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1日がゆっくり流れる

この前の日曜日の話。

前日に9時間超のバイトをして、気絶するように睡眠をとり、
アラームの音で新しい一日の始まりを知った。
体も頭も寝足りない。踏ん張りながらベッドを出た。

その週末は遠くに住んでいる兄が家に帰ってきていたので、朝につかの間の家族だんらん。
今度の旅行の話をしたり来年のライブに誘ったりした。
私たちは仲が良かった。
(というのも、私たち兄弟の仲は常に不安定なのだ)


その日は9時20分くらいに家を出れば間に合うと思っていたが、30分時間を間違えていた。
それに気づいたのは8時30分。
あと10分か20分そこらで家をでなくちゃ。
YouTubeで「急いでいるときのbgm」と検索し、軽快な洋楽playlistを掛け流しながら急いで準備した。

家を出て向かったのは英語塾のバイト。
昼過ぎまで楽しく働いた。
ホワイト企業だし、英語の勉強にもなって、とても理想的。ありがたい。
特にこの日行った校舎は、生意気な子供が少ないのでメンタルもすり減らなかった。

小学生、中学生を対象としている塾なので、生意気な子には平気で無視されるし、問題のあるクラスだと授業がめちゃくちゃになってしまうので、ネイティブの先生と毎回格闘している。
授業前に先生が「教室入りたくないね、、今日も頑張るか、、」みたいに弱音を吐いてくるほど。

でもそうやって先生とコミュニケーションをとれてなんだかうれしいし、
個人的には子供との接し方、向き合い方にとても興味があるので、生意気kidsとバトるのも嫌いではない。

実際、そういう子たちも素直になると非常にかわいいのである。

塾の話はまた今度書くとして、日曜日の話に戻ろう。

13時過ぎに塾バイトが終わり、そのあとの予定は決めていなかった。
塾の近くの商店街ではBlack Fridayの旗がちらほら。

欲しかった靴を探して靴屋さんに入ると、安くなっていて5000円もせずに買えた。嬉しすぎる。
(私はモノを安く、お得に買えたことを自慢するタイプです)
靴屋を出ると14時を回っていた。
とりあえず帰るか。

そのあと家の近くの名画座(過去の映画をリーズナブルな値段で上映する小さな映画館)に行き、ノリで16:10からのチケットを買った。

頭の中で時計の文字盤を呼び起こし計算する。

今から家に帰れば、このかさばる靴も、あんまり必要じゃなった上着も置いて身軽に映画を観れるな。食べ損ねたご飯も軽く食べれるな。

よし、一時帰宅しよう。

そうやって私は30分ほど一時帰宅し、満腹状態で再び名画座に向かった。

久しぶりの一人映画。名画座は大人ばかりで落ち着く。
映画も静かな作品で、最初の10分くらいはうとうとしてしまった。
家で食べ過ぎて血糖値が上がってしまったせいだ。

だんだん映画が面白くなり、目も覚めた。
久しぶりのシアターを満喫できた。

気づいたらスマホを開いて、時間に追われている最近。
こうやって時間を気にせず過ごす2時間がどれだけ価値があるか。
やっぱり映画ってたまらないな。

映画が終わった時には18時で、充実した自分の1日に我ながら驚いてしまった。

自分の好きなことで、好きなものに囲まれて生きていたい。
人生って長くて、短くて、苦しいけど、好きなものに囲まれていればその美しさと楽しさが見えてくると思う。

苦しくなったらまた映画を見に行こう。

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