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一度独立した僕がourlyの取締役をやると決めたワケ

こんにちは!ourly取締役COOの髙橋です。(自己紹介noteはこちら)

ourlyというWEB社内報CMSのSaaSの取締役COOをしております。
ourlyのサービスについてはこちら↓↓

ありがたいことに2023年4月をもってourly株式会社の取締役COOを拝命しましたので、その意思決定に至った背景と、今後どんなことを大事にして経営していきたいかを書いていきたいと思います。

本内容はourly社内のWEB社内報で発信した内容をnoteに転載しています。

https://service.ourly.jp/

自分の優秀さを証明できるようにともがいた20代


僕の自己紹介は下記のnoteにまとまっているので、暇なときに是非読んでください。

20代のときは、とにかく尖りまくってました。
ダイキンの時には研修講師が終了時間を守らないことに怒り狂い、人事に噛み付く。
配属されようもんならオフィス汚いからどうにかしろと配属部署でキレ散らかす。
よく社会人一年目のこんな僕を生かしてもらえたなと思います。
(素晴らしい上司に恵まれ、やりたい仕事をやりたいようにやらせてくれた上司のおかげで新卒1社目も楽しく仕事ができました。)

なんでそんな言動をしていたかというと、とにかく”焦り”がありました。資本主義社会で競争社会では、「誰よりも優秀だと認められないといけない」「自分の力で食べていけるようにならなければならない」という想いがとても強く、空回りしている部分も多々ありました。

ダイキンを辞めてENERGIZEに入った理由も同様です。とにかく”自分自身で食べていける力をつけるために”という目的のもと一心不乱に働きました。そして成長の機会をたくさんいただきました!!!
(オフィス徒歩圏内に住んで朝は7時からミーティング、夜は会食で深夜過ぎまで、オフィスに戻って提案書やアジェンダを作成するという毎日でした。)

ENERGIZEは東京と福岡にあるコンサルティング/コーチングファームです。

ありがたいことに3年目からコンサルタントとして、一定一人前と言われるような成果は出せるようになってきたかなというタイミングが来ました
(インセンティブ賞与で大学時代に借りていた奨学金も一括返済して心が軽くなりました笑)

コンサルタント4年目くらいから、クライアントからミーティングをリクエストいただけるようになったり、単価アップでリピートいただけるようになったり、紹介で次の案件のご契約をいただけるようになったりしました。

すると”ああ、これでもう死ぬことは無いな”という感覚になりました。一定収入という面でも自分自身が満たされる部分があり、「もっとクライアントや社会、育ててくれた方に恩返しがしたい」「意志のある若い人たちにこの経験と学びを共有して少しでもキッカケをつくるサポートがしたい」と思うようになりました。

その中で、周囲の方から「独立したら?」とか「ENERGIZE辞めるならウチ来てください」的な話を多数いただくこともあり、30歳も超えたし「いったん独立するか!」的なノリで独立を決めました。

独立して何やりゃいいんだっけ?


晴れて2021年10月に独立して、ありがたいことに独立初日から仕事がある状態で独立できました。コンサルタントというのは原価も場所も必要ないので、このあたりはお得だなと思います。

とはいえ、コンサルティング会社を大きくしていくつもりはあまりなく、いつか事業をやろうと決めていました。

理由としては「コンサルティングをやるならENERGIZE(前職)で良かったでしょ!」的な部分と、コンサルタントを自分自身で育成するというのは土台無理な話だと思っていたからです。

なので、コンサルティングをして自分の食い扶持をつくりながら、事業をつくれたらなと思っていました。

色々と検討したものの、”自分には0→1の才能は無いな”と思いました。コンサルタントという問題解決を得意とする人は1→10の問題解決は得意でも0→1の問題を発見して、解決策やサービスを生み出すという行為は苦手なのかもと思いました。
(全てのコンサルタントがそういうわけではないと思いますが)

SaaSの会社、サービス業の会社、不動産業、コンサル会社、XR開発の会社など色々と関わるうちに僕はそもそも”ビジネスの問題解決をして事業を伸ばす”のが一番好きだってことに気づきました。

なのでビジネスのグロースをすることを仕事の主軸にしようと思いました。

周囲に”火をつける”


2022年3月に「来月にourlyを分社化するから業務委託でも良いので執行役員してくれないか?」というのが最初にいただいたオファーでした。

オファーをいただいた理由は「周囲に火をつけられそうだから」というのが理由とのことでした。仕事がどうとか、コンサルティングスキルがとか、営業スキルやマネジメントがどうこうという話は一切ありませんでした。

僕自身、ENERGIZE時代にマネジメントで苦い思い出が多々あるので、できるイメージはそんなになかったですが”火をつける”ということの意味と、そこで自分自身が何をするべきか?ということはなんとなく理解しました。



事業と組織の成長は面白い!面白すぎる!


