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SEKAI NO OWARIセカオワ歌詞考察~マーメイドラプソディ~前半
私はこの曲が大好きで、聴くたびに、毎回考察し直してしまいます。まず、曲に出てくるのが”人魚”と”人間”で、語り口調の物語の世界を繰り広げられ、繊細なメロディと音楽の雰囲気が一つになって、まるで、一つの映画を見ているかのような、感傷的な気分にさせられます。音楽が映像化できるのは、セカオワだけなんじゃないか、、、。
“人と人魚と半分ずつ
人魚という名前の彼女は
めずらしい生き物 硝子に囲まれて
育った”
人と魚の半分ずつ、人魚は、上半身が人間で、下半身が魚という、ファンタジーの物語です。”人魚”は海で平和に暮らしているのではなく、人間という生き物に飼われて育ってきました。曲の初めから、ファンタジー感で、映像が見えてきます。
“水と陸地と半分ずつ
アクアリウムと呼ばれるその場所は
彼女に「不自由」をもたらしたのだと
「人」は言った”
“ねえ教えてよ 自由は
どんなものなの 私は 貴方が
会いにきてくれる 不自由な
この場所が とても好きだわ”
人魚は海という自由な生き方を、自ら選ぶことは不可能で、アクアリウムという檻の中で飼われて育っていきました。綺麗な海を表現するメロディと深瀬の繊細で柔らかい声がマッチして、すごく印象的です。また、歌詞は”人”目線から”人魚”目線に移り変わり、「自由」とはなんなのかというテーマを投げかけています。
“ねえどうか押し付けないで
私はあなたが会いに来てくれる
不自由なこの場所が好きだわ”
“マーメイドラプソディ
煌めく不自由な ダンスホールにも
一度会いに来てね”
煌めく不自由なダンスホールというのは、”人魚”が閉じ込められている水族館のことで、”あなた”が来てくれるこの状況を、単純に受け入れいるように思えます。
この状況、私は少女が病院に入院した描写と重なりました。幼い頃から入院した少女は普通の人間たちと同じような生活するのが困難だけど、大切な人との関わりの中で、生きることの光を見出したのではないのか。
“「自由」を唱える人たちは
「彼女を海に返すべき」と言った
硝子の中から叫んでも 何も届かない”
ここでも”人間”の意見。人間や大人達の都合で全て決められてしまう世の中を表している。自由とは何か。周りから見ている人達は当事者(人魚)の気持ちは分からないということが分かりますね。
後半に続く。
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