アコーディオン奏者の感傷

チューインガムついた靴べらで立ってた
喧騒の隙間で誰のためでもなく
星空のため
丸かった星を手持ち無沙汰に食べた
とある怪獣の
ZigZagのために
太陽が当たらない夜陰にみかんを買った
くろみかん。
まだ生まれる前の、産声をあげるのをまってる午前5時のように、
可能性だけ秘めて
今日の演奏は二度とない
ただ深い星空の為だけに弾いた
生計も立たない価値ある感傷
0と透明を水に流して
帰る水蒸気でさよなら怪獣さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?