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少し力を抜いて自分の非を責めずに暮らす話。

ミニマリストに、俺は なる!


そう言えば、美味しい手作りから揚げと春雨サラダを大量に残した前日、おうちと家電の正式な契約日だった華金。

我々は全ての任務を終えた後、もう家にある食材で鍋しよう、鍋は簡単だし温かいし野菜いっぱい食べれるし最強だ ということになり、豚バラとごましゃぶのたれだけ購入して帰宅した。

手際よくご飯を炊いて鍋の準備をした。お昼御飯が早かったのでお腹も空いていたし、食べ始めたのもなんと17時半。

しかしら疲れ果てたタミオ君は予想通り、食事の途中で床に倒れて寝てしまった。18時前。
もう今日は絶対的に目を覚まさないと思ったので自分だけ食べて自分の分だけ片付けた。

いつも途中で倒れる時、タミオ君は『ちょっと休憩』という。
もちろん休憩だった試しは一度もない。

翌日(唐揚げ)同じことを繰り返そうとしたタミオ君に『休憩から戻ってきたことは一度もないし食べないならもう片付ける。』と伝えたところ、『二日連続はさすがに申し訳ない』と言って寝ずに食べた。大量に残したけど。


自分だけ食べて片付けた とは言えど、完食するわけにはいかないし、一人で完食なんてできないし、私も正直疲れ果てていたので
その日は私も最低限の空いた食器だけを洗って、残ったおかずも鍋もテーブルに出したまま『今日は私も寝る。明日片付ける。』と伝えて、顔だけ洗って歯磨きして、速攻布団を敷いた。18時半。

少し前まではまだ外が明るかった時間帯。
40歳を目前にする大人二人、そのまま朝まで爆睡し、朝ごはんに残りの鍋を食べた。


***

私はどんなに疲れていても、他にやらなきゃいけないことがあっても、食事の片付けは全部済ませてから寝たいタイプ。実家にいる時からそうだった。

その日もきっと、自分一人なら確実に片付けを済ませてから寝たはずだ。白だしの良い香りが漂う1Kの部屋に布団を敷くのはなんだかいたたまれない気持ちだったし、最大限可能な範囲で片付けたとは言えど 具が残ったままのお皿や電気鍋をそのまま放置して寝る自分がどこかで許せなかった。

でも普通に考えたら
【そんな日もあるよネ】ってやつ。

夜ごはんを食べずに寝たって、食事の片付けを済ませずに寝たって死にゃあしない。ちゃんとしたい、ちゃんとしている自分を保ちたい、という変なプライドを崩した夜だった。


朝ごはんに食べる鍋の残りは、美味しかった。
トーストを焼いて食べるより、温かい鍋が朝から身体に染みた。

その日も二人で休みだったからこそできたことでもある。

できれば食事中に寝るのは今後もやめて欲しいけど
こうやって少し力を抜いて過ごすことも、できなかった自分を責めずにのんびり暮らすことも、たまには大事だなと思った。


*****


昨日は久しぶりの大雨だった。

少し早めに仕事が終わったタミオ君が
明日は残業が決まってるから今日荷物を運びたいけど雨だからやめた方がいいかな』と言った。
運び出したい荷物がパソコンだったので迷わず止めた。

しかしどうも、早く荷物を出すようにお父様から言われたようだった。

もともと10月中の予定だったのを1か月延期してもらっていたが、残業が確定している今日で気付けば11月は終わりである。時が経つのは早い。


『やっぱり倉庫より先に家の荷物を出さなきゃいかんかったね』
と、軽い気持ちで伝えたところ

『疑問に思うことがあればその時に言ってほしい、あとから「やっぱり〇〇だったね」と言われても遅いからね』 と言われた。


お父様と約束していた和室の荷物はもう第一陣で運んだやつだと思ってたな…あれはなんなんだろう、そしてまだあるのか。

【やっぱり】という文言をつけてしまったのは迂闊だったけど、私も倉庫の荷物を次々と運び出している段階で なんでやねん と思った気持ちがずっと頭にあったんだろうな。タミオ君には多分ハッキリ、なんでやねん と言わなければいけなかった。


そもそも私は荷物がどれだけあって、どれくらい運ぶ予定で、何がどこにあるのかも知らないし、必要なものを運んでいると信じて疑わず手伝っているので、その場で疑問に思わないことが多い。
倉庫の荷物を運ぶ時には流石に状況確認を実施したが、倉庫も早く解約しなきゃいけないのかと思って反対はしなかった。
おかしいところを突っ込めるように、先に全貌を確認しておいた方がいいのかどうかの確認も含めて、そのまんま全部伝えた。


結局LINEのやり取りだったので、全貌は聞いていない。

私はかつて実家で祖母を引き取った際に行った強制断捨離で、悲しい気持ちと常に共存していた思い出もあっただけに
できるだけタミオ君のストレスにならないように荷物整理ができればいいと思っているし、選別して少しでも手放すつもりがあるなら全力で手伝うことも伝えた。

新しい家が荷物でいっぱいになることはタミオ君も望んでいないようなので少し安心はしたけど、そのためにはある程度思い切って片付けないといけないことも説明した。

まずは家の荷物を優先的に運んで、必要なものとそうじゃないものを分けながら倉庫は将来的に解約できるように片付けることになった。



将来的には一戸建てを持つことがタミオ君の夢だ。

『2年後に家建てよっか』

契約満了を見越して言っていたそんな言葉も
まだまだ夢の中の夢でしかないことだって

…気付かない方が いいことも、あるのかな。



新しいマンションの契約更新期間2年のうちに、家を建てるどころか片付けが終わらないというオチもあるんじゃないかと密かに私は思っている。

それはそれでオモロイな、と
2年後に思える気がしないので、お片付け(一緒に)頑張ります。

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