Farmacist のて

下位私立大学の薬学部に入っておかしくなった人。 Fから始まった悲劇の手記 / 下位私立…

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下位私立大学の薬学部に入っておかしくなった人。 Fから始まった悲劇の手記 / 下位私立薬学部の実態 / 薬業界の時事に対する個人的意見 など

記事一覧

地獄の病棟実習 『おみまいするぞー』

薬剤師養成課程の実務実習において病棟実習というものがあるのだが、これがなんとも憂鬱だった。誰かにとって少しでも役に立つ実習ならばまだいい。しかし、資格を持たない…

Farmacist のて
3か月前

薬剤師国家試験の結果について思うこと

令和6年3月19日、第109回薬剤師国家試験の結果が公表されましたね。 合格率等の情報は、厚生労働省のウェブサイトから確認することができます。 ただし、 周知のとおり、…

Farmacist のて
3か月前
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病院実習の記憶

現行の薬剤師養成課程では、薬局と病院でそれぞれ11週間の実習を行うことが必須となっている。病院においては、入院患者のベッドサイドに赴いて聞き取りを行ったり、カルテ…

Farmacist のて
8か月前

フォアグラ ~薬学部における留年・退学について~

6年制薬学部における成績不振について、世間からやや誤解されているのではないかと感じる部分があるので、そのことについて触れようと思います。今回の内容も、例によって…

Farmacist のて
9か月前

Don’t Stop 底辺薬学生 !

実務実習中の底辺薬学生というのは何とも惨めな立場です。4年制学部を卒業した同い年たちが、新社会人としてのデビューを果たしたり、大学院生として研究に打ち込んだりす…

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9か月前

医療人という言葉が嫌い

医療人という言葉が嫌い。 そんなことを言おうものなら、臨床系の先生たちは目を三角にして詰めてきそうなものだが、いったん落ち着いてほしい。 文部科学省の審議会情報「…

Farmacist のて
10か月前
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薬剤師国家試験合格率の闇 今や丸裸

さて、今回お伝えするのは、6年制薬学部への進学と切っても切り離せない、薬剤師国家試験合格率についての話題です。薬剤師を職業選択の候補として考慮している生徒さんは…

Farmacist のて
10か月前

はじめまして

はじめまして。Farmacist のて と名乗ることにします。 当アカウントでは、下位私立大学薬学部に入って人生失敗した私が、失敗を忘れないための回想、失敗を繰り返させな…

Farmacist のて
10か月前
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地獄の病棟実習 『おみまいするぞー』

薬剤師養成課程の実務実習において病棟実習というものがあるのだが、これがなんとも憂鬱だった。誰かにとって少しでも役に立つ実習ならばまだいい。しかし、資格を持たない学生には何も実行することができないので、悪い言い方をすれば、現に病気や怪我で苦しんでいる患者さんを巻き込んで ごっこ遊び をしているようなものである。それも、普通は働いたり大学院で研究をしていたりするはずの、いい年をした大人がだ。だいたい、

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薬剤師国家試験の結果について思うこと

令和6年3月19日、第109回薬剤師国家試験の結果が公表されましたね。
合格率等の情報は、厚生労働省のウェブサイトから確認することができます。

ただし、
周知のとおり、中堅以下の私大においてこれは何の意味も持ちません。
極端な話、一人が受験してその一人が合格すれば合格率は100%なわけですから。厚労省が誤っているわけではありませんが、曇りなき眼で実態を知るためには、とにかく文部科学省の情報を参照

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病院実習の記憶

病院実習の記憶

現行の薬剤師養成課程では、薬局と病院でそれぞれ11週間の実習を行うことが必須となっている。病院においては、入院患者のベッドサイドに赴いて聞き取りを行ったり、カルテの情報を閲覧したりすることで薬物の効果や副作用の発現状況を調べ、医師に提案すべく今後の薬物治療の方針を検討するした気になる、病棟実習が大きな割合を占める。

三流薬学部の課程で最も辛かった時期は、間違いなく病院での実務実習期間であったのだ

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フォアグラ ~薬学部における留年・退学について~

6年制薬学部における成績不振について、世間からやや誤解されているのではないかと感じる部分があるので、そのことについて触れようと思います。今回の内容も、例によって国公立大学さんや上級私立大学さんには当てはまらないと思われるため、その点ご留意いただきたいと思います。

下級薬学部の実態さて、下位私立大薬学部において唯一にして最大の目標は、薬剤師国家試験の合格にあります。しかし、正攻法では太刀打ちできな

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Don’t Stop 底辺薬学生 !

Don’t Stop 底辺薬学生 !

実務実習中の底辺薬学生というのは何とも惨めな立場です。4年制学部を卒業した同い年たちが、新社会人としてのデビューを果たしたり、大学院生として研究に打ち込んだりするのを横目に、学位を得られないまま大金を納めて(多くの場合は親に支払わせて)職業訓練に出向くのです。

私が薬局の実習を受けていたのは、新型コロナウイルス感染症が、都市部を中心にいよいよ国内でも爆発的に感染拡大し始めた夏のころでした。
マス

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医療人という言葉が嫌い

医療人という言葉が嫌い。
そんなことを言おうものなら、臨床系の先生たちは目を三角にして詰めてきそうなものだが、いったん落ち着いてほしい。
文部科学省の審議会情報「21世紀の命と健康を守る医療人の育成を目指して(21世紀医学・医療懇談会第1次報告)平成8年12月」において、「期待される医療人の育成方策」という項目がある。

一部抜粋すると、次のような内容が含まれている。

患者一人一人に対して全人的

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薬剤師国家試験合格率の闇 今や丸裸

薬剤師国家試験合格率の闇 今や丸裸

さて、今回お伝えするのは、6年制薬学部への進学と切っても切り離せない、薬剤師国家試験合格率についての話題です。薬剤師を職業選択の候補として考慮している生徒さんはもちろん、保護者の方々にも必ず事前に知っておいていただきたい内容です。

「薬剤師国家試験 ストレート合格率」「薬剤師国家試験 合格率 カラクリ」「薬剤師国家試験 真の合格率」などのワードでウェブ検索をかけると様々なサイトやブログがヒットし

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はじめまして

はじめまして

はじめまして。Farmacist のて と名乗ることにします。

当アカウントでは、下位私立大学薬学部に入って人生失敗した私が、失敗を忘れないための回想、失敗を繰り返させないための啓蒙、薬業界の時事に関する個人的な意見など、“下から目線”で綴っていきたいと考えています。果たして誰がそんな記事を読むのかという疑問はありますが、下位私立薬学部への出願を考えている受験生やその保護者の方であったり、かつて

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