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「なんとなくよさそう」な企業CMからわかった、SDGsへの理解度

こんにちは!

さっきぼんやりとテレビを観ていたところ、
大阪を代表する大手メーカーのPanasonicのCMが流れてきました。
ですが、そのCMに家電の宣伝要素はほとんどなく、
代わりに内容の大部分を占めていたのが、そう「SDGs」

https://www.panasonic.com/jp/corporate/ad/advertising/sdgsgallery.html

企業HPに飛ぶと、しっかり紹介してくれていました。

この、企業CMとSDGsの関係を今回のテーマに、
思ったことを書いていきたいと思います。


1. CMでSDGsを取り上げている企業は、意外と多い。


今日PanasonicのCMを見て、「そう言えば他の企業CMでもSDGsのものって結構多いんじゃないかな」と思い、「SDGs CM 企業」で調べてみました。

すると、まあ有名企業の名前の多いこと!
大手証券会社、広告会社、メーカーなどなど、だれでも名前を知っているような企業がSDGsを押し出したCMを流しているようです。

https://www.youtube.com/watch?v=kAFk2xN-rUg&ab_channel=TheKubotaChannel


2. 最近のCMでアピールされているものとは?


PanasonicのCMでは特に顕著だったと思うのですが、
最近のCMって自社の商品・サービスをあからさまにアピールするものが少しずつ減っているような気がしますよね。

じゃあ何を取り上げているのかというと、
支援活動・社会貢献活動の紹介、あるいは人々に社会課題への気づきを与えるようなものだったり…。

わたし自身、よくCMを見ながら
「この企業ってこんな活動してたんだ」「ちょっとイメージと違ったな」
と感じる機会が増えたかもしれません。


3. SDGsへの取り組みをアピールする意味  

ではなぜCMの内容が変わってきたのか?
わたしが思うに、

社会に同類・同質の商品やサービスが充足していること、
そのために企業間での差別化が企業イメージでしかできなくなりつつあることが原因ではないかと。
だからこそ大きな企業から順に、「いかにも社会にとっていいこと」をわかりやすく伝えるようなCMを作り始めたのではないでしょうか?

で、そこで手っ取り早く「社会にとっていいこと」しているイメージを作りやすいのがSDGs。
掲げられている17のテーマは、だれが聞いても
「そりゃ取り組んだほうがいいよね」
と納得できるものばかり。

そんな内容を全面的にCMに盛り込むんだから、悪いイメージが生成されるはずがないのです。

だから企業は手軽にできるイメージアップを狙ってSDGsアピールをするわけです。


4. まだまだ足りない、SDGsへの理解

ところが、こんなことを指摘されています。SDGs、そして企業理念のうわべだけの理解では、本当の意味でSDGsをアピールしたCMを作れてはいないってことです。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/dentsu-sdgs_jp_5e97f947c5b65eae709f3e07

「なんかよさそうだから」
という理由でSDGsをCMに使うとこうなってしまうんですね。

確かに、SDGsを謳うCMの中には、なんでこの企業がこの内容?と感じさせられることもしばしばあるような。
中には、企業名が最後に出てこなければどの企業のCMかわからないようなものもあるような…。

そもそも、SDGsという、概念的なものの重要性を深く理解することは本当に難しいことです。
「なんかよさそう」ってぐらいのイメージを持つだけで満足してしまう人が大半でしょう。

そしてこの大半こそが、企業CMを見る人にもなるので、
制作側、企業側がしっかりSDGsを理解し、また自らの企業理念を理解し、
関連性を見つけていかないと、
本当にいいCM、企業イメージはなかなか根付かず、
「なんとなくよさそうだけど何をやってるかよくわかんない会社」
が増えていってしまう
のではないでしょうか?


とはいえ、SDGsって厄介だし難しいし、
扱いづらいものだということには共感しかありませんが…。


以上が、CMを見て感じたことでした!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!

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