痛みについて勉強しなおす (12) ---EPSより71ナゲットの紹介+追加ナゲットの計77ナゲット!

「Explain pain supercharged」より痛みの治療に役立つ71ナゲットを紹介します。ちなみにナゲットとは小話のことです。(ナゲット(nugget)はマクドナルドのチキンナゲットを想像してもらうとわかるように「小さいもの」です)。ただそれを直訳すると日本人には馴染みのないものになってしまうと私は思うので、私なりの意訳とあとでそのナゲットを一瞬でみてわかるように画像にコメントをいれたものをつけていきます。そしてそれを臨床の現場で患者さんとの対応に役立てるといいのではないかと思います。

私は個人的には、徒手療法家はあくまでも「いい手」で患者さんとコミュニケーションとりながら、かつ、その中で交わされた(痛みや症状に関する)雑談の中に重要な情報があり、それをどうやって患者さんにわかりやすく修正してあげるかが重要になると思っているので、この71ナゲットはすごく面白くかつ有益な情報だと思います。

もし私の意訳じゃなく原文にあたりたい人は「Explain pain supercharged」を購入するか、もしくはこのリンク先に全部ではありませんが、少し紹介されているので参考にしてみてください。

そしてあらかじめ過去ブログ「プロテクトメーター」にもう一度目を通しておくことをおすすめします。71ナゲットを使っていかに患者さんのプロテクトメーターを「コントロール」するかが肝になるので。

<目次>
1〜14:痛みに関する一般的概念、神経科学そして神経解剖学について
15〜22:組織の変化と侵害受容器について
23〜29:末梢神経痛について
30〜34:中枢感作について
35〜42:ホメオスターシスについて
43〜64:痛みの治療に関すること
65〜71:恐ろしい診断名と画像診断について

*以前公開した71ナゲットを一つにまとめました。著作権的にも問題ないようにいくつか修正してあります。

(2020年1月30日追記)「Explain pain supercharged」には71ナゲットの他に15 Novellas(小物語)というのも紹介されていて、私の独断で勝手に71ナゲットに付け加えます。とはいえ71ナゲットで繰り返し紹介されている事柄は省略して、71ナゲットであまり詳しく紹介されていないこと、もしくは紹介されていなかったことを追加ナゲットとして紹介していきます。ですので番号は72からで、なんか縁起のよさげな全77ナゲットとして紹介します。


1,”私は痛みに強いんです!”(I've got a high pain threshold.)

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