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ハックルベリーに会いにいく/1000のバイオリン

ヒロトとマーシーに学ぶシリーズ、今回は、自分史上において、世の中に存在するあらゆる曲の中でダントツ最高の視聴回数を誇る曲『1000のバイオリン』。

THE BLUE HEARTS後期の名曲で、曲調もメロディも歌詞もパフォーマンスも、有無を言わせぬカッコよさ。年代的にブルーハーツのライブには行ったことはなく、CDやYouTubeでの視聴だけ。それでこのハマり様なんだから、生でこれを観たことある人たちはなんと贅沢でさぞ深く突き刺さっているんだろうなぁ、うらやましいなぁといつも思います。


硬直は死、柔軟は生

ヒマラヤほどの消しゴム一つ
楽しい事をたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろい事をたくさんしたい

これは、アイデアに行動がともなえば、ちっぽけな存在でもでっかいことができるんだぜ、というメッセージだと解釈しています。自分の中では、ブルースリーの「硬直は死、柔軟は生」という言葉ともリンク。

ペンと消しゴムしか持ってないから無理だとあきらめるのではなく、ペンと消しゴムを使い倒してたのしいことをやりまくる、というスタンス。手持ちの武器の少なさでスライムにさえおびえているのではなく、手持ちの武器でゾーマに勝つ方法を考える。

たとえば、パグにどハマり中の僕は、もっとパグと遊び、パグで遊ぶ方法を四六時中考えています。その流れで、8/9をパグの日として日本記念日協会に登録してみたり、パグフェス企画を立ち上げてみたりしたところ、予想以上に大きな反響が。

行動するものに、人はついてくる。

他にも、Wikipediaのパグページが充実していないと見るや、記載をして、ついでに写真を載せてみたり、最近はパグのイラスト描きも始めると、反響もそこそこいただけるように。10月にはパグ撮影会も開催予定で、募集後すぐ満員に。

この中に、もともと持っていた武器なんて一つもなく、ただおもしろくなるように行動し続けた、そしたら徐々に広がっていった。それだけです。

前回、細井雄太さんが書いた、「相対的である”正しさ”という尺度よりも、自分の中にあるぶれない”楽しさ”」というのが肌感覚としてよくわかります。



切実さとワクワクさ

夜の金網をくぐり抜け
今しか見ることができないものや
ハックルベリーに会いに行く
台無しにした昨日は帳消しだ

『1985』という曲のラストに「僕たちを縛りつけてひとりぼっちにさせようとしたすべての大人に感謝します」というフレーズがある。『1000のバイオリン』の、「夜の金網」とはまさに、僕たちを縛りつけてひとりぼっちにさせようとする全てのもののことを言っているように思います。

ハックルベリーは、言わずと知れたトムソーヤ の親友で、自由を謳歌するものの象徴。

何か新しいことを始めるとき必要なのは、自分がやらないといけない、今やらないといけないという切実さと、仲間が増えるかもしれない、友だちに会えるかもしれないというワクワクさなんじゃないかとおもいます。それが夜の金網をくぐり抜けるダイナミズムになる。

実際には、自分が始めなくてもどこかの誰かがはじめることになるのでしょうが、自分じゃなきゃダメ、とそう盲目的に思い込んでしまうセンスというものがきっとあって、それがフォロワーを生む。

ホリエモンの言う、バカが小利口に勝る、というのもたぶんそれと同じ意味。

しょぼい武器と、小さな突破口でも、アイデアと行動力で楽しいものを作っていこうと、この曲を聴くといつもそう思います。

* * *

ヒロトとマーシーに学ぶシリーズ、来週は、細井雄大さんから。乞うご期待!

終わり


【1000のバイオリン】 
THE BLUE HEARTS後期の名曲。『STICK OUT』収録のオリジナル版よりも、『LIVE ALL SOLD OUT』収録のライブバージョンがおススメ。オリジナルよりも2テンポほどアップテンポで、ランニング中に聴くと最高にノれる。
また、『月の爆撃機』から『1000のバイオリン』の流れは、ハイロウズの『不死身のエレキマン』から『ミサイルマン』の流れと双璧。ぜひセットで聴いてほしい。「誰かに金を貸してた気がする~」から、サビのマーシーの追っかけコーラスは何万回聴いてもシビれてやまない。
故 深作欣二監督も人生最高の曲としてこの曲をあげている。宮崎あおいがTVCMで歌っていたのも記憶に新しい。


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