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花束みたいな恋をした

TOHO日本橋で鑑賞。ネタバレ注意です。

あらすじ:偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。 映画.comより


感想:ラスト5イヤーズやないかい!

アナ・ケンドリック主演のラスト5イヤーズをご存知ない?ぜひツタヤでレンタルしてみてください。Amazon Prime Videoの評価が低すぎて(★1)納得いかないですね。クリスマスのThe Schmuel Songで私は号泣したぞ。評価した奴こっちこいよオラオラ


閑話休題。花束~の評価はこんな感じ。

同棲したくなる度   ★☆☆☆☆
チャーミーグリーン感 ★★★☆☆
生活感のリアルさ   ★★★★☆
麦を殴りたい気持ち  ★★★★★

麦については、多摩川に沈めたい場面が2か所ほどありました。

①逆ギレの「じゃあもう結婚しよ?」

②半べそかきながら「結婚しよう?」

私自身麦ぽいところはあるけれど、どう転んでもあの台詞をあのタイミングで言わないだろうし麦に植え付けられた「結婚して一人前or結婚したらどうにかなる」「男は女を養うべき」が透けて見える価値観は若干哀れかな~とはおもう。同情はしないが。結婚してから障害物競走が始まるんだよ馬鹿野郎。

絹&麦はカップルの在り方としてはとても好き。別れが決まればあっさり前に進めるあたり、根っこは似た者同士だったんだなと。出会いの偶然、深夜のファミレス、イヤフォン半分こで音楽を聞く、本の交換、行くはずだった舞台、お揃いのシューズ、ふたりにしか通じない言葉。別れたあとばったり街で出会ってもしれっとサインだしたり、ヤング版の追憶、セレステ∞ジェシーっぽさもあってよき。

後半のファミレスで若い自分たちをみつめるドラマは「ああ、あの時はよかったな」と同時に「二人の出会いはありふれていたのかも」という事実に気づいてしまった瞬間なのかな…

焼きそばパンを食べながらの帰り道と、先輩の葬式の帰りふたりで食べるラーメン(そば?)が好きです。食ってプリミティブな欲望だからね。



よかったところ
・猫
・大学生~社会人で変わるふたりのファッション
・うさんくさいオダジョー
・麦の一人暮らしのボロアパートの臨場感
・同棲してるマンションの間取り、インテリア、小道具
→家の話はシネマどりに解説されていますので是非ごらんください
美術監督がいい仕事している映画はキュンときます、キュン。


つらかったところ

・ストリートビューで盛り上がる麦(大学生)
・ストリートビューで盛り上がる麦(社会人)
・ふたりの共通言語のサブカルがいっさいわからない私(ババア)

ムカついたところ
・(前のりしなきゃいけないけど)舞台優先して行くよ
・駅前のパン屋でいいじゃん
・現状維持です
・そういうカップルたくさんいるよ


主演の菅田将暉、有村架純ここ数年でさらに素敵な役者になりましたね。
これからも頑張ってくれ!




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