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「幸せを生み出す夢」 ⁃ 4つの夢が少しでも叶うことで、人も動物も地球も幸せになれる

これまで挙げてきた4つの夢を叶えると、動物・人間・地域・環境など、すべてが良い方向に循環していく。そんな展望をお話ししてきました。

この5つ目の夢では、その循環の創出に関わった生産者さんや小社社員の生き方、モチベーションに関するところまで話を広げていきたいと思います。


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私の両親は農家です。昔から、悠々自適に生きる両親の姿を見て育ちました。その日の気分で出かけに行ったり。勝手に庭に池を作ったり。

そんな暮らしの中でも、中学生くらいの頃には、ふと「なぜうちは農家なんだろう、もっとかっこいい仕事はたくさんあるのに」と考えたことがあります。何かと周りと比べがちな、多感な時期でしたからね。

そこで、さっそく母親に尋ねました。「なんでうちは農家をやっているの?」
すると母親の答えはこうでした。「農業は、自分で種をまき、自分で収穫をする。自分で時間をコントロールできる仕事なんだよ」

それを聞いて、私がそれまでなんとなく心の中に抱えていたモヤモヤは、パッと晴れました。
私の両親は、誇りを持って農業に携わっている。
改めて気が付けたその事実が、私自身の誇りでもありました。


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もちろん、農業は自然や動物を相手に行う仕事ですから、休みがとりにくく変則的であるとか、天候によって収入が左右されるだとか、そういった面をやりきれなく思っている方もいらっしゃると思います。

しかし、農業には本来、数えきれないほどの良いところがあるはずです。

時間を自分で管理できることに加えて、自然の雄大さを感じられること、こだわりの生産品をつくりだせること、たくさんの人に喜んでもらえること、毎日日の光を浴びながら目いっぱい体を動かせること、生き物と触れ合えること、命について考える機会がたくさん得られること……挙げればまだまだキリがありません。

私たちの仕事は、その良いところをそのまま引き出すことだと考えています。

ファームエイジがご提案するのは主に、フェンスや電気柵の設置を通した、正しい放牧技術の習得です。
人間と動物がそれぞれ無理なく最大限の力を発揮できる環境を整える、ということを第一としています。

それはもしかすると、目の前の課題をとにかく解決したいと思っている方にとっては一見、遠回りに見えるかもしれません。
しかし結局はこれが一番の近道になるということを私たちは知っていますし、何より、これまで関わらせていただいた生産者さんたちの誇らしそうな表情が、それを物語っています。

そんな夢のある生産者さんの姿を見て、社員もまた、自分の仕事の貢献度の高さを知ることができています。
先日も、「おたくの会社の理念は本当に素晴らしいから、ぜひその仕事を続けなさい」と営業担当に諭してくださったお客様がいらっしゃったそうです。本当にありがたいことです。

創業当時、私は放牧を導入した酪農家さんに手を握られて感謝されたことで、頭の奥に電流が走ったような衝撃を受けました。
あの幸福感、充実感、達成感を、他の社員にもぜひ味わってほしいと心から思います。


一口に「幸せ」と言うと非常に意味が広く曖昧ですが、その中でも小社が目指す夢はやはり、「貢献によって、他者の幸せを生み出すことによる幸せ」の意味合いが濃いかもしれません。
これもまた、人から人へと伝わって循環していくものです。

 

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#幸せとは


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