大鵬薬品工業株式会社でインプロ研修を実施しました。
製薬会社のプロジェクトマネージャーに求められる、迅速な状況把握と対応、柔軟な思考、効果的な対話力の育成を目指す
製薬会社のプロジェクトマネージャーは、経営層への報告から部門横断的なプロジェクトメンバーとのコミュニケーションのハブなど、幅広い役割を果たします。
場に応じた適切な対応ができる能力をはじめ、迅速な状況把握と対応、柔軟な思考、効果的な対話力が求められるのです。
今回参加いただいたCMC企画戦略部の皆様は、技術的な専門知識を持ちながらも、コミュニケーション面での強化が必要とされていました。プレゼンテーションのような伝える・表現することの経験が浅い方や、対人折衝など日常的なコミュニケーションに苦手意識を持つ方など、それぞれに課題がある様子です。また、部内のつながりも強化する必要もありました。
これらの課題解決を目的としてインプロ研修を実施しました。
2日間にわたり、多角的な角度から体験・学びを提供
研修の目的を受けて、以下の形で実施しました。
インプロでは、物事の捉え方をアップデートしたり、自己理解・他者理解に繋がったり、表現の幅を広げたりなど、取り組める要素がさまざま詰まっています。1つのテーマに対して短期集中で学んでいくのではなく、2日かけていろんな角度から自分や他者、表現について発見していくことにしました。
メインの目的は設定しつつ、サブとして「自分が思いついたことを伝えることが、その場への貢献になること」や「失敗やうまくいかないことを面白いこととして捉えて前に進むこと」などを設定しています。
ゲーム形式から徐々に演劇的な活動に。できないことも「もう一回」とチャレンジしていく
最初はゲーム形式のワークを使いつつ演劇や即興の知見を伝えるなど、頭と身体で理解していけるよう進行します。慣れてきたら"自分の100%を出してもらう"など、感覚にフォーカスしたワークにも挑戦していきました。
どんどん盛り上がっていく時もあれば、一歩も体が動かないような方がいる瞬間もありました。その時は「もう一回」と改めて挑戦すればよいことを伝え、実際に再挑戦します。
2日目にはより演劇に近い形でのワークも取り入れ、目的に対してさまざまな角度から体験をしてもらいました。
参加者の感想
最初は恥ずかしいかなと思ったけど、意外と楽しくできた。
不安に思っている時も、誰かが声をかけてくれたり声が聞こえるだけで安心したり、一歩踏み出せたりすることが分かった。
自分が正解を探して周りに気を使いながら発言していることに気づき、また、考えすぎずに伝えることも必要だと感じた。
ルールに沿って行動しなければならない瞬間もあれば、上手く機能しない瞬間もある。チームとして柔軟に対応することの重要性を認識した。
相手に対する印象が自分の態度を変えることに驚いた。
バイアスをコントロールする方法をもう少し練習したかった。
通常では考えられない事をあえてやるような研修をもっとやってみたい。
続けることで、一体感が生まれ、相手に寄り添うチームになれると感じた。
今回のインプロ研修では、参加者の皆様が自己理解を深めつつ、他者と効果的にコミュニケーションを取るための新たなスキルを発見する場となりました。今後の業務において、この研修で得たスキルを活かしていただければ幸いです。