【歌詞】ドンペリ入りました。魂の叫びの歌

十字路で怒ってる人
自転車止めて叫んでる人
笑ってる人やったらいいんやけどね
遠い世界の人ばっかり気になるのは何でなんやろ

＊
街にへんなひとがいます

このメモをもとに書いた歌詞を歌っています

＊
＊
うちの近所には
自分の家の前に直径30センチはある
大量の盛り塩してるおばちゃんがいます
夏でもそこだけこんもり雪が積もっているみたいです
黄土色のトレーナー来てスラックスはいて
灰色の長い髪をうしろで束ねて
紙袋下げて四つ角に立って　ぶつぶつ一人で誰かと喋ってる
そういえば最近見ないけど　どうしたはるんやろ
十字路が似合っている
スーパーの前のバス停のベンチにずっと座ってる日もあるけど
決してバスには乗らない
決してバスには乗らない

へんなひとはふつうのひと

自動販売機の前でいつも
低い太い大声で叫んでいるおじさんがいます
グオー　ウオー　と猛獣のような叫び声で声量があります
ひとしきり叫んだら
少し移動してまた叫んでいると近所の人に聞きました
黒とネズミ色の服装でどこからか自転車に乗ってやって来て
いつも同じ散髪屋の前のジュースの自動販売機の前にチャリを止めて
ドンペリ入りました〜　魂の叫び　平日の昼間
ドンペリ入りました〜　魂の叫び　平日の昼間

駅からの帰り道
時々見かけるスーツ着たおじさん
四角い鞄さげてぶつぶつ一人ごと言いながら歩いてる
私の家を通り越してまだ先まで行く
会社の帰りかな　なんの仕事かな
いつもは何を言ってるか聞き取れないけど　ある日一段と声が大きかった
「いつになったら後藤さんに戻れるんやろう」
「いつになったら後藤さんに戻れるんやろう」

へんなひとはふつうのひと

裸足のランナーはアスファルトの道をひたひたと走ってくる
寒くても暑くてもトレーニングウェアに身を包み
一人、毎日、もくもくと走ってくる
それから公園で激しく柔軟やスクワットや腕立て伏せをする
がっしりと精悍で陽に灼けて自衛隊のひとのようです
でもぜったい違います　髪が長すぎると思います
帰っていくのはたぶん別の公園
帰っていくのはたぶん別の公園

コンビニの前で、ご飯行く店の相談してたら
50代くらいのおばちゃんがじっと見てた
パッと見　かわいい重ね着してて大きい紙袋持ってる
歩き出したら一緒についてきた
店にも一緒に入って来たから　なんでついてくるんですかって聞いたら
「私もこの店で食べるんです」と言って
パサパサのおかっぱ髪を揺らして
一緒のテーブルに座った
一緒のテーブルに座った

へんなひとはふつうのひと

＊

よかったらライブ動画もご覧ください。

「へんなひと」by ラムファン
https://youtu.be/bH_EYXggXXY