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人生を変えた日帰り旅行 近江八幡

私の人生を変えるような、旅行があった。

それは、ある女性との出会いがあってこそのことだった。

彼女との出会い

彼女との出会いは、2018年の夏。

当時、1年間にも満たない期間だったが、放課後等デイサービスに通っていた。

今はコロナの影響で経営困難になり、なくなってしまったが。

そこは、高校生ぐらいの人の面倒を見たことがあるスタッフがいなく、同じ会社の別の拠点地の別分野が滋賀県にあり、週に1度程通っていたが滋賀県から来た外部の人が来て、就職の準備などをみてくださった。

それが彼女との出会いだった。

彼女との共通点と紹介

彼女は、私と年齢がかけ離れていて、40歳程離れている。

そんな彼女とは、共通点があり、仲良くなった。

1つ目は、彼女は、もともとキャビンアテンダントになりたかったけどなれなくて、今の会社にいるのだが、彼女も私自身も英語が好きだった。

2つ目は、現在は滋賀県に住んでいるけれど、もともとは兵庫県の小野市が出身で、高校時代は武庫川女子大学附属高等学校に通っていた。

私も、共学とはいうものの男女比率が女子がほとんどで、男子が少ししかいないような高校に通っていたため、ほとんど女子校のようなところだった。

尚且つ、私のいたクラスは女子しかいないクラスだった。

そのため、女子校のあるある話ですごく盛り上がった。

3つ目の理由もあるが、後ほど文章で伝えようと思う。

彼女は、滋賀県草津市の会社で働いている。

障害を持っている人の従業員も働いていた。

旅行中に言っていたのだが、20年以上その会社で辞めた人はいないという。

恐らく、彼女が会社を守ってきたのだろう。

彼女の仕事は、従業員の相談にのったり、お客さんが来たら会社を案内したりするそうだ。

私も、約1週間だけだが彼女の会社に実習という形で行ったことがあるので現場を知っているのだが、働いている人みんなが、楽しくていきいきとしていて、世の中にこんなに優しい会社があるんだ!めっちゃホワイト企業じゃん!と驚いたことがある。

旅行に行くいきさつ

2019年という年は、ゴールデンウィークがすごく長かったし、暇だった。

なので、彼女と滋賀県のどこかに遊びに行こうと思っていた。

せっかく遊びに行くというのに、その日の天気予報は雨だった。

最初は彦根城に行くつもりだったが、雨が降っては楽しめる場所ではなかったので、雨が降っても楽しめる場所を親と相談して近江八幡に行くことになった。

2019年4月30日。JR南草津駅の駅で待ち合わせをして、車で近江八幡に行くことになった。

行く前までは、彼女との3つ目の共通点に繋がるとは知る由もなかった。

いざ、旅へ 

行った場所の順番を忘れてしまったので、順番関係なしに書こうと思う。

この日は雨の予報なのに、雨が降らず、曇りの状態を保っていた。

ラコリーナ近江八幡(クラブハリエ)

