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失敗も親孝行のもと

たくさんのハートを頂戴した(ありがとうございます!)この記事で、ほんの一瞬だけ触れておりましたが

初めてヘアドネーションするために長らく伸ばしていた髪の毛を、45センチ切断しました。


もうなんかどんどん薄毛になっちゃって
ビオチンが入ってるシャンプーを使ってみたり、お湯シャンに挑戦してみたり、百均で買ってきたなんかトゲトゲのシリコンのやつで頭皮をマッサージしてみたりしたけど、なかなか抜け毛が減らず。

多分抜け毛に関しては、ジエノゲストによるホルモン操作も関係しているとは思うので、もう時期っちゃ時期だったのかもしれない。

しかし薄毛だったおかげで
洗うのも乾かすのも、一般的に同じ長さのある人と比べたらかなり楽だったと思う。梳かす時に腕が毛先まで一回で届かなくなっていたぐらいで 大して苦にもなっていなかったので、『もうちょいイケるかな』と思い続けて気付けば腰まで伸びていた。


※実際の写真

背景の実家感強め


そして、諸々のご時世により1年超ご無沙汰だった出張を控えていることにより、今が絶好のタイミングだと思い立った。

出張先の宿泊先はとても田舎で味のある古い宿。(私はそこが好き)

ドライヤーは部屋になく、おばちゃんに頼めばフロントで借りられる仕組み。もちろん威力も弱いし冷たい風しか出ない時もあった。


ロン毛はキツイ。
薄毛の私でもなかなか乾かない。

わかっちゃいるからこそ、今しかない。

【ヘアドネーション】で検索して出てくる画像は、毛髪切断前の いくつも毛束を作った後姿が山程出てくるんだけど
みんなどうしてそんなに髪の毛生えてるの?ってぐらい毛束がたくさんあって、一つ一つの束がちゃんとしている。

私は成人女性の小指ぐらいの太さの毛束が4本しかできなかった。こんなの役立つんだろうかと、いささか不安になって調べてみたところ、【量より長さ】らしいので送ることにした。


うっす!



ドナーシートなるものを(こっそり会社で)印刷して、4本の細い毛束を分厚い紙袋で包む。発送は出張前に間に合いそうにないので、私が一週間不在の間、恋人タミオ君には私の毛と一緒に住んでもらうことにした。

毛だからね、魂込められてそうだしね。一緒にいる気がするでしょ…。(怖)



ヘアカットは、母にお願いした。
母は元美容師で、幼い頃からずっと娘の私たちの髪の毛は母が切ってくれた。

ある程度大人になってからは、私は我ながら器用に自分で切るようになったけど、パーマは自分でかけられないのでお願いしている。
何より、母はパーマをかけるという行為が好きなようだった。なんだかんだこんな風にはかからん、時間がない、なんてイチャモンつけながらも楽しそうに巻いてくれるし終わった後は決まり文句のように『やっぱパーマかけるのは好きだな』なんて言う。

もはや私はパーマをかけたいという希望よりも、これが親孝行になる気がするという観点で母にパーマをお願いしている節がある。

髪の毛を包む小さい紙や、カーラー、輪ゴムも、そんじょそこらの美容師見習いより手際がいいんじゃないかと思うぐらい絶妙で我ながら最高の角度とタイミングで渡す。

そんな連係プレイも、普段母とのコミュニケーションを極力減らそうとしちゃっていた私の懺悔が込められているといっても過言ではない。


長くなればなるほど自分でやった方が早いヘアカットも、別にかけなくてもいいパーマも、大事な親子のコミュニケーションだと思うようになってから、あえて母にお願いしている。



ヘアドネーションするために伸ばしていたばっかりに、もう長らく髪の毛には何の手も加えていなかった。目立ってきた白髪を染めるためのヘナは、恋人タミオ君とタイミングを合わせて自分で塗っていたし、母とのコミュニケーションも久々だった。

ドネーション用に束ねた毛を切断する母も
短くなった髪の毛にパーマをかける母も
心なしかいつもより楽しそうで、私も嬉しかった。

結果、思ったようにかからなかったパーマは
どう見ても失敗だったけど、私は満足だった。


ただ寝ぐせのようにハネてるだけに見えるパーマ。ショックを受けていたのは母の方だった。出張先で手間がかからないようにかけてもらったパーマなのに、逆に手間がかかる仕上がりになってしまい私も辛くないわけではない。

しかしながらパーマをかけてもらった本当の理由は別にある以上、私は満足だった。


パーマがちゃんとかからなかった理由について
母は 伸びきって切断したために残った生えている毛がほぼバージンヘアだからだと言ったが、どうも調べてみるとバージンヘアというのは理由にならないことが多いそうで

大概は薬剤が理由だったり(前に使った残りだったから古かったのかも)そもそもかかりにくい毛質というのがあるらしい。

細くて猫っ気で少なくてストレート、私はすべてに当てはまっていた。元々は多い方だった髪の毛も年齢とともに&ホルモン系の薬を服用するようになって更にビックリするほど薄毛になった。序盤の紹介参照。

そしてさらに、ヘナで染めていることにより薬剤が入りにくくなるらしく、更に輪をかけて【パーマがかかりにくい毛質】に進化していたようだった。お正月前にヘナ染はしたばかり。知ってたらやらなかったレベルの最強最悪コンディションだったわけである。もう自分をコンディショナーと呼びたい。



もちろんパーマをかけ直す時間もなく出張の日はやってきた。

前髪だけが必要以上にくるくるビリビリしているボブ。
ギリギリ止めたり縛ったりできる長さを残してもらったおかげでどうにかなっている。

出張先では移動時にヘルメットが必要なので、もうどうでもいい。
薄毛過ぎて大して苦でもないと思っていたロン毛も、いざ切ってみれば洗うのも乾かすのも格段に楽になったので もう結果オーライである。


今の髪の毛が似合っているかどうか、可愛いかどうかはもう二の次だ。

私は親孝行という目標を出張前に果たすことができていて
更に出張明けにパーマをかけ直してもらう(もしくは始末がよくなるようにさらに切っちゃう)という再親孝行までできるというわけである。


モノは考えようだ。


今私は遠く離れた島で、夜な夜な【パーマ液 おすすめ】をググッている。

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