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102、風邪ひいた日

風邪ひいちゃって、元気も出てこないから、家のなかで、ごろごろしている。

一人暮らしをはじめて、五年は経つ(それまで、母と暮らしていた)。この年だけど、やはり、今もなお、孤独には慣れない。

常に、兄、姉に、ドライブつれてって~
と、めんどくさがられても、とりあえず、外には出るようにしている。兄も、姉も、いつも、仕事で疲れているが、母のお世話をしてきたことで、免除してくれるようだ。

とにかく、今年は、学校も通いはじめたし、それなりに忙しい日々を送っている。

まあ、それでも、熱とか出すと、一人で、孤独になるもんだ。部屋に飾ってある、大きな母の写真を眺めて、「ああ、お母さんが笑ってはる」と、自分を慰めている状態である。

母は、家にいるとき、笑ってさえくれなかったのだ。笑い方すら、忘れてしまったようで、「笑ってみて!」って頼んでも、ぎこちない、笑みしか浮かべなかった。

それが、病院で、肩の骨を折って、毎日、寝かされ続けていた生活を送るようになると、やっと、作り笑いだけは、できるようになり、かわいくにんまりと笑うようになった。

寝かされ続けていたから、足腰が弱り、歩けなくなったというのに...…
皮肉なもんだ。

それから、車イス生活になったのだが、あれで、よかったのか、悪かったのかわからない。家にいるとき、訪問看護師さんが来て、ドライブばかり連れていって、あれだけ、母を励まそうとしてたのに、歩けなくなるのと引きかえに、笑い方を思い出すなんて。

えーっと笑、なんの話だったっけ?風邪ひいた日のことを書こうと思ったんですが、母の思い出話になりましたね!笑

まあ、風邪ひいた日なんて、そんなもんだ。

過去のことばかり浮かんでくる。

前へ、前へ、進まないとね!!お母さんも、きっと、それを望んでるだろうし!!

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