復興シンドローム【2015/05/05~】⑭
午前中の日差しが強くなってきた。警備員年長の御大でも日焼け止めクリームは必須だ。山側からすらっと伸びる道に立ち、6時間照らされて、その日の業務を終える。そんなルーティンワークもだいぶ板についてきた。クレーム処理も日常の一部に埋め込まれ、何の感情も湧きはしない。波風が立たぬまま着々と日銭を稼いでいる。変わりつつあるのはここの被災者に対する考え方ぐらいだろうか。そう、警備員でも除染作業員でも多からず少なからず国からのお金を給与として戴いている。東京電力も国から援助を受けている。被