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コロナ禍におけるパートナーシップを考える。~家庭のOSは変わるのか?~

夫婦・家族のキズナを強くする!「famion(ふぁみおん)」CEOの間宮です。いつもありがとうございます。

書いていたらいつの間にか長文になってしまったのですが、

コロナ禍におけるパートナーシップを考える。
~家庭のOSは変わるのか?~

というテーマで、自身の考えを整理してみたいと思います。


1.この3ヶ月を振り返る

国内で初めて新型コロナウイルスへの感染が確認されたのが、1月16日。あれから早くも3ヶ月が経過。その時、どれくらいの人が、今の事態を予想したでしょうか?

私自身も、1月~2月の前半までは、正直なところ全く気にも留めていませんでした。今となってはお恥ずかしい限り。

「これは思ったより長期化するかもしれない」
「社会的責任と経済的利益のジレンマに悩まされるかもしれない」
「家族や仲間の健康を脅かす事態になるかもしれない」

そんなことを思ったのは、2月20日頃でした。そこから、物凄いスピードで2カ月が経過しました。

この歴史的な危機の中、最前線で活動されている医療従事者をはじめとした方々には、経緯を表します。本当にありがとうございます。

また、新型コロナウイルスの影響により、亡くなられた方には、心よりご冥福をお祈りいたします。


新型コロナウイルスは、多くの人の生活を、激変させました。

転機となった大きな出来事は、4月7日に行われた、「緊急事態宣言」です。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡を対象として、発表されました。

この「緊急事態宣言」を境に、家庭(特に子あり)において劇的な変化が訪れました。

大きな変化は3つ。

➀テレワーク(在宅勤務)が本格化
➁外出自粛要請
➂保育園の休業や登園自粛要請

テレワークについては、3月初旬頃から少しずつ移行する企業が増加していましたが、「緊急事態宣言」を機に、増加しました。

ここから、「家庭」という最も身近な組織は、「変化」を余儀なくされました。良し悪しはさて置き。

「パートナーと毎日顔を合わせ、ほぼ1日中一緒に生活する」
「パートナーがどんな仕事をしているか知る」
「平日も休日もほぼ自宅で生活をしなければならない」
「育児と仕事を両立しなければならない」
「お互いの可処分時間が明確になる」
「健康に今まで以上に気を遣う」

などの「変化」が、自身にも起こりました。

過去を思い返してみても、結婚している・していない時代に関わらず、パートナーとここまでの時間を一緒に過ごすことは、無かったかもしれません。(せいぜい長期休暇の9連休くらいの記憶しかない)


2.家庭階層に突如として現れた様々なジレンマ

新型コロナウイルスという「未知」の見えざる敵の出現により、前述のような「変化」を経て、家庭には突如として様々なジレンマが現れました。

※ジレンマとは、「ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。葛藤。」(Wikipediaから引用)を指します。

例えば、

「家族の時間も大切だが、自分の時間も欲しい」
「家庭も大切にしたいが、自己実現も諦めたくない」
「家庭も大切にしたいが、仕事でも活躍・貢献したい」
「育児もしっかりやりたいが、仕事でも活躍・貢献したい」
「ライフ(全体)も大切だが、ワーク(部分)も大切にしたい」
「関係性は悪くしたくないが、自分の思っている感情は伝えたい」
「健康も大切だが、自分のペースは守りたい」
「健康も大切だが、収入は減らしたくない」

こういったジレンマは、皆さんも感じたことがあるのではないでしょうか?