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ラコリーナとは、イタリア語で丘という意味がある。

緑が豊かな場所に位置する。まるで、ジブリにでてきそうな世界だ。

バームクーヘンで有名なクラブハリエのたねやグループが運営している。

建物内には、バームクーヘンショップの他、カフェやパン屋さん、ロンドンバスをシンボルにしたギフトショップなどがあった。

私は、こどもの日限定のBOXデザインに入った、バームクーヘンを買ったり、アランチーノというライスコロッケを買って現地で食べたりした。

料理

↑ライスコロッケ

近江八幡 八幡堀

この日雨が降ると思って、できると思っていなかった八幡堀の川下りをすることになった。

船で風情な風景を眺めながら、お客さんで来ていた老婦人の方が言っていたことが今でも印象的に残っている。

「ラコリーナ近江八幡に何度も来ているけれど、何度来ても飽きないわ。

もう来るのは3度目なのだけれど、来るたび来るたびに”進化”している。

来るたびに、わあ!すごい!と驚かせてくれる。そんなところだわ。」と言っていた。

私の家は商売人じゃないけれど、お店をやる上で、”お客さんを飽きさせない”ことは重要なことだよなと感心させられた。

お客さんを飽きさせてしまったら、終わりだよなと思った。

八幡堀

そして旅の最後に、琵琶湖のドライブをして、道の駅みたいなところで立ち寄り、アイスクリームを食べた。

3つ目の共通点と今回の旅

3つ目の共通点は、私自身も彼女の娘さんも、いじめにあったことだ。

私自身は、中学2年生の時に、クラスの男子にいじめにあっていた。

しかも私だけでなく、当時仲良くしていた友人も巻きぞいのような形で一緒にいじめにあっていた。

私は、いじめがあってから男性不信になって、男性と目を合わせて会話することすら、困難になった。

会話ができるようになるまで、約5年の月日がかかった。

彼氏なんてもってのほかで、男友達がいなかったので、男友達がいることすら贅沢に感じた。

彼女の娘さん自身は、小学校に通学させていた時にいじめがひどく、親として見てられないぐらいのレベルだったようだ。

それで、中学校からは地元の学校を離れさせて、私学の学校に通わせていた。

そのことは、旅行に行く前から少し聞いていた。

でも驚きなのが、今回行くことになった近江八幡市にあるヴォーリズ学園に通わせていた。...話を聞いてびっくりだった。

まさかの偶然が起こったのだ。

旅の道中で彼女は言った。

「娘は、小学校の時はいじめにあっていたけれど、中学校に入ってから自信と元気を取り戻していったわ。

けれど今は、3人の男の子のご育てに追われていて大変だけれど、旦那さんもいて毎日楽しくやっていっているわ。

だからね、いじめていた奴らなんて、無理に許そうとする必要なんてない。一生許せなんかなくったっていい。一生許せなんかなくても、あなたは幸せになってもいいんだよ。」

この言葉を聞いて、泣きそうな程うれしかった。

自分はこの言葉で過去と決別し、前を向き始めるきっかけになった。

それと同時にこの人は人の痛みがわかるし、だからこそ立場の弱い人の身に沿って物事を考えることができる素晴らしい人である。

だからこそ、障害のある従業員を守ってあげられるし、それは彼女だからこそできる仕事であると思った。

それと、これからは(デイサービスのことはおいといて)年の離れたお友達と思ってくれたらいいよと言ってくれた。

友達になるのなんて、大阪と滋賀と離れていても、年がたとえかけ離れていても関係ないということを身に染みて感じた。

ヴォーリズ学園と建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ

ヴォーリズ学園を建築した、ウィリアム・メレル・ヴォーリズのことを彼女が旅行の最中にちらっと話していた。

どうやら、近江八幡市に拠点をおきながら、メンソレータムで有名な近江兄弟社を創業したり、関西に建築物を築いたりした人である。

引用 https://japanese-odb.org/article/vories/

参考 http://www.omibh.co.jp/

話を聞いているうちに、ウィリアム・メレル・ヴォーリズさんの建築物や彼の歴史について興味を持ち出した。

今まで建築家なんてまったく興味がなかったのに。

そんな時、イベントを見つける。その写真展を新聞記事でたまたま見つけて、用事のついでに梅田に立ち寄ることになる。

それが、人生で初めて写真展というものを見に行くきっかけになる。

大阪・梅田 ソニーストア 写真家 桃井一至 VORIES TIMEの写真展

人生初の写真展は、ハービスエント4階のソニーストアでやっていた小さな写真展で、約20点が展示されていた。

桃井さん自身が、ヴォーリズ学園の卒業のようだった。

この展示会に行って、ヴォーリズ建築の美しき建築物をいろいろ見てまわりたいと思った。

実際に見た新聞記事↓

https://www.asahi.com/articles/ASM92427KM92PLZU001.html

娘様のいじめがなかったことが一番だけれども…でもそれは、自分1人だけでは見れなかったし知らなかった世界だった。

1人じゃ気づけなかったことだ。

今はコロナで会えないけれど、また彼女と会える日を信じ続けて。
























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