玄野 祥子

理屈をこね回すのが好きです。ネコはもっと好きです。

玄野 祥子

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最近の記事

恋愛のわずらわしさについて

 私には好きな人がいる。  そして、好きな人ができたら、「ご飯に行きませんか」と提案して先へ進めたい。  「もしかして好かれてるのかな」と思われて相手が乗り気になる可能性もあるし、何もしないで過ごすよりは何かして結果を出す方が、失敗が早い分次のチャレンジも早い。  ただ、今回は大っぴらに恋愛へ持ち込みにくい理由がある。  気になっている相手は、友達の元彼だからだ。  古くから存在する、「恋と友情、どっちを取るか」問題。  これがまた、悩みどころだ。  まず、恋が叶う望みが低

    • 推理小説ワースト

       推理ものは大好きだけれど、真相にいまひとつ納得いかない作品もある。  いわゆるとんでもトリックの類いは嫌いじゃない。常識的にありえない大がかりな仕掛けが施されているのも、ものすごい偶然の連鎖で謎が増えるのも、物語が面白くなれば正直何でもありだとさえ思う。  ただ、心理的な面でもやもやする作品が無いではない。物理的に可能かどうかは置いといて、犯人の立場でそんなことが本当にできるか?という部分で。  作品名は伏せて、何作が挙げてみることにする。  納得のいかない推理小説の第

      • 『バチェロレッテ』最終回に思うこと

         ほとんどのことは前回書ききってしまったけれど、SNSに流れる感想を読み、続きを書きたくなりました。  最終回を迎えて、SNSには多くの感想が流れた。最後まで頑張った杉ちゃんや黄さんへのエール。男性陣への評価。ただ、その中でも、「だから結婚できないんだ」という萌子さんへの批判が目立っていた。  杉ちゃんと(もしくは黄さんと)結婚しておけばいいのに。あるいは、アフターファイナルローズで男性たちが漏らしていたように、とりあえずお付き合いしておけばよかったのにと。  かくいう自

        • バチェロレッテ感想(ネタバレあり)

           もうすぐ最終回なので、感想を少々。  まあ話題のやつ観てみるか、くらいの興味本位で観始めた。と言っても、同じく興味本位で観たバチェラー1については全くハマれなかったので、期待値は低かった。そもそも『あいのり』も『テラスハウス』も観ずに過ごしてきたので、リアリティショーに興味が薄いのは当たり前なのだけれど。  ところが、これが予想を覆すほど面白かった。圧倒的と言っていい。 福田萌子さんの魅力(その1)   まず、予想を裏切られたのは、バチェロレッテの福田萌子さんが自分か

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          キュウソネコカミの歌詞に心をつかまれている話

           恋愛は食べ物で言えば肉。どう料理しても美味しくなるに決まっている。  これは私の好きな作家の言葉だ。彼はけして恋愛のみの物語は書かなかった。材料の良さに頼らず、調理の腕で美味しい皿を出す人だった。  なぜそんなことを書くかといえば、私がラブソングに飽きていたからだ。  音楽が苦手な自分でも耳に残っている曲といえば、当然、有名なものに限られる。いくら興味がなくても、日に何度も同じ曲が流れていれば「なんか聞いたことあるな」くらいには覚えているものだ。  しかし、それらは恋だ

          キュウソネコカミの歌詞に心をつかまれている話

          メタフィクションが好きになれない話

           創作物のうち、メタフィクションと呼ばれるジャンルがある。  現実と虚構の壁があいまいになるような作品。漫画のキャラクターがふいに読者の方を向いて、「僕らの命運は君たちにかかっている」と宣言したり、ミステリーの探偵役が「この不可能犯罪の犯人は読者自身だったのだ!」と推理を披露したりするアレである。  特に小説は好きなのでそれなりの冊数を読んでいるが、やはりメタフィクションが何冊か存在していて、こちらの力不足で被害を防げなかったり、人が亡くなるような小説を楽しんでいるせいで起き

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          SiMに出会った話

          2年前から、SiMというバンドが好きでたまらない。 これはそのきっかけについて書いた文だ。 趣味への姿勢 私には、ひとつのものにしか興味が持てない悪癖がある。  例えば、アニメが好きな人は総じて「アニメが好き」だ。  アニメというジャンル全体への愛があり、新作をチェックしては今季のアニメは何が好きだとか、どれもぱっとしないなあとか語っている。個々の作品は当然好きだが、「面白いアニメ」が好きな傾向がある。「アニメを観る」という行動そのものも好きなのだ。  それに対して、自分

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          ご挨拶

          何から書いたものか迷うので、自己紹介をさっくりと。 概要生育地は南関東。 物心がついたときから大の猫好きで、外出先で見つけては追い回していた。 高校まではキリスト教系の女子校に通う。最初に入った演劇部を半年経たずに退部し、卒業まで文芸部で活動。 大学受験を経て文芸(主に詩作)について学ぶ。 もともと本を読むことが大好きで、星新一が不動の一位。推理小説サークルでジェフリー・ディーヴァーや米澤穂信の作品にも出会う。 就職後は家族関係で重苦しい雰囲気になりつつも、邦楽ロ