私自身もそうだし、身の回りにおいても、こんなジレンマを感じ、葛藤しながら生活している人がたくさんいます。


難しいのは、ジレンマとの向き合い方。

二者択一になったり、偏重しバランスが崩れたりすると、マイナスの効果(例:関係性の悪化やストレス)が発生し、「負」の連鎖が始まる。

そして、そのマイナスの効果が限度を超えると、「家庭」という最小単位の組織、および「家庭」というシステム(OS)は機能不全を起こします。

国内外問わず、「コロナ離婚」というキーワードが話題になったり、東洋経済やプレジデントといった経済メディアでの特集も増加しています。

それだけ、この家庭階層に突如として現れたジレンマが、深刻な問題を引き起こす可能性があるということです。

もちろん、「離婚」は当人や家族内における問題であり、離婚の正解・不正解なんてものは存在しないし、私自身も「離婚した方が良い」「離婚しない方が良い」と一概に論ずることはできないしする気もない。それは家庭によって状況は様々だから。新型コロナウイルスだけが問題ではないとも言えます。


ただ1つ言えることは、

新型コロナウイルスという「未知」の危機をきっかけにして、パートナーシップについて考え、家庭のOSをアップデートすることは良いことかもしれない。

ということです。

ジレンマとは、揺らぎ。

今回のような危機という強い外圧がかかったり、大きな変化や力、仕組みが働くことで、ジレンマが発生し、思考に揺らぎが生まれます。

揺らぎが生まれることで、人はその物事に当事者意識をもって向き合わざるを得ない状況になります。

それは、「進化」に繋がるチャンスにもなるのです。

3.コロナ禍において考えるパートナーシップとは?

結論から言うと、

・対話を通じて、
・自己認識を深め、
・パートナーとの相互認識を深め、
・2つのジレンマを乗り越える(両立する)新しい方法を、
・2人で考えること

この5つが、コロナ禍の家庭において、パートナーシップを高めていくために必要なことだと私は思います。

パートナーシップとは、一般的には「友好的な協力関係」のことを指し、ビジネス用語におけるパートナーシップは、「共同して事業を営む関係」のことを指します。

家庭は、もはや危機を共に乗り越える「共同経営者」。

特に、新型コロナウイルスの影響により、変化を強いられ、様々なジレンマが浮き彫りとなった今、パートナーシップなしには乗り越えることは難しい局面に入っています。

物理的な距離が近づき、一緒に過ごす時間が過去最大の長さになった今は、逃げることなくパートナーシップに向きあうチャンスかもしれない。
(いや、無理やりにでも向き合うべきかも)


今さら照れ臭いかもしれないが、まずは「対話」を。
そして、自分自身を開示することで自己認識を高め、同時にパートナーのことも理解を深める。こうして相互理解を深める

そして、2つのジレンマを乗り越える(両立する)新しい方法を、2人で考えること。

例えば、
「家族の時間も大切だが、自分の時間も欲しい」
というジレンマに対しては、

「家族の時間も大切にしながら、個人の時間もつくる方法とは?」
なんて問いを立ててみて、パートナーと2人で対話してみる。

そこから2人だけの新しいコンセプトや取り組みが生まれてくるはずです。

もしかしたら、良いコンセプトが見つからないこともあるかもしれませんし、正解・不正解は2人でこれから検証していくものです。

そして何より大切なことは、
この過程を経ることで、パートナーシップが深まっていくということに気付くことです。


新しく生まれた2人だけのコンセプトは、
きっと家庭のOSを大きくアップデートしてくれるものに違いありません。

対話を通じて、自分自身を開示することで自己認識を高め、同時にパートナーのことも理解を深める。こうして相互理解を深める。この過程において、家庭というOSは1.0から1.1、1.2へと進化します。

そして、2人だけの新しいコンセプトや取り組みが生まれることで、家庭というOSは1.0から2.0へと進化します。


これから先も、様々な危機が押し寄せるかもしれない。

そんな時、
ある種「運命共同体」である夫婦や家庭が、パートナーシップを発揮し、乗り越えていくことで、幸せに向かって歩んでいく。

そんな家庭が少しでも増えることを、私は心から願っています。


famion(ふぁみおん)
エン婚活エージェント株式会社
CEO 間宮 亮太


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