「独立しよう!」という興奮はやがて冷めてしまうけど、そのあとはどうするの?
昨日は、神保町の古本祭りに行って、あまりの人の多さにひいてしまい、
そのあと東京駅のそばにある、丸善にいきました。
リアル書店に行くのは久しぶりです。
フリーランスに関する棚には、「独立」、「入門」という本が多く、棚の一列を締めています。
量として入門書の数をみると、こんなにたくさんあるのか、と驚きます。
そもそも書籍は、どんなジャンルであっても、入門書がよく読まれます。
応用や専門書は読まれません。
単純に、入門編の方が、買う人口が多いからです。
手軽に変える入門編の方が好まれます。
しかし、「独立」という、人生のターニングポイントになるジャンルの本については、入門という手軽さとは違った意味合いが含まれるように思います。
独立には、事業を始める興奮と不安が入り混じった感情が伴います。
興奮の先にあるもの
経営をはじめることの興奮は2~3年です。
知らないことの連続、上手くいかなことの連続。
まるでジェットコースターのようで、振り落とされないように必死です。
独立して食っていけるようになるのは大変ですが、それでも不可能なことではありません。
後から振り返ると楽しい経験です。
しかし、その独立したその先はどうでしょうか?
いつまでも興奮は続きません。
その代わりに将来の不安や資金繰りの不安が襲ってきます。
独立後、元気にビジネスを続けていくためには、事業計画が必要であると私は考えます。
将来、どうありたいかを考える
独立後の興奮が過ぎ去った後、重要なことは、
自分が事業を通してどのように生きたいかを考えることです。
目標を持つことで将来は変わっていきます。
目標には、設定しやすい目標と、設定しにくい目標があります。
設定しやすい目標とは、次のようなものです。
成功者として賞賛をうけること。
充分なお金を稼ぐこと。
事業を通して社会に貢献すること。
ビジネスを通して道を探求し、研究者として生きること。
こうした目標は分かりやすく、既に追いかけている先人がいます。
その先人のビジネスモデルが参考になります。
ビジネスのあり方はマネできるものが多いのです。
日本からは渋沢栄一、小林一三、松下幸之助、稲盛和夫、ほかにも数えきれないくらいの優れた経営者が輩出されてきました。
先人の背中を追いかけることで達成しやすくなります。
このように「誰誰さんのようになりたい」ということであれば、目標の設定は簡単です。
自由、自分らしさを追いかけるのは難しい
一方で、目標設定が大変なのは、ビジネスを通して「自分らしく生きる」
「自由を表現して生きる」という考え方を持っている人です。
ワクワクする仕事をしたいと思っている人のことです。
こういった理想を掲げる人にとっては、賞賛やお金を稼ぐこと、そして社会貢献といった目標がピンとこないかもしれません。
「自分らしく生きる」
「自由を表現して生きる」
といった考えを持っている人は、自分らしいクリエイティブな発想を事業の理念に加えないと納得がいきません。
まずやってみる、といったことでは不十分です。
大なり小なり、クリエイティブを発揮しないと自分らしく生きることはできません。
日々の仕事でもクリエイティブであるべきだし、
5年先までの事業で何をするべきか、とことん考える必要があります。
noteを書いている立場で恐縮ですが、その答えは個々人のクリエイティブにあります。
書籍にもnoteにもありません。(ただし、ヒントはあるかもしれません)。
事業の計画があるべき自分の姿を引き寄せる
事業計画とは、5年先までのビジネスの成長計画を考えるというものです。
自分らしさ、自由とはどんなものか。
それを表現するために5年間で何をするのか。
単に日々を気分良く働くということではなく、事業を通して自由を表現するためには、計画が必要です。
計画では、こういったことを考えます。数字込みで考えるのがポイントです。
5年先にどういったビジネスをしているのか
お客さんは誰か?
商品は何か?
商品の値段はいくらか?
どうやって営業をするのか?
毎月、何人に販売することを目標にするのか?
そのためにどれくらいの時間を働くことに費やすのか?
どれくらいのお金が必要なのか?
「自分らしく生きる」ことを目標にする人にとって、これらを考えることは苦難の連続です。
しかし、私はこの「5年」という数字に神秘的な力が宿っているようにさえ思えます。自分らしさや自由とは何かを時間をかけて形作っていくその計画の設定そのものが、計画を実現し、本人の自由を表現するように思います。
自分らしさや自由の表現を、ビジネスを通して行える人は希少です。
クリエイティブであるために、考え続ける必要があります。
そこにとっても手間と暇がかかるからです。
だからと言って、手近なお手本を参考にすると、もやもやします。
(お手本をもとにしても、そこからさらに工夫していく必要があります。)
多くの時間を費やしても、それぞれが時間をかけて考えること。
ワクワクを仕事にすることは、楽でストレスフリーな道ではありません。
好きな人が、お手本がない中で、時間をかけ、苦労してやっていく道だと思います。
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