正しい道だけを選んで、選んでるうちに日が暮れて/罪と罰
AかBか、右か左か選ばなければいけないことは、さまざまなシーンで訪れる。そんなとき、一番やっちゃいけないことは、正しい道だけを選ぼうとして立ち止まって、考え続けても答えが出ず、動かざること山の如しになってしまうこと。
THE HIGH-LOWSの『罪と罰』は、そんなごちゃごちゃ考えるだけで行動に移せない派の人たちのことを、有罪で重罪と気持ちいいくらい断じてくれています。
正しい道だけを選んで
選んでるうちに日が暮れて
立ち止まったまま動かない
結局何にもやらないなら
有罪 有罪 有罪 重罪
- THE HIGH-LOWS/罪と罰
パレードの法則が示すように、経験則としても全体の2割の時間で8割の完成度までは到達することが多い。そこから先の2割を詰めるのに多くの時間を費やしてしまうのが世の常。
将棋の永世七冠 羽生善治が言うところの大局観で大筋の方向性を定め、2割の時間で8割を完成させたそのときに、A案、B案で迷ったとしたらどうするか。
メディアアーティスト 落合陽一さんが、
言葉で二元論を作るのではなく、現象と言語の相転移を高速で繰り返すことで見えるものがあるはず。
と言っているが、僕はこれを、「AかBか頭の中で考え続けるよりも、行動の結果のフィードバックをどんどん取り入れていくことでゴールへの道筋が見えるはず」と解釈しています。つまり要約すると、「迷ってるヒマがあるならさっさとやれ」です。
それでも、AかBか、右か左かどうしても選べず悩んでしまう人には、ドレスコーズと宮崎駿がとてもステキな気づきを与えてくれます。
右か左か選ぶときがおとずれたら、めんどうになりそうな方に進め ベイビー
- ドレスコーズ/ゴッホ
大事なことはだいたいめんどくさい
- 宮崎駿
すばらしい指針。迷ったらめんどうなほうへと決めておけばもう迷わずに決められる。
ヒロトがよくインタビューで言っている「"楽しい"と"楽"は違うんだよ。楽しいことがしたかったらラクはしちゃいけない」もきっとそうゆうこと。
でもひょっとしたら、もっと一番良いのは、「迷ってるんだったら両方やってみる」かもしれないなぁと最近は思う。もちろん絶対にどっちか1つしか取れない道もあるけれど、多くの場合はそうでもない。トライ&エラーのコストが随分下がった今、よくわからないならとりあえず両方やって感触をみる。あらゆるところでABテストを。
デカいドリルで穴を掘って、地獄の門にションベンしても、天国の扉をたたいてピンポンダッシュでバカ笑いも問題なし。やってみるしかない。
※ ※ ※
交互連載 次回は細井さんが『罪と罰』のシングルカップリング曲でもある『即死』を取り上げます。超期待!
【THE HIGH-LOWS/罪と罰】
ハイロウズのライブの一曲目といえばこの曲。ヒロトの「こんばんは、ザ・ハイロウズです!」からのデンデンデンデ デンデンデデンデンでいきなりトップギアに入れる最高の一曲目。「俺の短い導火線に火をつけるなら 気をつけろよ」という韻の踏み方もステキすぎる
サポートありがとうございます! こんな俺にアリガトウ こんな俺なのにアリガトウ 謝りたいと感じている だから感謝というのだろう これを感謝というのだろう