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#21 妊活だけではなかった10年

 私(私たち)は、子どもが欲しくて結婚しました。  すぐに妊娠したくて、まずは漢方薬局に行き、そこから婦人科系クリニックで夫の精子が元気がないことがわかりました。          そこから不妊治療10年。 でも、その10年って、治療だけでなく、当然仕事もしていました。 そしてその間、仕事に対する自分の姿勢、つまり自分を犠牲にしがちなことに気が付いて、「もっと自分のことを大切に思っていいんだ」と気づいた道のりでもありました。 また、母親との関係性や、夫の借金などが明らかにな

    • #20 授かるのか授からないのか未来がみえたらいいのに…(不妊治療中40代)

       いまでこそ、仕事(非常勤講師)と育児でバタバタな私ですが、治療中は仕事(専任)と治療の両立に苦労し、先の見えない治療に絶望すら感じていました。  このまま不妊治療を続ければ妊娠できるのか…  いくら頑張っても続けても妊娠できないのか…、 誰か教えてほしいよ…今知りたい!って心の底から思っていました。 だから、占い師さんのところにも行った(笑)。 友人から紹介してもらった占い師さんは、占いというよりカウンセリングの技術に長けていて、カウンセリングを受けたといった方が正し

      • #19 妊娠したらゴール!ではなかった

         治療が長かったためか、妊娠がわかった時、宝くじにでもあたったかのような喜びと恍惚‥というか?ホリプロスカウトキャラバンに何万人から選ばれました!的なうまく言えませんが、スポットライトが当たったかのような感覚にはなりました。 ところが、通院の帰り、喜び勇んで(念願の)本屋でたまごクラブを買い、現実を知ります。 「おめでとう!」以上に紙面を占めていた内容は「流産の可能性」について。 そうでした、妊娠したから無事生まれてくるかというと、とんでもない。 特に私のような高齢出産にな

        • #18 芸能人と不妊治療

          治療中に見かけた芸能人(有名人) 長いこと治療を続け、計4回(細かなこと含めると5.6回)転院した私は、 待合室で芸能人に図らずも遭遇してしまうこともあった。 最初のクリニックでは、20年以上前にとても人気のあった二人組の歌手(のひとり)と遭遇したし、次のクリニックでは、今は教鞭も取られていて、私も好きだったアナウンサー、3軒目では診察室の見えるところに男性ロックグループのボーカルだった方のサインが飾ってあった(ありがとう!の文字付)。ただ、私はほとんど周りをみずに読書を

        #21 妊活だけではなかった10年

          #17 現状(現実)を直視できなかった。

          先が見えないのは、やはり、つらい(つらかった)💦  noteで自分の気持ちをポツリポツリと吐き出すと同時に、不妊治療当時の私と同じ気持ち(あるいは似たような気持ち)で不妊治療に頑張って取り組んでいる方々の投稿を拝読することが多くなりました。読むたびに状況の違いはあれど‥胸が熱くなります。 私が不妊治療していた当時と現在の状況を知りたい  とはいえ、私が治療していたのは保険適用までの2018年までで、それから6年ほどの歳月がたちます(長いようなあっという間だったような)。

          #17 現状(現実)を直視できなかった。

          #16 親の思いは時として‥

          3月、成績処理が終わって 3月は学年末テストが出てきて採点・返却・成績・観点別等など‥夜遅くまで作業をしますが、ようやく成績処理が終わり(やった!)先日英語科の非常勤の先生(A先生)とランチをしました。A先生はとても優秀で、幼い時に海外経験もあり(!)、私が学生時代にあこがれた成育歴そのままの方(笑)。いつも飄々としているし、話も面白いし、毎日忙しくも楽しそう♡と思っていました。 A先生が自分の娘に言われたこと  ただ最近、成人した娘さんに 「私は愛されて育てられなかっ

          #16 親の思いは時として‥

          #15 不妊治療から得られたものって、なんだろう?

           あらためて、noteで治療から出産までの経緯を書いているうちに、自分の気持ちが整理されつつあるので(このことは私にとっては大きい!)およそ10年という不妊治療から得られたものを考えてみた。 〇自分のご機嫌の取り方  治療中は毎日精神的にキツい…。 チョットした友人のひとことに傷ついたり、泣いたり…(まあ‥あくまでも私の気持ちのなかで色々あった)。 ジェットコースターのような自分の感情に向き合い続けたことで、 少しは自分のご機嫌の取り方を知ったように思う。 治療中は自分を

          #15 不妊治療から得られたものって、なんだろう?

