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メイク男子FTMは悪くない

この世の中にはよく分からないものが
たくさんある。
中でも僕にとって??となるのがこれ。

「FTMが男性以上に男らしさを求められる風潮」。

もちろん筋肉ムキムキでいい車を持ち、女性にモテていてそれを良しとするFTMはそれはそれでクールだし僕のようなヒョロヒョロオタクはむしろ憧れる。

しかし男性の中に化粧や編み物を好む人がいるように、当然ながら我々にも多様性があってむしろ当たり前ではないだろうか。

ちなみに僕は訳あってスタートが遅れたが、(この事情については後日記事を書くつもりだ)家族や周囲の理解に取り組んだらもちろん次は治療を受けるつもりだ。未治療などまず耐えられないと思っている。

なので化粧をする僕の心が男性ではないという異論は認めない。

前置きはこの辺りにして、この
「FTMが男性以上に男らしさを求められる風潮」
に屈した場合、我々は圧倒的不利を被ることになる。

今回は顔面の話をメインにするが、いかにも女性っぽい、目が小さくてのっぺりとした顔つきのFTMがいたとする(ほぼ僕のこと)。整形でもしないとどうにもならないし、残念ながらそれではどんなかっこいいスーツを着たとしても「メンズスーツを着たすっぴんの女性」のままだ。

ならばそもそもメイク自体が若い男性を中心に浸透し始めている中、どうしてFTMが整形級のメンズメイクによって男性と同じスタートラインに立つことが罪になろうか。

むしろ化粧など知らない男らしいFTMがいるならリハビリメイクに近い自然なメンズメイクをしたFTMからビジュアル系のような過激なメイクのFTMまで多様性あるメイク男子FTMがいることのほうが自然だと思うのだ。

僕の考えが限りなく「可愛くてごめん」の歌詞に近いのもあろうが。

もし誰かが素朴な疑問でもって「どうしてお化粧するの?」ときいたなら、僕は丁寧にこう答えるであろう。

「そのままでは顔がどうしても女性なので、メイクによって男性的な顔に補正することで苦痛を軽減しているんです。ただもしホルモン治療によって顔つきが変わってもやめないかもしれません。メイクが好きな男性がいるように、メイクが好きなFTMもいていいと思うので。」と。

争いや誹謗中傷ではなく、対話と共存がありますように。

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