間食をしたり、、、胃が常に動き続けている状態というのもとても身体に負担になっている行動でした。

睡眠不足✖️栄養バランスの崩れた食生活✖️ストレス✖️長い緊張状態

いったい私は何年寿命を縮めていたのだろうとよく思います。せめて口に入れるものだけはもう少しバランスの良いものをとれていたら良かったなと思います。

私は警察官を辞める直前、家に帰ると考えるより先に自然と涙が出てきていました。誇りを持って一生懸命働いている優しい警察官がたくさんいます。でもそれと同時に苦しい思いをしている警察官(警察に限らず大変な仕事をしている皆様)もきっとまだまだたくさんいると思います。真面目な人ほど頑張りすぎてしまいます。どうか壊れる前に声に出せます様に。美味しくて健康なご飯を食べて毎日笑えます様に。

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