【ドイツ語】温かいお茶が飲みたい(ドイツひとり旅) #493
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
stand.fm の音声と note でのスペルや書き起こし、この両方を使っていただくと効果的です。
今月から新シリーズ:ドイツひとり旅が始まりました。
昨日の第492回では、鍵で部屋のドアを開けようとしたところ、いくら鍵を回しても開かないというトラブルがありました。
1.場面説明
フロント係の人に鍵の開け方を教えてもらい、自分でも試してみて、なんとか開けることができるようになりました。ようやく部屋に入ることができ、荷物を置いて上着を脱ぐと、どっと疲れが出てきました。温かいお茶を飲んでホッと一息つきたいと思い、日本から持ってきたティーバッグをカバンから取り出したのですが、部屋に湯沸かしポットが見当たりません。
2.使えるドイツ語表現
そこで今日の表現です。まずはどのような意味か推測しながら発音しましょう。
Kann ich bitte eine Kanne heißes Wasser haben?
3.単語の説明
die Kanne は「ポット」や「(ふたのついた)水差し」のことです。
heiß は「熱い」という意味の形容詞で、Wasser(水)は中性名詞です。
heißes Wasser は「熱い水」つまり「熱湯」のことですね。
今日の表現は「ポットでお湯(熱湯)をもらえますか?」「お湯(熱湯)を入れたポットをもらえますか?」というような意味になります。
4.文法の解説
形容詞の格変化について
ドイツ語では、名詞の前に置かれた形容詞には必ず語尾がつくということを忘れないようにしましょう。
どのような語尾がつくかは、形容詞の前にどのような冠詞類があるか(または無いか)によって決まります。
今日の表現に出てきた heißes Wasser は「形容詞+名詞」のパターンで、形容詞 heiß の前に冠詞類がありません。ここでの Wasser は中性4格ですから、heiß には語尾 -es がつき heißes となっています。
「形容詞の格変化」については第316回から337回で詳しく説明しました。
忘れているところがあれば、復習してくださいね。
5.背景知識
ポットでお湯がもらえることについて
ドイツのホテルでは、日本のホテルのように、必ず湯沸かしポットがあり、アメニティや備品が充実していて、サービスも至れり尽くせり、なんてことは全くありません。
ドイツだけではなく、海外ではたいていそうです。
日本が特別なのです。
歯磨きセットはまず置いてないですし、スリッパは絶対にありませんので、私はいつも忘れないように持っていきます。
ただ、湯沸かしポットが無いからといって、温かいお茶やインスタントのお味噌汁をあきらめる必要はありません。
お湯は、たいていもらえるからです。
今日の表現は実際に私がよく使っています。外食に疲れた時や体調が悪い時など、ポットで熱湯をもらっておくと、アルファ米のおにぎりや五目ごはん、お味噌汁、日本茶などを用意できるので助かります。
いかがでしたか?
ご感想やコメントをお待ちしています。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!
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