読書記録 #5 『乱読のセレンディピティ』
今回は、外山滋比古氏の「乱読のセレンディピティ」を読みました。
私は ”本の読み方” に関する本を今まで読んできませんでした。
というのも、本の読み方なんて誰かに指摘されるべきことではなく
自分が思うように読んだらいいと思っていたからです。
ただ、食わず嫌いも如何なものかと思っていた
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表紙に「思いがけないことを発見する」のワード
なんか面白そうだなと思い、読んでみました。
セレンディピティとは
「思いがけないことを発見すること」であり、
この本では読む本の選定方法としての乱読の効果について書かれている。
前提として本を読むうえで
・なぜ読むのか
・何を読むべきか
・面白い本とはどういうものか
これらを考え、自分で価値判断できる人(知的自由人)になるべきである。
そのために、『乱読』を挙げている。
本の読み方にはアルファ読みとベータ読みの2種類あり、
アルファ読み:あらかじめ知識がある状態で読む
ベータ読み:内容・意味がわからない状態で読む
本を読んでセレンディピティを生み出せるのは、ベータ読みができる人であると筆者は述べている。
アルファ読みでは、分からない部分があっても自分の知識に当てはめて勝手につながるように意味をつくり出す。
つまり、自分の経験や思考に沿った理解をするからセレンディピティ(思いがけない発見)は生まれない。
したがって、本のジャンルや作者などにとらわれることなく
本を乱読する(ベータ読みをする)ことによって
本との出会いや新たな気付きが生まれるのだと。
最初の投稿でも述べたように、
私は新しい本も勿論読みますが、同じ本も複数回読んでいました。
複数回読む方が、本の内容をしっかり理解できると思っていたし、
時間が経ち自身の知識が増えることで、感じ方が変わると思っていました。
しかし、何回も読んで理解した気になっているだけであり、実際には自分が理解できるように勝手に解釈しているだけではないかと
この本を読んで考えさせられました。
ただ、自分の中で
「何のために本を読むのか」
という部分を大事にしているつもりではあるので
その目的のために本を読み返すこと自体は悪いことではないんじゃないかとも思いました。
今後は、同じ本を読むことに加えて、様々なジャンル、作者の本を
「乱読する」ことにも挑戦していきたいですね。
加えて、noteに投稿をするようになって(まだ投稿数は少ないですが笑)
話題になっている本を読んだ方がいいか、
と考えていました。
しかし、この本を読んで
ただ話題の本を読むよりは自分の目的に合った本を読み、
それをnoteで発信した方が発信している意味があるなと
自分の中で考えをまとめることができました。
読んでいただきありがとうございました。
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