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どうしても赦せない人 DAY 5

加害者も、傍観者も、被害者もいない世界は、天国のような世界のはずです。誰だって幸せでいたいし、本当は誰も苦しむ人を見たくないはずです。
じゃあ、どうすればそんな世界になるか、二つのステップを紹介します。

1.みんな一つだと知る

石ころや氷を小さく砕いても、そのかけらはもとの性質をもっているし、動植物のDNAは子孫に受け継がれます。それと同じように、神は、自分の存在を千々に切って、宇宙、鉱物、動植物、人間を作ったので、全ての存在は神の分霊なのです。だから、寝ていても呼吸や消化が行われ、知らない間に回復や成長が起き、赤ちゃんはおっぱいを飲み、眠り、泣いて不快を知らせます。皮膚や髪の色などの外見を除いて、基本的な体の構造は人類共通しており、全ては組織だった系統を持ち、神につながっているのです。

生物も無生物も、食物連鎖や住環境において、みんななつながり、影響しあっています。だから、人にすることは自分にすることと同じで、自分にすることは神(すべての存在)にすることと同じなのです。不法投棄で海が汚染されれば、そこに住んでいるプランクトンが病み、それを食べた魚が病み、魚を食べた人間が病み、というように、他の存在を傷つけた結果は、私たちに返ってくるのです。また、言葉を使わなくても、私たちはお互いの気持ちを察知し、愛と感謝の思いは周りを幸せにします。霊的に敏感な人は、過去や未来を見通すことができる人もいます。これは、私たちが皆、集合意識につながっているからです。

2.自分が被害者になったら、と思う

さらに人類は同じ起源をもつ兄弟であるから、人種差別、性差別、個人への嫌がらせが、いかに愚かなことかわかるでしょう。しかし、嫌がらせは、されてみないとその痛みがわかりません。加害者は、ほんの冗談だった、大したことではない、みんなしていた、ごめんと言えばいい、などと思っているのかもしれません。なかには、間違った情報をうのみにして、正義の鉄拳だと思っている人もいます。しかし、人を傷つけることがどんなに悪いことなのか、わかりやすく説明しましょう。

被害者が無名の一般人だったら

あなたが、普通の生徒だったとします。クラスの誰かがあなたの悪口をもっともらしく流し、執拗に嫌がらせを始めたとします。周りの生徒は、面白がって、または自分が巻き込まれないように同調したとします。いじめをやめてほしい、何が原因なのかと訴えても、クラスも先生も一切助けてくれず、絶望したあなたは拒食症、不眠症、鬱を発症し、登校拒否になるでしょう。高校受験は失敗し、就職もうまくいかず、家庭内で暴れたとします。両親は家庭の不和から離婚し、ガンにかかってしまったとします。いじめをきっかけにすべてが崩壊してしまえば、どうやって立ち直ればいいのかわからないでしょう。

誰かが、加害者に注意したり、被害者のそばにいてやったり、先生がいじめを問題視したりすれば、事態は早く収束したはずです。被害者のこんな状況を喜んで受け入れる人はいないでしょう。自分が被害者の立場に立ちたくないのなら、加害者や傍観者になってはいけないのです。加害者と傍観者は、この世の罪に問われなかったとしても、死後、走馬灯に記録されている全ての罪を償うときが来ます。他人にしたこと、周りに与えた影響が全て返ってくるのです。

被害者が有名な一般人だったら

次に、もっと大きな影響を及ぼすケースを考えてみましょう。あなたが、SNSで有名なインフルエンサーだったとします。

誰か一人が匿名で、あなたについて事実無根の悪評を広め、あなたを中傷したとします。それを一方的に信じた大衆から一斉攻撃されれば、あなたは苦しみ、学業、仕事、家事、プライベートにおいて何もできなくなり、引きこもるでしょう。結婚予定だった恋人とも別れ、やけ酒を飲み、昼夜逆転し、自傷行為を行い、パニック発作を起こし、身体的な病気さえ引き起こす可能性もあります。

あなた個人が破壊されるだけでなく、SNSにあふれた悪口は、攻撃をよしとする風潮に変わり、さらに世の中に悪意を伝染させるかもしれません。このように、一人の悪意は、何十、何百、何千、何万という人々に悪影響を及ぼすことだってあります。そして、人々の無意識は見えない世界でつながっているので、悪意が氾濫すれば、大きな負のエネルギーとなります。それは国内において、疾病、事故、犯罪、天変地異などを急激に増加させる可能性があります。

被害者が、日本を代表する公人だったら

もっと、大きなシナリオを見てみましょう。

貶められたのが、世界的に有名な、日本を代表する公人だったとしましょう。こうなると、影響は日本国内では終わりません。膨大なネット中傷が公人に向けられているとわかれば、国内の週刊誌やネットニュースがそれをさらに取り上げ、情報は世界に伝わります。ネットは世界どこからでも閲覧、書き込みできるし、翻訳機能もあるわけで、間違った情報をもとに、世界中が日本を好奇の目で見るようになります。

日本を代表する公人への中傷合戦は、次第に日本や日本人を貶めるコメントに変わるでしょう。すると、日本円の価値は下がり、日本企業の競争力は落ち、日本人差別が広がり、日本人が海外で犯罪に遭う確率が上がり、日本旅行に来ている外国人も、日本の観光地で平気で狼藉を働く可能性もあります。日本の土地は外国籍の人に安く買いたたかれ、そうなると、日本人は日本で暮らしていけなくなり、ホームレスが増えるかもしれません。または、国が弱体化したときに、他国に侵略されて、日本が占領、分割されてしまうことだってあるのです。

もともと、その公人を中傷し始めたのが、一般の日本人とは限りません。憲法を変えたいと思う国内の団体が、意図的に始めたことかもしれません。あるいは、日本の国力を落としたいと考えている他国が、組織的なスパイを使って数年がかりで始めたのかもしれませんし、すでに週刊誌が他国のスパイによって乗っ取られていたのかもしれません。中傷コメントを一件書けばいくら払う、などのアルバイトを大量に雇った可能性もあります。

たとえ、中傷を始めた最初の加害者が、悪意のある組織だったにせよ、一般人だったにせよ、それを見た人が通報するなり、中傷された公人を擁護するなり、事実を調べてからコメントすれば、被害は拡大しなかったはずです。

中立だったはずの人々が、ただ傍観するだけ、さらには加害者側に回るというのが、どんなに罪であるか、理解できると思います。霊界で想像を絶する償いが待っていることを考えれば、今世で正しく生きることが、どんなに大切であるかがわかります。

3.加害を生まないために

加害を止めるために、理解すべきことをまとめます。

  • みんな、つながっていること。

  • 他人にしたことは、必ず自分に還ってくること。

  • 自分を粗末に扱うことは、全体を粗末に扱うこと。

  • 他人が不当な扱いをされているときは、自分も不当な扱いをされる番が巡ってくること。

  • 自分が理不尽な扱いを受けているときは、信頼できる周りの人や、警察、弁護士、病院などに相談して、自分を守ること。

一人の意識が高まれば、周りに善い影響を与えます。一人一人ができることをやっていけば、必ずこの世界は良くなります。

注記

これは、自分のブログをベースにしています。


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