          #14 不妊治療と借金の狭間で💦

           #13 の続き‥なぜ夫が借金をしていたのか? 私は住宅ローン以外に大きな借金を抱えたことがないので、未だにその気持ちが全くわかりません。そして一気にドーンと買い込んで借金を抱えたわけでもないのです。でも、ちょっとした男の見栄というか、 もともと洋服や身に着けるものにこだわりがあった夫は、 少し良いスーツを、 少し良い鞄を、 少し良い靴を‥ を何年か繰り返すうちに、それが数年続くと当然のことながら自分の給料では毎月のクレジット請求額を支払えなくなり、私が気付いたときには、

          #14 不妊治療と借金の狭間で💦

          #13 不妊治療からの煮えたぎる思い‥夫にね。

          夫との関係性の変化  治療をしていた八年の間、正直夫婦喧嘩も増えました。治療終了のあたりには‥今もかもですが、夫は何考えてるかさっぱりわからなくなっていました。そもそも不妊治療の原因は夫だというのに、当の本人は食生活も習慣も全く変えようとせず、通院するのは圧倒的に私の方が多いのに、優しい言葉一つかけず(かけられず)、私が機嫌がよさそうな時だけ話しかけてきて、逆に私が治療の金額や今後のことを話そうと切り出すと、「うるさいうるさい」で自分の部屋に戻ってしまう。問題を正面からとら

          #13 不妊治療からの煮えたぎる思い‥夫にね。

          #12 不妊治療から気付いたこと

          結局、不妊治療に8年費やす  私の場合、不妊治療は途中お休みや漢方治療を含め丸8年ほど費やしました。今までの人生、受験でも仕事でも頑張ればなんとかなっていた私。ところが、治療は頑張っても頑張っても…頑張る方向や意識が違えば、全然成果は出ないし、そもそも頑張ったところで叶うとも限らない。        その治療に8年‥本当にへとへとでした。  私は(精神的なものが原因だったと思っているので)仕事を辞めてよかったと思いますが、その考えは私の主観的なもので、本当にそうなのかわから

          #12 不妊治療から気付いたこと

          #11 退職した。後悔するかと思ったけれど…。

          退職と移殖  3月末に退職をして、4月に移植した(退職を決めた秋ごろに採卵していて、その際の卵の質が今まで史上最高のものでした)。卵の状態もいいし、私の体の状態も、ものすごくいいと言われました。(とにかく口の悪いおじさん先生から)そんなこと言われたの初めてでした。淡い期待を抱きながらも移殖をしたら、それがなんと着床し、私の子宮にしがみついてくれたのです!       主人は安定期になるまで毎日出勤途中に神社にお参りをし、私も安静に心豊かに過ごすようにしました。  もう、

          #11 退職した。後悔するかと思ったけれど…。

          #10 2年待ったらなぜか出世?

          2年待ったら治療に専念できると思っていた…。  以前、治療をしたいので少しの期間担任を外してほしいとお願いしたことがあった。その時の校長に「人が回らないから2年待ってほしい」と(私にとっては)衝撃的な一言があった時から、なんだかんだで2年近くたっていた。そのころにはその校長から交替していて、その方は話を聞いてくれる校長だったが、2年経っても業務量を減らしてくれることはなかった。それどころか、3月の内示で来年度からは、学年主任になることになってしまった。そもそも数年前から

          #10 2年待ったらなぜか出世?

          #9 教員の業務量は不公平

          組織の改善は待てない。 本当(理想)は、周りの人たちに 「不妊治療、がんばって!自分のことだけ考えて、何も心配いらない!」 って言ってもらえたら、どんなに気持ちが楽になるだろう。 でも、逆の立場になったら…この業務量の多さ。 とてもそんなこと言えない。 その組織の改善を待っていたら、今生は終わってしまう(笑)。 教員の業務量は不公平  教員の業務量って不公平だと思うことが多々ありました。他の業種もそうかもしれませんが、仕事を問題なく進められる教員のところに仕事が集中し、

          #9 教員の業務量は不公平

          #8「仕事と治療」の両立の限界…(高校教諭40代)

          仕事と治療の両立を模索 どっちが大事と言われたら、そりゃあ子どもが欲しいに決まっている! ただ、その後も仕事との両立を模索しました。 休職制度はあるのか、非常勤への身分変更は可能か、でも、私が勤めていた学校では休職=うつ病などの精神的な病を前提とするので、休職するなら退職が前提だと言われました。             ということは… 事実上今の働き方では不妊治療との両立は無理だということが、模索すればするほど明白になってくるわけです…。             にもかかわ

          #8「仕事と治療」の両立の限界…(高校教諭40代)

          #7 不妊治療4件目で意識の変化(高校教諭40代)

          不機嫌そうな先生💦  その先生は、いつも不機嫌そうで物事をはっきりという、どちらかというとこちらの気持ちに寄り添ってくださりそうにない先生でした。  でも、夫は「この先生は信頼できる」と四件目で初めて言いました。 (最初の検査で男性不妊が原因だと見抜き、私の通院よりも夫が通院したのです。)  確かに、採卵もベストのタイミングのために全力を尽くしている感じはしました。例えば明日通院予定はなくとも、排卵早いからこれは明後日ごろと考えていたけれど明日来てくれる? など、、きち

          #7 不妊治療4件目で意識の変化(高校教諭40代)

          #6 不妊治療を校長に報告したら「2年待って」と言われた話。

          高校教諭40代~潰瘍性大腸炎からの退院~校長に報告  退院して、少し落ち着いたころ思い切って校長に、 「実は子どもが欲しくて通院をしています。リミットがあることゆえ、 その間だけでも、少し役職を外してもらえませんか?」 と打診しました。私は十何年と連続して担任をしており、さらにスポーツ系の部活動顧問をしていたので、土日も出張が多く、校長も私の仕事量の多さは理解していました。 すると、校長は少し考えて、 「う~ん、2年待ってくれない?」との答え。 要は人がいないから

          #6 不妊治療を校長に報告したら「2年待って」と言われた話。