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臭いものにフタをしたままだとどうなるのか?

臭いものにフタをしたをしたままだとどうなるのか?というテーマで書いてみる。

まず、ここでいう「臭いもの」というのは、自分の過去の嫌な記憶、忘れたいこと、やってしまった黒歴史。そういったものを指している。

誰しも、なんで自分はあのとき、あんなことをやってしまったんだろう?なんであのとき、あんなことを言ってしまったんだろう?みたいなことってあると思う。

でも、時が経てばだいたい忘れるし、笑い話にできたりもする。けど、たまに、何度もフラッシュバックして、嫌な気持ちが沸き上がってきたり、自己嫌悪に陥ってしまうような記憶があったりする。

そういったものは、極力思い出したくないから、フタをする。思い出したとしても、サクッとドーパミン的快楽を求め、忘れようとする。

でも、アイツらからは逃げられないのだ。

しかも、やっかいなことに、フタをして時間が経てば立つほど、腐っていく。つまり、自分の中で徐々に蝕んでいく。

そうやって腐敗してしまった感情は、一度フタをあけて、じっくりと向き合う必要がある。それは、とてもきつい。苦しい。目を背けたくなるのが普通だ。

だからといって、向き合わないままだと、やがて、自分じゃ気が付かないところで悪影響が出てきたりする。

それは、仕事だったり、恋人関係だったり、自分の子供に対してだったり。

つまり、自分の中に充満したネガティブな感情が外に溢れ出し、他者に対して悪影響が出てしまうのだ。これは、自分では気づかない。

そこから逃げていては、一生、自分のネガティブな感情が自分の中に充満したままなのだ。

手っ取り早い方法は、その時の場面を鮮明に思い出し、湧き上がってきた感情を書きなぐる。どんなに汚い言葉でもいい。手当たり次第、書きなぐる。

それはきっと苦しい作業になる。涙が出てくるかもしれない。

それでも、その感情をしっかりと受け止めることで、きっと心は鎮魂され、前を向けるようになる。

もちろん、これは日々の日常でも活用できる方法だ。

普段から小さな不満、イライラ、悲しみ、苦しみ、そういった感情は、ちゃんと向き合って、自分の中で消化しきったほうがいい。

そういったネガティブな感情は、消化不良を起こしやすく、体のエネルギーの循環も悪くなる。

沈んだ感情が溜まれば溜まるほど、濁っていく。それはちゃんと外に出す必要があるのだ。

また別の角度から考えてみる。

自分の中のホンネを隠したまま生きるということは、自分の感情にフタをするということだ。

多くの人は、自分のホンネを見せるのが怖いから、ホンネの「前」に壁を「建てる」のだ。これが「建前」というもの。

建前でホンネをかくし、自分の心にフタをする。

そうやって自分の感情にフタをしたままずっと過ごしていると、だんだんと自分が何を感じ、考えているのか、分からなくなってくる。

すると、いつしかホンネを隠すための「建前」が、ホンネと移り変わってしまう。こうなってしまうと、もはや自分の人生を生きている気がしなくなってくる。

他者の意見を鵜呑みにして、意見に素直にしたがう。何かを売りつけたい、従わせたい人からみたら、これほどコントロールしやすい状態もないだろう。

ようは、思考が停止してしまうのだ。

自分のホンネが分からず、他者の意見に流される。これは「他人の人生」を生きている。

クロノ・トリガーというゲームに中で、エイラというキャラクターが非常に示唆深い発言をする。それが↓

お前達 生きていない 死んでないだけ

クロノ・トリガー エイラ

これは、他者の言いなりになり、自分の人生を生きることを放棄した人にグサッと刺さる言葉だと思う。

そうなってしまう原因はやはり、自分の心にフタをしてしまっているからだ。

自分のホンネを引き出し、弱さと向き合い、苦しさを乗り越えたときに、人は一回りも二回りも成長するのだと思う。



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