復興シンドローム【2015/01/01~】⑦
2015年1月1日
早朝
初日の出もまだ出ない暗闇の中、地元に帰らない数少ない隊員さんと、唯一の地元の隊員の自分が、車に乗り込む。帰還困難区域と居住制限区域に今年も向かっている。新年の装いはどこにもない淡々とした車窓が徐々に薄暗い中から浮かび上がってくる。コンビニはいつもと違い、混雑していない。ゆっくりと朝食と昼食を買い、車内で粗挽きフランクフルトに舌鼓を打つ。無言だが「明けましておめでとう」の社交辞令だけは忘れずに終始車の中は和やかな雰囲気で危険地帯へと今日も向かうので