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【Jリーグファンの皆さん!DAZNを開きましょう!】リーグカップ4回戦 マンチェスター・シティ×リヴァプール|マッチレビュー

カタールW杯が終わって瞬く間にクラブの活動が再開。命を削って戦った選手たち。本当に心身ともにダメージが大きかった中、すぐにクラブの活動が始まるのは本当に酷ですね。

それに加えてプレミアリーグは相変わらずの超過密日程。本当に選手たちには頭が上がりませんね。毎度素晴らしい時間を味あわせてくれて本当にありがとうございます。

そしてそんな選手たちに私が唯一できることは素晴らしい勇姿を画面越しから応援すること。よって朝5時から強い気持ちを持ってDAZNに噛り付いて試合を見ました!

マンチェスター・シティとリヴァプールの一戦。W杯明け一発目の試合と言うことで両チームフルコンディションではないものの、やっぱり世界最高峰の90分がそこにはありました。

Jリーグファンの皆さん。この一戦はDAZNで見れます!JリーグがシーズンオフということでDAZNをクローズさせる機会が多くなっているかもしれませんね。DAZNを開いて是非この世界最高峰の一戦を見てほしい!そんな90分でした。

それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきましょう!

▪️シティのマンツーマンプレス

試合開始からホームのシティが猛烈なプレッシングをリヴァプールにお見舞する。リヴァプールが後方からビルドアップを開始するとシティは明確に人を掴まえて、アグレッシブにボールへ出て行った。

ラインを非常に高く設定し、ハーフコートマンツーマンでリヴァプールに襲い掛かった。

これが功を奏しリヴァプールのボールを何度も高い位置で奪うことに成功。まずはプレッシングから主導権を握ったマンチェスター・シティ。そして当然彼らの1番の強みであるボール保持の局面でも主導権を握っていった。

▪️躍動した18歳リコ・ルイス

この日スタメンに名を連ねた右SBは18歳のリコ・ルイスだ。今季ここまでCLの出場に加えてプレミアリーグデビューも果たしている若手の台頭株が、この試合ホームのサポーターにハイパフォーマンスを見せつけることに。

リコ・ルイスはチームがボールを保持すると、インサイドに位置どり偽SBをお披露目。これに合わせて最終ラインを4バックから3バックにシフトし、後方3-2の陣形でビルドアップの土台を作った。

リコ・ルイスが中盤に入ることでリヴァプールのファーストプレスがなかなかプレスが定まらない状況に。

中盤に入るロドリとリコ・ルイスが気になってボールへアプローチに出れないリヴァプールの3トップ。そうなれば当然シティの最終ラインの選手たちには時間が与えられ、ハイクオリティのボールを前線へ送り込める要因にもなった。

特に前線へ高精度のボールを送り込んだのはCBのラポルトだった。忘れかけていた彼らしい、左足から放たれる鋭く綺麗な軌道を描いたボールが両サイドへ蹴り込まれ、ゴールに迫る狼煙となった。

そしてリヴァプールの3トップが前に出ればロドリとリコ・ルイスがギャップでボールをピックアップ。ロドリのボールスキルはいつものことながらハイレベルだが、それに劣らずリコ・ルイスも見事なボール捌きを見せた。

ダイレクトパス。出して受け直す。GKからの縦パスを受けて落としてCBを前向きに。縦パスからサイドへのフリック(課題は前を向いた時のプレー選択?)。

この中断期間でますます上手くなったのか?ときっと多くのシティファンに思わせた素晴らしいパフォーマンスを見せたリコ・ルイス。

守備でも非常にタイトに厳しく、決して軽い振る舞いを見せず何度もリヴァプールの前進をシャットアウト。チームがプレッシングに出た際にはリヴァプール左SBロバートソンまで長いスプリントを繰り返して自由を奪っていった。

後半サラーのカウンターを身体を投げ出して防いだシーンも印象的だった。

攻守で躍動した18歳がこの試合のシティの原動力となった。本当にどんどん上手くなる。若さゆえの成長曲線。これからも楽しみな選手だ。

▪️ハイプレスを掻い潜るリヴァプール

ここまでマンチェスター・シティの話をしてきたが、リヴァプールがやられっぱなしだったわけではない。そりゃ力のあるチーム。しっかりとシティの出方を受け止めて、少しづつ好機を作り出していった。

シティのハーフコートマンツーマンを掻い潜り2点を奪って見せた。

まずはチアゴの最終ラインへ落ちるアクションとGKを使ってプレスのズレを生じさせたことだ。

明確に人に付くシティのプレスを逆手に中盤のチアゴが動き出す。チアゴが中盤から最終ラインに落ちて自分のマーカーの出方を伺う。チアゴのマークに付いていたのはロドリ。ロドリは落ちるチアゴを捕まえられない。流石に最終ラインまで捕まえて中央のスペースを開けてしまうリスクを考えれば当然出にくい。

それを把握しているチアゴのアクションはシティからしてみると実に憎い。CBのゴメスにプレスに出るマフレズに対して局面で2vs1を作り時間を作った。1点目はこんなチアゴのアクションからボールを引き受けて前向きに。そこから彼がサイドへのボールへ展開したのが始まり(パスを引っ掛けてしまったが、結果として右のワイドへボールを供給)。

またマンツーマンプレスと言ってもGKはフリーとなるのでGKケレハーをビルドアップに加えることで単純に数的優位を作り出してシティのマンマークプレスのズレを作った。

そしてフリーとなったCBのマティプの運ぶドリブルはこの試合のリヴァプールのビルドアップの重要な引き出しとなった。

後半に入るとリヴァプールは選手交代。投入されたチェンバレンがプレスをかかった状態でも奪われずに前線へスルーパス。

シティがマンマークプレスということで、1人が剥がされれば当然数的不利に。また最終ラインも数的不利になるので出来る限りそこまでボールを運ばせたくなかったシティ。最悪遅らせて前線の選手たちの帰陣する時間を稼ぐことが必要だったが、それも出来ずに数的同数の状況をちぎられて2失点目喫したマンチェスター・シティだった。

マンマークのリスクが浮き彫りとなったがシティの2失点だった。

おわり

試合は前半1点づつ。後半はシティが突き放し結果と3-2の乱打戦となったこの一戦。マンチェスター・シティがリーグカップラウンド8の切符を手にした。

W杯明けという事で両チームのスタメンには若手の姿が多かった試合。次から次へと本当にいい選手が出てくるね。

シティはW杯に出ていないマフレズ、そしてハーランドはこの試合ゴール。コンディションの良さを存分に発揮した結果、内容となった。

先程名前を上げたシティのリコ・ルイスに加えて、左のワイドに入ったコール・パーマーも堂々たるプレーで何度も相手を切り裂くシーンも。前半のあのビックチャンスを決めていればもっとノリノリにプレーし、この試合のヒーローになった可能性も見られた。

⬆︎イングランドでスカウト業をしています田丸さんのパフォーマンス評です!非常に興味深いですね!

頑張れ!シティの希望たちよ!

さぁ休む間もなく試合がやってくるプレミアリーグ。W杯で負った心身ダメージが癒えることもなく戦う選手たちに労いつつも、また素晴らしい試合を見せてくれる楽しみを抱かせて頂いております。

是非!皆さん!W杯で燃え上がったサッカー熱を冷まさずに、これからもたくさん試合を見ていきましょうね!


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