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「野の花」エラ・ヤング

ほの白いあかつきを
明るませる星のよう

いばらの上
色褪せる花のよう

太陽のとおり道に
落ちた雪のひとひらのよう

むくいが死である場所で
舞う白いひむしのよう

命とはそのようなもの、いとしき者よ
生が終わるときには

"Flower of Grass" by Ella Young
館野浩美訳

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エラ・ヤングはアイルランドとアメリカ、ふたつの国に生きた詩人・作家・神秘主義家。
妖精国の音楽を聴いた天性の語り部ともいうべきヤングの自伝的エッセイ『花ひらく黄昏』、アイルランドの英雄フィン・マックール伝説の再話から『魔の槍ビルガ』、マガジン「妖精郷の音楽」でこの他の詩いくつかも公開中。