朝の十分作文✏️幼馴染のショパン
地域的なものか
年代的なものかは
判別つかないが
幼少期は猫も杓子も
ピアノを習わされていた。
「習わせてもらっていた」
のだろうが
いやなのに
やめさせてもらえなかった私は
どうしてもこの言い方になる。
🎹
私は週一回の
レッスン日にしか
いやいや弾かなかったので
案の定カタツムリ以下の進歩、
いや、そんなものあったのかも疑わしい
ていたらくぶりだったが、
まわりのお友達は
順調に力量を上げていった。
🎹
習うお教室もたくさんあったから
発表会にお呼ばれすることもあった。
幼馴染ではあるが
2つ年上の
別のお教室に通うあやちゃんは、
次のピアノの発表会で
ショパンの「子犬のワルツ」を
弾く事になっていた。
ショパンといったら
テンポが早くて大変な曲ばかり。
対してあやちゃんは
のんびりタイプのお姉さんだ。
🎹
すごいなあ!
私は幼少期から
うらやましいとか、ねたましい、
だから己も切磋琢磨しようという
感情が希薄で、
ただただカッコイイなあ!と
発表会を見るのを楽しみにしていた。
音楽は演奏するのは嫌だけれども
聴くのは好き。
🎹
そんなお友達が一生懸命
練習している期間のある日、
あやちゃんのお母さんと、
我が母が会って、お話ししたという。
発表会の曲の進捗に関して
あやちゃんのお母さんが
口元に手をあて困り顔で
こう言ったそうだ。
「あやが弾くと、子犬のワルツが
老犬のワルツになるのよ。」
とても面白かった。
練習は最初はゆっくり
弾くものじゃん!!
最初っからスピーディーに
弾けないよ!!(子供代表心の叫び)
🎹
あやちゃん、
発表会ではしっかり、
老犬のダンス曲ではなく
子犬を踊らせておりました。
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