見出し画像

スタートは早ければ早いほど良い

日々お客様へトレーニング指導をする中で、

「運動をスタートするのに、遅すぎるということはない」

と常々感じます。

70代、80代のお客様でも筋力はアップしますし、姿勢も変わります。

今まで運動経験がない方でも、正しいやり方で習慣化すれば、体も見違えるように動くようになります。

僕自身も10代、20代のころより30代の今が一番体も動きますし、体調も良いです。

そういった自分自身の経験や、お客様が変化していく事例をたくさん見てきましたが、

「それでも運動は早くスタートした方が良い」

と僕は思っています。

理由その1「回復が遅い」

年齢とともに衰えるものは、

「体力」「筋力」「柔軟性」

と感じている方がいますが、それは誤解です。

運動をしていなければ当然落ちますが、運動を習慣化している人は30代、40代、50代でもさほど数値は変わりません。

40代、50代とウエイトトレーニングの挙上重量が年々伸びていく方もたくさんいます。

ただどれだけ運動を習慣化されている方でも、

「回復力」

は目に見えて落ちてきます。

「疲れが残りやすい」
「関節に痛みが出やすい」

といったように、運動をした「後」のダメージが残りやすくなります。

これはベテランのアスリートも口を揃えて言います。

そのため、激しいトレーニングや負荷の強い運動が40代、50代になってもできないわけではなく、実際にやろうと思えば20代と同じようにできる選手はたくさんいます。

できるけれど、翌日の疲労の残り具合を考慮して、少し負荷を落とした運動でコンディションを整えることを最優先にする、という考えです。


前振りが長くなりましたが、結局何が言いたいかというと、

「運動を開始する年齢が遅くなればなるほど、翌日の疲労感を強く感じる」
「強い疲労感を感じてしまうと、運動自体にネガティブイメージがつく」
「結果的に運動をしなくなる」

という悪いサイクルに入ってしまうということです。


私のトレーニングジムには「学生以来、運動を全くしてこなかった」という方が多くいらっしゃいますが、

最初の1~2ヶ月はトレーニングの翌日に強い疲労感や筋肉痛を感じる方が大半で、一週間ほど疲労感が残る方もいます。

運動をしていない方は、軽いストレッチだけでも筋肉痛が出るので。

この「疲労感が強い時期」を超えてしまえば、運動後のすっきり感や体が軽く感じるようになりますが、年齢が若い人ほどこの時期を早く超えられます。

そのため年齢を重ね疲労感が残りやすい方ほど、この時期が長くなり、我慢する時期も長くなるのです。

理由その2「自己肯定感が低くなりがち」

もう一つの理由としては、

「運動をスタートするのが遅い人ほど、自己肯定感が低くなりがち」

ということです。

これは「体(フィジカル)」の問題ではなく「メンタル、思考」の問題になります。

基礎代謝が無条件に高い20代を終え、30代に入れば、

・太りやすい
・肩、腰の痛み
・体力低下

を顕著に感じるようになります。

そのため、30代に入ってからは「運動習慣があるかないか」がわかりやすく見た目にも体調にも表れます。

40代、50代で体型を保っている人を見たら「運動でもしてるのかな?」と自然と思いますよね?そういう方はだいたい運動してます(笑)

また、体の衰えはメンタルにも当然影響してくるので、

「いつのまにこんな体になってしまったんだろう・・・」
「階段上がるだけで息が上がるなんて・・・」
「腰が痛くて寝ることすらできない・・・」

という体験が、徐々にイライラ、不安、ストレスにつながります。

そういったイライラを解消するためにお酒や私生活の乱れにつながる、という次々と悪いサイクルに入ってしまいます。

反対に、20代のころの体力を保つ、むしろ20代よりも動ける体になると、

チャレンジできることもたくさんあり、活力も生まれ、自信もつきます。

「自己肯定感が低い」人が多いと現代は言われますが、

解決策としては「運動一択」で良いのではないかと思うほど、運動するメリットはメンタルにも好影響を与えます。

その理由の一つとして、運動は「自分を伸ばす」ことだけが目的だからです。

他人にほめられる、認められることでつく自信よりも、

成長を自分自身で感じられる方が何倍も自己肯定感が強くなります。

人からは気づかれない程度の変化でも、その小さな変化が自信になり、自信がつけば仕事やプライベートにも良い影響が出るのが人間の心理です。

体さえ整えておけば、日頃感じているストレスや問題の多くは解消する、といっても大袈裟ではありません。


「運動をスタートするのに遅すぎるということは全くないけど、早い方が断然良い」
「早ければ早いほど、自己肯定感が高い状態で人生を楽しめる」

そんなことをお客様から学んでいる毎日です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?