【転職活動】あなたはどれを使う?転職サービスのタイプ別解説
「転職サービスっていっぱいあるけど、何がちがうの?」
「とりあえずビズリーチ?リクルートエージェントも登録?」
「なんか登録したら、やたらメールがいっぱい来る」
せっかく転職活動を始めたのに、わからないことだらけで応募前に挫けそうになったことはありませんか?
転職が当たり前になり、様々な転職サービスが展開されています。
どれも似ていて、登録するとメールがたくさんきて、わけがわからない!という方は多いと思います。
そこで今回は、数多ある転職サービスを整理し、解説したいと思います。
転職エージェント時代に私がお伝えしていた内容を、詳しく深堀した形になります。
こちらを参考に、自分に合ったサービスを見つけていただけたら嬉しいです。
どこで企業と出会うか?
企業に応募するためには、求人情報を知ることが第一歩です。
転職サービスはどれも、求人情報を伝え、企業との接点を作りをサポートしています。
現在、転職に関わるサービスは、転職者目線で、大きく5つに分けられます。
ハローワーク
求人サイト・ダイレクトスカウト(WEBサイトに登録するもの)
転職エージェント(面談して求人を紹介してもらうもの)
ビジネスSNS(自分でも発信できるもの)
その他
マイナビの調査によると、2022年実績では、求人応募で使ったサービスは、2の求人サイト・ダイレクトスカウトが最多で約47%。
次いで転職エージェント(約24%)、ハローワーク(20%)となります。
1. ハローワーク
転職サービスで唯一の「公共事業」です。
求人企業も、求職者個人も、無料で使うことができるインフラになっています。
長い歴史があるため、上記のマイナビでの調査では、年齢が上がるほど利用率が高いという結果が出ています。
管轄のハローワーク窓口またはWEBで、求職申し込みをすると、WEB上で求人を閲覧、応募できるようになります。
応募時には、ハローワーク経由または直接応募を選択でき、前者の場合はハローワークの紹介状を添えてもらえます。
応募後の進め方は、どちらの方法でも変わりありません。
こうした企業は民間の転職サービスに求人を掲載していないケースも多く、企業規模に拘らず広く企業を見てみたい方は利用してみると良いかもしれません。
2.求人サイト・ダイレクトスカウト
求人サイトは、転職活動に欠かせないサービスです。
マイナビの調査では、応募時には約4割、選考・内定検討段階では3人に1人が、求人サイトを利用しています。
類似のサービスに、ダイレクトスカウトがあります。
WEBから情報を登録すれば求人を見たりスカウトを受け取れる点で混同されやすいのですが、サービス目的が少し異なるので、以下に解説します。
求人サイトとは?
リクナビNEXTやdoda、エン転職などのように、求人情報を集めたサービスです。
昔の求人情報誌や、掲示板などがWEBに移行したイメージです。
多くの良質な求人情報を掲載し、求職者からの応募を得ることを主軸においており、企業は掲載料を支払ってサイト上に求人情報を公開しています。
※個人の方は無料で使えます。
広く募集を呼びかけたい求人が多く、オープニングスタッフなどの複数名募集や、未経験歓迎の求人なども豊富にあります。
幅広く色々な求人を見てみたい方、まずは求人数や相場感をみたい人に、おすすめのサービスです。
ダイレクトスカウトサイトとは?
ビズリーチに代表されるように、企業やエージェントが、転職活動をしている登録者に直接アプローチするためのプラットフォームです。
転職活動をする人は、自分の経歴を丁寧に記載しておくことで、採用担当者やエージェントからスカウトを受け取ることができます。
ダイレクトスカウトサイトでも求人の掲載はありますが、サービスの主軸は企業からのスカウトとなります。
自分の社会人としてのニーズ・市場価値を知りたい方や効率よく企業と出会いたい方に向いているサービスでしょう。
※補足※
ダイレクトスカウトに近いサービスに、エン・ジャパンが運営する「ミドルの転職」があります。
スカウト受信がメインのサービスになりますが、利用企業はエージェントのみで、企業担当者からのスカウトはきません。
サイト内で公開されている求人も、全てエージェントが保有する求人です。
3.転職エージェント
転職エージェントは、企業と転職活動中の個人を繋ぐサービスで、転職サービスの中で唯一「人」が介在しています。
企業は、欲しい人材をエージェントに伝えて声がけ・推薦を依頼し、採用が決まったら成功報酬を支払います。
最近は成功報酬額が上がってきている傾向があり、求人広告よりも費用は高くなります。
エージェントは候補者に個別に声がけを行っているので、企業戦略に関わる重要ポジションなど、求人サイトで周知しにくい非公開求人(コンフィデンシャル求人)を依頼されることもあります。
エージェントごとに得意領域が異なるため、ご自身の経歴・目指す方向に合致したサービスを選ぶことが重要です。
※この辺りは、また別記事で解説します。
転職初心者で手厚いフォローが欲しい方や、自分の専門性を活かせる求人に出会いたい方、転職活動に行き詰まり第3者のアドバイスが欲しい方におすすめのサービスです。
4.ビジネスSNS
Wantedly、Green、YOUTRAST、などに代表されるサービスです。
SNSとして、友人とのつながりや、発信を通じて、企業と個人が相互理解を深め、転職や副業求人にアプローチできます。
利用者は、流行への感度が高い20代〜30代の若手層が多く、こうした層を採用したい企業が多く登録しています。
※LinkedinもビジネスSNSですが、こちらは世代、会社規模問わず幅広いユーザーを抱えています。
同業や興味のある業界でネットワークを築きたい方や、IT・ベンチャー企業に興味のある方に向いているサービスです。
5.その他
最後は、上記以外に求人情報を知る方法を羅列していきます。
・企業HP
どうしても行きたい企業がある場合には、企業HPの求人情報をウォッチングしておくと、チャンスが巡りやすくなります。
企業によっては、登録だけしておくと、募集開始時に連絡をもらえることもあります。
一方で、HPには掲載しない非公開求人がエージェント等に存在する場合もあり、広くアンテナを張っておく必要はありそうです。
・Indeed
クローリングサイトと言われ、WEB上にある求人情報をサーチするサイトです。
簡単に言うと、求人情報に特化したGoogleです。
公開情報なら、1〜4の求人も含め全てサーチするため、情報が重複したり情報の精査が難しくなる場合もありますが、検索条件をうまく入れれば意外な求人に出会えるかもしれません。
また、Indeedは求人サイトのように、契約企業が有料・無料で自社求人を掲載しているケースもあります。
・口コミサイト
Open Workなどの企業口コミサイトでも、最近は求人情報の掲載をしています。
OpenWorkでは、口コミだけでなく、求人情報や、エージェント・企業からのスカウトを受け取れるサービスもリリースされており、求人サイトのような使い方も可能です。
まとめ
だいぶ長くなりましたが、転職サービスを概観してみました。
サービスにより、転職活動の進め方やサポート体制、求人の傾向などが全く異なります。
また各サービスの中でも、さらに各企業が特色を打ち出しています。
多くの方は複数のサービスを組み合わせていらっしゃいます。
例えば、エージェントに書類の添削をしてもらいながら、自分でも転職サイトなどから応募をする、といった形ですね。
以上、参考になりましたら嬉しいです。
各サービスの特徴をうまく活用しながら、皆様の転職活動が実りあるものになるよう願っております。
もし進め方に迷う場合には、文末の問合せ先へ個別相談のご希望をお知らせください。