涙と笑顔の聖なる夜に乾杯

2022年メリクリス!

今年はサンタの帽子も被ってないし、ツリーだって飾ってないというかむしろ持ってもいないけれど

母からもらったチンして食べれるチキンを二人で一本ずつかじりついた。チキンと一緒におすそ分けしてもらったおでんは翌日に持ち越して、チキンに合うサラダとグラタンを作って、silentの録画を見ながら聖なる夜を過ごしました。

silentは妹の勧めで唯一二人が見ているドラマだったが、引っ越しの具合で見逃し配信も見れず何話もスルーしてしまっていた。

録画ができるタミオ君のテレビが実家からやってきたことにより、毎週録画されていたsilentを1日1話見ながら夜ご飯を食べ
ついにあとは最終回を残すのみ。リアルタイム最終回は間に合わず!


タミオ君は想と湊斗の友情が好きらしい。この二人の絆は素晴らしいのに女が絡むと面倒くさいことになっちゃうな と言っていた。

いつだって女は面倒くさい生き物だよ なんて答える私に

『でも御子ちゃんがいなくなったらまた一人ぼっちになっちゃう』なんて言われて、なんだか切ない気持ちになった。

【またひとりぼっちになっちゃう】

出会った頃は 独りが寂しいだなんて感じていない様子だったし、このまま恋愛も結婚もしない人生だと思ってた なんて言っていたけど

タミオ君の中でも、私という存在がいなくなることを想像することがあるんだな って少し驚いたのと
それを悲しいと表現するタミオ君に愛おしさを感じたりした。

『ひとりぼっちにはならないよ』



ひとりぼっちにはさせない じゃなくて
ひとりぼっちにはならない という表現をしたのは

きっとそうだろうと思ったから、悲観するんじゃないよ。という気持ち。

ずっと一緒にいたいという気持ちがあったって、実際に死ぬまで添い遂げるかどうかなんて今はわからないし
そんな風に冷静に冷酷に考えてしまう自分の思考回路を、タミオ君に安心してもらうように言い換えただけの話。


先にお風呂を済ませていたタミオ君は
私の手をぎゅっと握ったまま いつものように床に転がって安心したように寝た。(おい、またここで寝るな。)


正式に布団に移動するまでの約2時間、爆睡したタミオ君は大変元気になり、無事に聖なる夜を過ごしました(含)




メリクリ当日だった昨日、タミオ君は仕事だったので
前日寝てしまって食べれなかった シュトーレンを、朝から朝食と一緒に食べた。友人が半分分けてくれた美味しいやつ。

家を出るまで気付かなかったけど、珍しく積もるぐらいの雪が降っていて、タミオ君がびっくりして戻ってきた。

お風呂で使っている水切りワイパーを持って私も後を追いかけて、一緒に車に積もった雪を払う。駐車場では子供たちが早くも雪で楽しそうに遊んでいたりして。




その日は 我が家のパリピ達(妹一家)が集結してクリスマス会をする予定だったので、私も朝から掃除洗濯の後、大量のパン耳ストックを揚げてラスクにした。

買い物の帰りに私をさらいに来た三女一家と母に連れられて出動し、そのまま夜まで一緒に過ごすことに。
両家の旦那様も久々に揃って、私も仕事が終わったタミオ君を迎えに行って、みんなでメリクリご飯を食べた。

今日はタミオ君がお休みで 私も気兼ねなく呼べたことと、タミオ君も躊躇なく合流してくれたので 久々にみんなが揃った。ちびっこもいるし短時間ではあったけど 楽しんでくれたようで安心。。

こういう時に嫌な顔ひとつせず混ざってくれるタミオ君にいつも感謝している。心もお腹も満たされたようで良かった。


*****


少し話は逆走して、土曜日は旧マンションの退去立ち合いだった。予定の時間少し前にマンションに着いた私は、空っぽになった部屋の写真を何枚かとって、タミオ君との共有アルバム【おもいで】に放り込んだ。

ちょうどお昼休みだったタミオ君からは
『いろいろ思い返すと涙が出ちゃうね』とLINEが届いて
それまでできるだけ心を無にしていた私も迂闊に涙が出た。

涙を堪えながら立ち合いチェックを続けたものの
お風呂のチェックの時に、昔タミオ君がドアの隙間に貼ってくれたフィルタが貼ったままになっているのを見つけて

『ごめんなさい、これ剝がすの忘れちゃいました』
『いいですよ、こっちでやっておきます!』

そんな会話をしながらタミオ君と過ごした日々を次々と思い出して、泣きながら管理会社に礼を述べて旧マンションを後にした。


もうここに入ることはないんだな、と思って
玄関前やエレベーターの中も写真に収めたりして

これから続く生活や幸せに意識を持って行きながら、新しい ふたりのおうち に帰った。


そんなことがあったから、きっと私もタミオ君も
いつも以上に敏感に 日々の幸せをかみしめたり
相手のそばにいられる有難さを、改めて実感したり したのかもしれない。


実家のエレベーター前からド正面に見える、ひとりのおうち。

『カーテンがついてないのを見ると、もうここにはいないんだな って思うわ。』寂しそうに放つ母の言葉も、身に染みる。


今思い返せばよくやったな、と思う強行突破な独り暮らしだったけど、あの時 無理やりにでも実家を出て、やっぱりよかったな。



クリスマスにもイブにも休みじゃなかったタミオ君が
今日は私を帰りに迎えに来てくれるらしい。

そのままちょこっとお出かけの予定。

クリスマスだってイブだって、出かけなかっただけで楽しく幸せに過ごしたし、特別なことしなくていいよ って話はしたけれど
近所の大型商業施設に行くだけだって、立派なデートだ。


朝着替えたタートルネックを脱いで
丸首のセーターに変えた。

 お誕生日にもらったネックレスがちゃんと見えるように。



今日も定時に脱獄できるように頑張ろう。

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