2022年4月からありがたいことに執行役員としてourlyの事業成長に関わらせていただくことになりましたが、「事業が伸びることを組織の中でやるのはこんなにも面白いのか!!!」というの体験が僕にとって一番インパクトがありました。

もちろんコンサルタントとして関わった企業が成長、成功していくサポートは何度もありましたが、当事者としてやる面白さにハマっていく自分がいました。

また、何より組織が以前より強くなったり、できなかったことができるようになったり、成果を実感できたり、ほんとーーーーーーーーーに面白い!!!

これはコンサルタントでは味わえない面白さがあります。

また、コンサルタントという生き物は高い金額をいただいてアドバイスやコーチングを行う仕事ですが、どこまでいっても「いくら偉そうに言っても、事業を創ったり、伸ばした経験は無いんだよな…」というジレンマと葛藤することがありました。

なので、事業を伸ばすということをこの30代の一番面白い時期に主軸にできることは本当に素晴らしい機会をいただけたなと感じています。


取締役オファーをいただいたとはいえ更に悩む


ということで楽しさを感じまくっているところで、ourly親会社ビットエーの吉田さん、橋本さんから取締役のお話をいただきました。このタイミングでは僕自信もこのままコンサルするか、事業会社をやるかも含めてまた考えてもいたので、とっても迷いました。

また、ありがたいことに他の2社からも似たようなオファーをいただいていたこともあり、自分の最も成長と成果に投資するべき30代をどこを主軸にするか?ということについて本当に悩み考えました。
メンターにアドバイスをもらうために大阪に会いに行ったりもしました。

メンター経営者に言われたのは「新平くんは"熱があるところかどうか"、"熱を起こせる場所かどうか"というのが一番大事なんじゃない?」とアドバイスをくれました。

ENERGIZE時代からの相談や、人生の相談など色々と聞いてもらっていましたが、この言葉は自分のなかでもドンピシャで納得感があったのと吉田さん、橋本さんが僕に期待してくださったことと同じだなと思いました。

なので、事業が何か?とか役割がどうか?とかではなく、この火と熱が起こせるourlyという場所を自分の主軸に置くと決め、取締役のオファーをお受けすることに決めました。

ourlyの経営で何を大事にするか?


さて、取締役のオファーを受けた理由はお伝えしたとおりですが、もう少しお付き合いいただけたらと思います。

せっかくこうして書く機会があったので、私が何を大事にourlyの経営に向き合いたいか?ということを言語化したいと思います。

ourlyオフィス移転パーティーにて

① ourlyが卓越したサービスをクライアントに提供し、広く社会に影響力を広めていけるかどうか?を軸に意思決定する

僕らは縁あってourlyという会社をともに営んでいますが、何を一番大事にするかと言ったら、僕らの価値観や考え、サービス、プロダクトを少しでも広めて、ourlyを導入いただいた会社の組織をより良い状態にしていくことです。

ourlyが広がれば”会社にいる意味”や”会社にいる意義”を社員一人ひとりがより感じられるようになり、社会がより前進すると考えています。

なので、ourlyがクライアントに良いサービスを提供できるか?より広くourlyを広められるかどうか?を主軸に意思決定をします。


② ourlyに集まったメンバーが卓越した人材となるように機会を最大化する!

スタートアップをキャリアで選ぶというのは結構大変なことです。周囲は胡散臭く見る人もいるかもしれないし、新卒でスタートアップを選ぶとご両親はすっごく心配すると思います。
(そもそも親世代とは時代もキャリアの構築の仕方も全く変わっているから、理解してもらえないのは当然なんですが…)
(あとは、僕自身が新卒キャリアでスタートアップやベンチャーを選びきれなかったということもあります…)

とはいえ、みんなそれぞれ意志があってスタートアップという場所、ourlyという場所を選んでいるはずです。

せっかく意志があって選んでくれているからには、それに応えたい、応えられる会社でありたい!というのが僕の考えです。

また、スタートアップに入ったからと言って人材的市場価値が無条件に上がるわけでありません。スタートアップには難易度の高いチャレンジするべき課題が多くありすぎるので、それに取り組むうちに結果として成長しているというのがスタートアップの正しい姿だと思います。

なので、ourlyのメンバーには機会を提供したいし、高い難易度の問題に取り組むこと、高い基準の成果と成長を求めたいと思っています。

だってスタートアップだもの!!!

③ 経営陣が誰よりも成長すること!

僕の大好きな経営書の一つにスケーリングアップという書籍があります。

この中に「ボトルネックは常にボトルのトップにある」という表現があります。

「経営や組織のボトルネックはつねに経営者にある」ということの比喩表現です。

メンバーに高い難易度の問題に取り組むこと、高い基準の成果と成長を求めると書きましたが、それ以上に私自身が経営者として自分自身に高い基準と高い成長を誰よりも厳しく求めたいと思います。

いろいろな経営者を見てきましたが、事業の成長、組織の成長においては経営者がボトルネックになるケースしかありません。
(これに関して例外はないと思います。)

なので私自身がそうならないように、

常に謙虚にハードに学び、成長し続ける私でいることをここに約束します!!!


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