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FTM、治療待ちの苦しみ

FTMの治療を受けると決意してから
1ヶ月以上が過ぎた。
なんとまだ、病院に行けていない。
それはなぜなのか。

まず、親の理解に2週間。
母は娘を失ったショックに何度となく泣いたが
僕は絶対に諦めまいと毎日説得し続けた。
ようやく折れてくれ、
持病の自閉症で通っている精神科に相談した。

ところがその病院では
性別違和の治療は行っておらず、
病院内のワーカーさんを紹介してもらう。
そのワーカーさんからの返答までに3週間。

その間、僕はどうなっていたか。
毎日、今もだが、
未治療のオンナの身体で過ごしている。

それを思うと今にも嘔吐してしまいそうなので
思い出さないようにしているが
到底無理だ。

毎日オンナとして見られるし、
こうして記事を残そうとスマホを触っていても
その知らないオンナの小さな手が視界に入る。
誰かに話しかけられて
返事をしようとすると
僕ではなく、そのオンナの細い声が出るのだ。
ここまで発狂していないのが奇跡だ。

しかも順番を間違えて
先に職場でカミングアウトしてしまったので
毎日「まだめっちゃ女じゃん」「いつまであの身体なんだろう」という視線を
一身に受けている気がしていたたまれない。

これこそが死にたいという感覚に
限りなく近いのではなかろうか。
僕は治療を受け本来の姿に戻してもらえるかもしれないというかすかな希望で
なんとか生きているのだが。

現時点でGoogleで「FTM 治療待ち」と検索しても結果はない。
同じ苦しみを抱く人達のために、
ここにこの記事をそっと置いておくことにした。

経過や余談も今後置いていくので、
皆さんが心穏やかに生きる一助となれればと思う。

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